櫻川昌哉のレビュー一覧

  • バブルの経済理論 低金利、長期停滞、金融劣化

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    日本のみならず世界のバブル経済についての考察についてまとめられた本。
    経済的知識がない私にとっては少し学術的で難しい部分もあったが、
    平易に説明しようとしてくださっていることもあり、概略はすっと理解できた。

    日本の分析の部分だけにおいても、
    最近はやり?のMMTに対する考察、バブル後の失われた20年の考察、財政健全化について、なぜゼロ金利政策がうまくいかないのか等
    勉強になる部分は多かった。経済理論について日本バージョンとして当てはめていくことが肝要というのはまさにいうとおりだと思った。


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    2022年05月02日
  • 経済を動かす単純な論理

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    マクロ経済学の本ですが「複雑そうに見える物事の本質は単純である」とあとがきにあるように専門用語はほとんどなく読みやすいと思います

    気になる小さな点としてP.50の
    「例えば1000万円の預金を複利で1%の金利で5年間回していくと、約1050万円です。
    一方、同じ1000万円を3%複利で回せば、約1150万円です。
    金利の違いで車1台買えることになります。」
    車1台は変わらないけれど複利ならば1%で1051万円。3%で1159万円でしょう?これでは単利です

    面白い点としては「資産価値の決まり方」での株価の簡単な計算式

    今期の株価=配当/国債利回り

    これはかなりザックリとしているが興味深い

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    2012年01月04日
  • 金融立国試論

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「カネ余りの不況」世界史上稀な現象がなぜ日本で起きたのか?
    「マクロの論客」明日への直言。

    [ 目次 ]
    第1章 オーバーバンキング―預金は余っている
    第2章 長引く不良債権問題―なぜ増え続けるのか
    第3章 BIS規制と会計操作―金融危機はなぜ起こったか
    第4章 デフレ―いったい誰が得したのか
    第5章 ケインズ経済学の破綻―構造改革と景気
    第6章 ペイオフ―預金を減らせ
    第7章 郵貯民営化―国債はどこへ行く
    第8章 金融立国試論―市場を生かせ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆

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    2011年04月07日
  • 経済を動かす単純な論理

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    キーワード:「バブル」「リスク」

    証券化によってリスク分散はされたが、その回収を誰がするべきなのかが問題になる。また、日本経済が土地バブル→国債バブルに移行した歴史の経緯が分かりやすくて、なるほどと思った。

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    2010年07月11日
  • 経済を動かす単純な論理

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    『経済を動かす単純な論理』は、慶応大学の先生による著作ですが、著者はたったふたつのキーワードで世界経済は説明がつくと言います。それは『リスク』と『バブル』だと言います。リスクを理解するには大数の法則を理解することが鍵であり、それがわかれば証券化の意味が理解できてきます。一方、バブルを理解するには『利子率』と『成長率』の関係を捉えればよいと言います。

    証券化は理想的には信用リスクを低減させるものとして考えられていましたが、結果的には原証券(例えば住宅ローン)の債権回収といった基本的な機能がモラルハザード・情報の非対象性などの問題により崩壊してしまいました。よく言われているように格付け機関の不適

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    2010年05月17日
  • 経済を動かす単純な論理

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    「バブルの代替」、バブルは終わっておらず、不動産から国債へ。
    確かに国債が異常に評価されている実態があると納得。
    銀行の利子が低いこと、証券化が産んだ弊害。
    納得の解説でした。

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    2010年02月01日
  • 経済を動かす単純な論理

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    「たった2つのキーワードで世界経済は説明がつく」らしい。
    そのキーワードは「リスク」と「バブル」。
    金融工学でリスクを減らしたが、設計ミスによりリスクが拡大する結果になった。
    バブルとは、本来価値のない物なのに、みんなが価値があると思うと価値が出てくるという現象だ。貨幣は最も身近なバブルだ。
    「利子率<成長率」となればバブルが発生する。そしてバブルは別のバブルで代替される。
    今は国債バブルらしい。えー、弾けたら日本終了なんですけど…。

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    2009年10月07日
  • 金融立国試論

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    平成不況の原因をオーバーバンキング(銀行の金余り)とし、日本の金融制度改革を提案する本。

    論理明快で分かり易く、面白い。
    ケインズ経済学、デフレについても基礎的なことが学べます。

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    2009年10月04日
  • バブルの経済理論 低金利、長期停滞、金融劣化

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    主流派経済学が無視あるいは一過性のものとしてきたバブル。しかし、利子率<成長率となる主流派が想定しない「低金利の経済学」によってバブルが合理的・効率的であっても発生し、持続する。低金利の原因は金融仲介機能の不完全性=「金融の劣化」である。金融劣化によって、バブルは経済成長と併せて拡大し一定の規模を持続できるため、バブル資産は株や不動産など代わる代わる対象を替えながらも繋がっていく。バブル資産の典型は貨幣ないし国債であり、今の日本は国債バブルにあるとする。
    以上のバブルの理論の紹介は第3章までで論旨明快で興味深い一方で、残りの10章は日本や米国、欧州等におけるバブルの事例などが列挙されているだけ

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    2024年01月19日
  • 経済を動かす単純な論理

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    感想
    経済のモデル化をモデル化した一冊。実際はこんなに単純ではないという反論は意味をなさない。モデルとは本質だけを抽出したエッセンスなのだから。

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    2022年09月17日
  • 経済を動かす単純な論理

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    本人が喋ってたけど、経済を動かす論理は、そんなに単純じゃないそうです。
    出版社の人に言われて、本を売るために、この題名にしたんだって。

    経済の本は、外国の本が特にそうだけど、「売るため」にこの題名にしました、みたいなのが多い。

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    2013年06月27日
  • 経済を動かす単純な論理

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    バブルとはどのようなものか、リスクの分散の重要性とかが書いてあった。
    わかりやすく書いてあっても、難しい。
    株価とは今後の成長見込みだったんですね。
    どういう仕組みで株価が変わるのかが、わからないが、わかってきた、気がする。

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    2012年03月20日
  • 経済を動かす単純な論理

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    バブルというものがわかりやすく書いてある。題名にセンスはないが内容は濃い。教授の授業とる時はあとがきも読んだ方がいい。

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    2011年07月22日
  • 金融立国試論

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    国際金融論のテキスト?
    なんか、かなり主観で書いてる部分あるけど、まぁそれなりに面白かったです。
    だけど、わざわざ買って読むほどでもないかなぁ笑

    ちょいちょい謎なとこあるし!
    例:まったくごくろうさんといいたい

    不良債権のスキームとかわかるからまぁ参考にはなるけど、日本が金融立国するのは不可能な気がする。
    そもそもこの本であまり金融立国試論というタイトル通りの主張されてたのか疑問ですけど笑

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    2009年11月21日
  • 経済を動かす単純な論理

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    ・リスク、大数の原理、証券化
    ・土地バブルから国債バブル
    ・利子率<成長率
    ・GDPとバブルは、同じ率で成長する。
    ・バブルは代替できる。
    ・IT => 住宅 => 資源(原油、金)
    ・経営収支 = 貯蓄 - 国内投資
    ・利子率

    ト、2009.6.25

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    2009年10月07日
  • 経済を動かす単純な論理

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    前半は証券化に代表されるように大数の法則によってリスク分散を図ること、「情報の非対称性」(取引に際して一方だけが知っていて、もう一方が知らないことがあると、その「リスク」が価格として上乗せされる)が説明されるが、あまり見るべきものはない。後半のバブル論がちょっと特異。この人の定義では、実態以上の価格になっているものは全てバブルだという。通貨自体、本来50円程度の一万円紙幣は九千数百円のバブルであり、土地・通貨・国債それぞれの間でバブルが行き来しているのだという。成長率が金利を上回る(国債発行が許される根拠として一時期議論になっていたような記憶が、、、)経済では、本来的な価値のない財の価格が上昇

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    2011年08月07日