沢野ひとしのレビュー一覧

  • 一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして

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    ネタバレ

    戦時中に見つかれた一郎くんへの日章旗の寄せ書き、彼の人生を探る過程は、戦争が人々の心に刻んだ重さをが浮かぶ。家族の悲しみや子どもの純粋な願いが見えてくる。同時に、戦前の社会が「お国のために死んで来い」という言葉を正当化し、個人の倫理を壊す仕組みを作っていたことにも気づかされる。本来、人間は他者の死を自分の言葉で決定することに耐えられない存在だ。この時代背景を知ることで、日章旗をめぐる旅は単なる過去の探索ではなく、壊された倫理を問い直すきっかけとならないといけない。また終戦の日が近づいてきた。⑤

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    2026年08月09日
  • 我慢するなメシと旅

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    題名のとおり食事を中心に旅も絡めたエッセイ。
    決して豪華な食事ではなく筆者の年齢もあるのだろうが、野菜中心、素材の味を重視したものが多い。
    フルカラーのイラストともに楽しめるエッセイ。

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    2026年07月25日
  • ジジイ、ふたたび山へ

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    80歳を過ぎて、年相応に登れる低山。孫たちとの登山。鬼籍に入った友人たちとの過去の思い出など。美しい水彩画と共に楽しめる。
    「山と溪谷」に連載の「ふたたび山へ」をまとめたもの。

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    2026年07月21日
  • ジジイの昭和絵日記

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    多くの文学作品の挿絵や『本の雑誌』の表紙を創刊から描いているイラストレーターによる、戦後に生まれた一人間としての回想録・自伝です。
    戦後は戦中と比べれば遙かに平和でありながらも影を引きずる時代であり、名古屋生まれの東京・千葉育ちである著者は都市部で青春を謳歌しました。
    新宿っ子と中野っ子の喧嘩(遊びの範囲)も今の子供たちには見られないものであり、この時代の東京の息吹を感じられました。
    当時の若者が関りを持ちやすかった共産主義団体の回想が多いのですが、読者の年代によって懐かしんだり驚いたりと感じ方が異なると思います。
    実際に本人が見て聞いて、一所懸命に生きてきた時代が綴られており、それ故に文章に

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    2025年12月06日
  • 一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして

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    本屋で◯ち◯みして思わず泣くところだった。
    2014年、アメリカで見つかった日章旗の持ち主を探す実話。
    下の名前と周りの寄せ書きの名前から本人を特定していく。
    こんなに長い時間を経て、この日章旗の持ち主とそのお母さんの戦争がやっと終わった。
    天国で笑ってくれていることを願う。

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    2025年09月08日
  • ジジイの昭和絵日記

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    椎名誠氏のエッセイの挿絵で知られる沢野ひとし氏の半世紀です。

    椎名作品では、おバカキャラとして描かれていますが、当たり前ですがそんなことは全くありません。

    あのヘタうまの絵も七転八倒の末に作り上げたものであるし、この本の内容も実に味わい深いです。

    何よりこの本は、単なる昭和回顧録でもなく、椎名氏とのドタバタ劇でもなく、自分のルーツとも言える旧満洲国の開拓団の歴史を追うことが、本書の中心となっています。

    現代から見ても信じられないような奥地にまで開拓団が、日本国の政策によって送り込まれている理由は、国境を接する当時のソ連に対する防波堤の意味もある「人間の盾」にされていたのでは?

    という

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    2025年07月30日
  • 一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして

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    夏にぜひ読んでほしい1冊。

    1冊を作るのに一年以上取材期間をかけることも多いという、【たくさんのふしぎ】シリーズならではの丁寧な取材で小学生でも理解しやすい。

    戦争を生き残った方々の記憶、後悔。
    国のために死ぬのが当たり前という空気感。

    戦争で怖いのは戦闘はもちろんだけれど、その背後にある思想なのだなと、過激な表現はないがしみじみと伝わる。

    日本→南方の島→アメリカ→日本(静岡)
    70年も旅をして帰ってきた日章旗から戦争を考える本です。

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    2025年07月28日
  • ジジイの昭和絵日記

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    戦後10年ほど経て生まれた自分。その時代の生の生活を庶民の目線で書いてある本書は、新鮮。政治的流れを扱う著書が多い中で、生活の流れを追う本書は、面白い。幼少期は周囲の空間が全てだったから。

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    2025年05月29日
  • 人生のことはすべて山に学んだ

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    山と自分の生活を綴った短い文章が50話あります。余韻が心地よく、あっという間に読みました。本の雑誌で出会ってから読んでますが、シンプルな挿絵と併せてなんか絶妙な間が好きです。

    最近山に惹かれて、また。出会いました。昔と変わらずなんとも言えない文章でした。違った角度から読み込むと。違った味が出ます。

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    2022年11月03日
  • 人生のことはすべて山に学んだ

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    独特のイラストと共に過去の登山歴、思い出の山を語る。

    百名山ばかりでなく、どちらかというと人の少ない山、またハイシーズンを避けた登山が筆者が通であることを示す。

    筆者は簡単そうに書いているがかなりの上級者。そして上級者の仲間と山での酒盛りも楽しむ。なんせ「疲れるから」という理由で温泉をスルーしてしまう仲間がいるほと。

    所々に出てくる格言的なフレーズが良い。
    近年の山ブームより前の体育会系の登山部の流れが今となっては面白い。

    時々出てくる息子さんとの思い出がまた良い。高校生の頃、普段口を聞いてくれぬが一緒に山行、頂上でふと見せた息子さんの表情。その後、夏のバイト先の山小屋を夫婦で訪れる

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    2021年03月21日
  • 休息の山

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    登った山の話。
    沢野さんの優しさが随所ににじみ出る文章。
    特に最後の方に出てくる家族の巣立ちの話は親としての沢野さんの気持ちがとても分かり泣けた。

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    2021年02月16日
  • 人生のことはすべて山に学んだ

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    ネタバレ

    100名山を登るというようなことに重きを置かない著者の登山スタイルには共感を覚える。

    ともに山に登った仲間が、ある日山に行ったまま帰らぬ人となる。思えばこんなにも過酷な趣味はない。

    随所に散りばめられた山登りハックがとても勉強になった。

    そして、一番印象に残ったのは、山に入ると五感が鋭くなってくるとして、「3000m級の頂上に立つと大袈裟だが宇宙の匂いさえする」というフレーズだった。そうか、高山
    に登ることは宇宙に近付くということなのか!と。そんな高い山に登ることはない身としては想像するしかないが、感じてみたいとは思った。

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    2020年11月23日
  • 人生のことはすべて山に学んだ

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    もう、明日にでも山に行きたくなる本。
    バックカントリーや沢登、ロッククライミングも含んでるのでおいそれとはいかないけれども。。。
    登ったことある山は、地図があるはずだから今度は地図を見ながら読むとしよう!!

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    2020年08月31日
  • 人生のことはすべて山に学んだ

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    ネタバレ

    2020/8/23 喜久屋書店北神戸店にて購入。
    2022/4/25〜4/27

    沢野ひとしさんの山岳エッセイ。大学生の頃、椎名誠さんの怪しい探検隊シリーズを貪るように読んでいたが、沢野さんが山登りをする人であることはすっかり忘れていた。この本では、沢野さんが登ったことのある山に関する思い出を綴っている。若い頃は結構ハードな登山をされていたんだなぁ。独特の味わいのイラストもあって良い本だった。解説の鈴木ともこさん、沢野さんの影響で山に登り始めたのは知らなかった。他にも山岳エッセイがあるようなので読んでみたい。

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    2022年04月28日
  • 発作的座談会(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    本当は単行本しか持ってませんが画像有りの誘惑に負けて…。
    なんて楽しい大人がいるんだ!と中学生時嬉しくなったものです。注釈含めて愛しすぎる本。

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    2012年09月17日
  • 発作的座談会(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    今だと文庫本になってるんだなぁ。

    もともと本の雑誌を読んでいましたから、毎月の連載で読んでいた部分もあるのです。
    あるのですが、やはりまとまって一気に読むと、腹がよじれます。

    4人とも(椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、目黒考二)かなりいい大人だと思うんですけど、若い時からの知り合いってお互いを知っているだけに手順をふまない会話をしますよね? あんな感じです。
    おまけに座談会のテーマも「○○と△△どっちがエライか」というあまり深刻じゃない感じが良いのです。

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    2011年06月22日
  • 我慢するなメシと旅

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    中学生の時、弁当だった。母親は、おかずの部分が巨大な弁当箱を買って来て、たっぷりおかずを入れてくれた。高校になると、両親が複身赴任し、大学生の姉との2人暮らし。よって弁当作りは無理となり、毎日購買部でのおかずパン。家では、家事に追われた。弁当を自分で作る時間なんてなかったよ。

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    2026年08月06日
  • ジジイ、ふたたび山へ

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     大雪山に何度も足を運んだ。山小屋は、無人かつ、縦走となるとテントが必須。それだけに山奥は、登山者が稀で自然が豊かに残っている。その自然に触れているだけで、心が和む。そして、また来たいと思う。山に幸あれ。

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    2026年05月09日
  • 山のごはん

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    子供の頃から山登りを趣味にしていた著者。50代(執筆時)になっても山登りを楽しみ、「癒し」を得ている様子が、草花など色とりどりの自然の描写と共に描かれています。私は登山はもう(危険が怖くて)できませんが、本書を通して山の風景を味わうことができました。

    「山で口にするものはどれもこれも美味しく、忘れられない」
    登山は過酷な運動を伴うせいか、「食べること」に「生きる」というエネルギーが加わる感じがします。仲間と登ればお酒が欠かせないのも楽しいですね。そういえばもう椎名誠とはつるんでないのかな。

    若い頃は今よりずっと感受性が強かったはずなのに、山の風景を見ても感動しなかったという著者。「逆に自分

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    2026年04月16日
  • 山のごはん

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    表紙の山はめしだと書いてあったのと、椎名さんの本のようなご飯の話に期待していたのだけど、登山のなかのご飯の話だった。メインではないけれど、美しい山の描写とイラストに癒された。

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    2025年11月28日