ニック・ビルトンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今、これだけ成功して世界中で使われているTwitter
その創業のストーリーの一冊です
華やかなIT企業のサクセスストーリーだと思って読み始めたのですが、全く裏切られます
とある1人の孤独な若者が思いついてコードを書いたアプリケーションが一気に広まって有名になるなんて単純なストーリーはひとかけらもありません
創業者と呼ばれる数人は共に目指す方向が違うためにぶつかり合い、出来上がったアプリもどう展開するのか、資金はどうするのか、ベンチャーキャピタルはどの段階で入れるか等今後の企業展開をどうするか悩んでる経営者のヒントになるのか?はわかりませんが、最終的に現在のTwitter社に創業者として残っているのは?というショッキングな結末も
これはかなりの人数の関係者へのインタビューと過去の関係者のツイートから事実関係を元に書かれた本です
想像するだけでも気が遠くなりそうですが、それだけ信憑性があると思います
時間はかかりましたが読んでよかった一冊です -
Posted by ブクログ
【失敗と成功の教科書】
twitter社の内紛は、どうも相当ドロドロらしい。折り返しを読んだだけで気が滅入る、ゆえに楽しみだ。
まえがきでは、人の記憶はかなりいいかげんだけど、皮肉なのか必然なのか、twitterへの投稿記録が、それを補うことになった、と。面白そう。
さて、その期待に違わず、物語はドロドロである。嫉妬が渦巻き、次々にクーデターが起こる。「そういう仕事」だからか「そういう国」だからか。
やがてtwitterは大きくなり、「あしたはもっといいミスをしよう」という社訓を捨てる。あんまり最近twitterを使っていないけど、そういえば、近頃クジラを見かけないなあ。追い出されて社史からも消されたノアは、友人とはビジネスをしない生き方を選ぶ。友だちとは共同経営をしないに限る。twitterはそういうこととは関係なしに、インフラとして機能し続けている。これでいい、のかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレエブはツイッターがニュースネットワークだという構想をジャックに話したが、ジャックは賛成しなかった。地震のツイートを見て、ツイッターの速さを示す実例だと思っていた。
ジャックはそのあとも、ツイッターは自分のことを話す道具だと見ていた。エブは、世界で起きていることを覗き見るファインダーだと考えるようになっていた。
このちょっとしたニュースのような出来事は、大衆にはほとんど知られなかったが、ジャックとエブは、ツイッターがなんであるかについて、それぞれの哲学で異なる見解を持つようになった。そして、それぞれの視点から、その潜在的な力に目を向けた。
フレッド・ウィルソンが書いたブログの記事を引用して、「ツイッターはこれからどういう役割を果たすのか?」と、フレッドは記事で問いかけ、ツイッターがウェブで将来どういう位置を占めるのかを論じた。
「インターネットのステータス、拡散(ブロードキャスティング)システムになるだろう」
「ぼくは、ツイッターを電気・ガス・水道のような公益事業と見なしている」とジャックはいった。
世界中の国の政府がツイッターのサイトを常時見るようになり、ツイッターは、地球の隅々まで見張れる全展望監視装置(パノプティコン)と化していた。ホワイトハウス、ダウニング街10番地、クレムリン。学者、活動家、独裁者。CIA、FBI、国務省。そういったすべての機関や個人が、監視し、イランの抗議活動の情報を収集し、現地で起きていることをよく理解するためのツールとして、ツイッターを利用していた。
二人(ゴールドマンとビズ)が開発にかかわったこのテクノロジーは、わずか三年前には、洗面所に行くと書いたり、パーティーでただのビールが飲める場所を探すのに使われていた。それがいまはテヘランの街路で、政府を転覆させるのに使われようとしている。
そのことは、人間の柔軟性を物語っていた。人間に木を一本あたえれば、舟をつくる。木の葉をあたえれば、カップにして、そこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140字という制限をあたえれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。 -
Posted by ブクログ
ツイッターの共同創業者エブ、ジャック、ビズと忘れられたノアそしてツイッター創業以降のドタバタ劇を少し冷ややかに描いた物語。特に第2のスティーブ・ジョブスと呼ばれることも多いジャック・ドーシーに対してはかなり批判的に描かれている。
ツイッターのゆりかごになったのはポッドキャストを開発するベンチャーだったオデオでブロガーというブログ作成サービスをグーグルに売却し数千万ドルを手に入れたエヴァン・ウイリアムスとその隣人で自宅で海賊ラジオ放送のプロジェクトに取り組むノア・グラスが知り合い、ノアのオーディオブログ=後のポッドキャストのプロジェクトにエブが投資を決めオデオを立ち上げた。友情を大事にし投資はしたくないとしぶるエブを「いっしょに働けるし、そのまま友だちでいられるよ」とノアが説き伏せたのだ。エブはその後も友人を雇い入れ最後に雇った友人のディック・コストロー3代目のCEOーに追い出されることになる。
ノアはせっせと働いたが資金繰りに行き詰まりエブはさらに20万ドルを出資しエブがCEOに就任した。エブはポッドキャスティングに興味はなかったが一発屋とは思われたくなかったのだ。ジャック・ドーシーは偶々カフェでエブを見かけたことから面接に来て採用され、ブロガー買収後のグーグルでエブの下で働いていたビズ・ストーンは200万ドル以上になるストックオプションを放棄しオデオに参加した。
2005年には500万ドルの資金を集めていたオデオは社員すら利用しておらず沈没しかけていた。エブは不在がちで何も決めようとせず、気まぐれで熱狂的な振る舞いのノアはエブと対立し社員からも徐々に見放されて行った。当時ジャックは下っ端だったがノアとの会話の中でジャックのステータスのアップデートと言うアイデアが結晶化して行く。「どんな音楽を聞いているか、それとも仕事中なのか、人に教えられる」「もしも、メールじゃなくて、テキストメッセージなら?」ステータスという構想は、孤独感を癒せるかも知れない、とノアは考えた。
ツイッターがどういう者かはずっとその後までジャックとエブの間でも一致していない。ジャックに取ってはツイッターはステータスを伝えるもので「いまなにしてる? What are you doing?」であり、エブに取っては共有がより中心で「いまどうしてる? What’s happening?」だった。実際にトップページの質問は2009年に後者に変わっている。ツイートの内容が何が起きているかを伝える者が多かったからだが。個人的には何してるもどうしてるも変わらんじゃないかと思う、もう少しうまい訳があって良さそうな。ジャックはモバイルを重視し、エブはパソコンよりだったが、まだiphone発売前なのでこれはジャックの感覚の方が先を読めてたのだろう。
2007年3月ITカンファレンスでベスト・ニュー・スタートアップに選ばれオデオはツイッターに生まれ変わった。ITのスタートアップに取って取り扱うプロジェクトをかえるのはレストランのメニューを変える程度のことだった。気ままなノアは放り出され初代CEOに選ばれたのはジャックだった。プロジェクトのリーダーシップをとったジャックだったがまだ組織を運営する能力はなくエブはジャックを名目上の会長にしてCEOになったが物事を決められないことは変わらず、ジャックは外部で自分がツイッターの生みの親だと吹聴する。
取締役会はエブにCEO教育を受けるようにすすめ、伝説的なCEOコーチであるビル・キャンベルーアップルのジョブスとグーグルのシュミット、ラリー、セルゲイをコーチしたーをメンターとして紹介するのだがこれまた混乱に拍車をかけているとしか思えない。ビルはエブにお前はすごいと言い、取締役会にはエブの解任を要求する。CEOのコーチが取締役会に勝手に現れ発言するなど無茶苦茶なのだが・・・そしてジャックは暗躍しエブを追い出そうと取締役会に働きかける。
アラブの春など歴史を変えるのに一役を買い、311でも大きな役割を果たしたツイッターだが急成長に組織がついて行けていない。ベンチャー企業と言うのはしっかりしたビジネスプランよりも勢いなのだなあと思わされてしまう。