ニック・ビルトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリコンバレーのスタートアップ企業が世界のコミュニケーションを変えるSNSの巨人になって行くまでを初期の共同創業者4人の権力争いドラマを軸に鮮やかに描いたドキュメンタリー本。
多少の誇張があるにしても、情景の描写が話の運び方が非常に上手く400ページ近いボリュームにも関わらずあっという間に読めてしまう。訳も非常に上手いのも◎
映画化待ったなしのオススメの1冊。堅苦しいビジネスの話ではなく、成功企業の暴露本に近い内容なので広くお勧めしたい。
以下印象的な文。
「人間に木を1本与えれば、舟をつくる。木の葉を与えれば、カップにしてそこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守 -
Posted by ブクログ
ツイッターはだれのものか?ベンチャー企業オデオはポッドキャスティングで一発当てようとしていた。だが、創業から2年、当初のもくろみが外れたことは明白だった。目前には会社の破綻がせまっていた。次々に社員をクビにしていたそんな時、会社に残った人間で考え出したアイデアーーそれがツイッターだった。友人どうしだったITオタクが作り出したビジネスは、やがて外部の投資家を巻き込んだカネと権力、そして名誉争いに発展していく。はたして、「ツイッターの発明者」という称賛に値するのはだれなのか?思いがけない創業、友だちの裏切り、そして世界3億人のユーザーを獲得するまでの軌跡を、4人の共同創業者を軸に描き出した全米ベス
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Posted by ブクログ
「その人間の本性が拡大されるだけだ。」
ツイッターの生まれから書かれた本。どこまで事実かはわからない。
私はツイッターのアカウントを持っていないが、その理由は、私がツイッターにはまると思うからだ。多くの人を魅了し、世界を変えたツールの一つである。
個人のレベルでは、誰もが自分を公表したい、という気持ちを満たす。大きな話では、一つの国のありかたを変える。さらに、それらを第三者はのぞき見る事ができる。
この本に出てくる創業者たちは互いに傷つけあい、会社を大きくした。ビジネスの場に、友情を持ち込むと大変なことになるのか。会社が成長するにつれ、そこで求められる人材は変わっている。この本を読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読むとツイッターを使う気が失せます。。。
というのは半分冗談ですが(半分本気)。
本自体はとても面白い、というか不愉快な話が多いので、興味深い、という言い方の方が適切でしょうか。
本書の著者のせいではなく、サブタイトルにあるようにツイッターに関わった人たちの間に、金や権力、裏切り(名誉欲も)に満ちていて、読んでいて不愉快になること間違いなし。
他方、学ぶことももちろんありました。
・一見同じ方向を向いて動いていても、その裏には、関わる人それぞれの様々な思惑があるのだろうということ
・一人でやるならともかく、複数の人間で物事を動かそうとすると、それは多かれ少なかれ避けては通れな