永井荷風のレビュー一覧

  • ぼく東綺譚

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    老境にさしかかった男が、芸者と仲良くなる話。

    特別、筋に目をみはる所はなく、男の心境小説とでもいう所か。

    端正な文章に魅力があるので読めた。

    あとがきがやたら長い。

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    2025年01月20日
  • 断腸亭日乗(一) 大正六―十四年

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    以下は「断腸亭日乗」マイ読書日記なり。

    R06/07/26、炎天。車中温度37度を超える。
    荷風の断腸亭日記を紐解く。全9巻の岩波文庫化は初めての由。1巻目は大正6(1917)年39歳より、大正14(1925)年迄。手許にあることに意義を感じ買い求めしが、ざっと読むことを自らに課す。校注は豊富な人名紹介あり。疑問に答えて秀逸。
    難漢字多し。努力したが、書き写さなかったのは◯とせし。
    大正7年日記については、既にレビュー済み。8月の米騒動勃発から、友人来りて3日間「時事を談じて世間を痛罵」している。何を語ったのか。

    R06/07/27、酷暑。朝、室温31度より下がらず。
    大正7年11月21日

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    2024年08月04日
  • ぼく東綺譚

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    特に何が面白かった訳でもないし、言葉も言い回しも聞き慣れない日本語でしたが、最後まで読めた。
    なんとも雰囲気のある大人な作品でした。
    また落ち着いてじっくり読もうと思う。

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    2023年11月16日
  • ぼく東綺譚

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    昭和初期の玉乃井(現在の東向島)の私娼窟が舞台で、若い娼婦と壮年の物書き叔父さん(モデル荷風)の小物語。
    祖父の育った場所だが、空襲で風情が残ってないのが残念…。
    ドブの匂いと蚊の羽音と熱帯夜…憧れはしないが懐かしい…。

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    2022年09月04日
  • 裸体談義

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    戦後東京の見世物や演劇について

    戦後日本の娯楽や風俗の変遷について批判まじりに淡々と書かれています。
    面白いと感じるかは人によると思いますが、こんな時代があったのかと興味深く読みました。
    短いのですぐに読めます。
    扇情的な内容はありませんでした。

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    2022年05月16日
  • ぼく東綺譚

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    オトラジシリーズ。
    何てしっとりとしていてアダルトな物語なんだろう。
    艶っぽいというのはこういうことなんだなと感じる。

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    2021年12月03日
  • ぼく東綺譚

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    1937年刊行。
    永井荷風58歳の作品にして、氏の最高傑作と称される作品です。
    この頃は既に作家として文壇上成功し、『あめりか物語』、『ふらんす物語』を代表する名著を生み出した後です。
    旺盛な創作活動と、ストイックな江戸期の文人の研究を重ねた後、往年、荷風は、銀座のカフェーに興味を持ち始めます。
    このころ流行だった"カフェー"は、現在でいういわゆるカフェではなく、接客サービスを行う女性がいるお酒を提供するお店、つまりは風俗店でした。
    夜の街を鮮やかにテラスカフェーは、この頃の荷風の作品に度々登場します。
    カフェーに出入りした経験を元にした作品により収入を得た荷風は、東京・向

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    2021年06月15日
  • 葛飾土産

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    ネタバレ

    目次
    ・にぎり飯
    ・心づくし
    ・秋の女
    ・買出し
    ・人妻
    ・羊羹
    ・腕時計
    ・或夜
    ・噂ばなし
    ・靴
    ・畦道
    ・停電の夜の出来事
    ・春情鳩の街
    ・葛飾土産
    ・細雪妄評
    ・木犀の花
    ・東京風俗ばなし
    ・裸体談義
    ・宮城環景
    ・葛飾土産 久保田万太郎
    ・敗荷落日 石川淳

    戦後の作品を集めた作品集。
    東京大空襲の後、離れ離れになった家族を探すシーンが、東日本大震災の津波と重なってしまう。
    呆然と立ち尽くし、行方の知れない家族を探し、あきらめがつくということもなく、だけど日々を生きていかなければならない。
    誰を怨むことの出来ない自然災害でも気持ちの持って行き場がないのに、戦争という人災で家族を喪うっ

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    2021年03月16日
  • ぼく東綺譚

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    わたしには、主人公の気持ちが分からなかった…
    読むにつれて、本心じゃないことを、言い訳してるんじゃないかって思った
    わたしがまだ、お雪さんくらいの年齢だから?
    恋愛に年齢は関係ないと言われるようになったのが、最近だから?
    話が進むにつれて、切なかった
    切ないけど、しょうがないんだって、思える終わり方だった
    いい時代?と捉えるかは人それぞれだけど
    行けるんだったら行ってみたい
    戦前の昭和の空気感が伝わる美しい文章だと思った

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    2020年10月10日
  • ぼく東綺譚

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    短編で読みやすく、素敵な終わり方。挿絵も 小説のイメージを 壊さず、自分のなかで 映像化しやすかった


    再読する時は 江藤淳「荷風散策」を読んでからにする

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    2019年12月01日
  • ぼく東綺譚

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    1930年代、戦間期の風俗がよくわかる
    玉の井の生活音や匂い、蚊の喧騒から艶やかな睦言まで聞こえてくるように香り立つ文章である。
    濹東綺譚を読んだ私は、見たこともない玉の井の光景を脳内に再建してはそれに懸想する。

    1992年の映画版『濹東綺譚』もお勧め
    お雪(墨田ユキ)の軽やかな美しさに溜息を禁じえない

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    2019年05月24日
  • 麻布襍記 附・自選荷風百句

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    171ページの「花火」に、「国民が国家に対して「万歳」と呼ぶ言葉を覚えたのも確か此の時から始ったように記憶している」とある。
    国民統合のために国家なる擬制的な組織に対して意図して忠誠を誓わせる儀式として、「万歳」が必要だったのだろう。

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    2018年09月30日
  • 深川の散歩

    購入済み

    昔の街が見える

    今まで読んだことのない、永井荷風。
    墨東綺譚を読んでから、昔の言葉使い、漢字が何とも新鮮な‼️嬉しくなる街の描写。
    この頃の地図が有れば、いいのですけど。取り敢えず、現代の地図を開きながら読んでいます。
    益々、街歩きが愉しくなりますね🎵

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    2017年05月20日
  • ぼく東綺譚

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     日記を除けば、もしかしたら初荷風だったかもしれない。読み始めのころは、うっかり日ごろ愛読している鏡花と比較してしまい(ばかなことを!)、「あまり好きではないな」などと不遜にも鼻を鳴らしたものである。だがページを繰っていけば、シニカルであると同時に、捨て置かれない愛すべき愚直さともいうべきレンズの存在に気付く。時代に置いて行かれて稀少になってしまった「襤褸の布」の美しい縫い取りを見出し、そこにおいて「二重人格の一面」、自分に期待されている姿を守ろうとする姿勢。『美』というもののイメージ、向かい方を再考させられる読書だった。

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    2017年04月24日
  • ぼく東綺譚

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    1936年(昭和11年)頃の濹東(造語。墨田堤の東北)。中年作家と私娼との出会いと別れの物語。
    淡く儚い、まるで桜のような作品で、一文一文がそよそよと舞い散る花びらのようだった。
    挿絵がまた何とも!

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    2016年08月01日
  • ぼく東綺譚

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    私娼との出会いと別れと書くとエログロドロドロなストーリーを連想するが真逆。サラッとしたほのかな風情が感じられる。

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    2016年07月22日
  • ぼく東綺譚

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    恥ずかしながら、永井荷風の作品を初めて読んだ。天気や場所を写す文章が秀逸。
    主人公とお雪の儚い交わりを、恋愛と呼んでいいのか。二人の心情や、歯がゆい結末、全てが、大人の小説といった感じ。
    (2015.1)

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    2015年01月16日
  • ぼく東綺譚

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    小説家・大江が隅田川の東岸界隈(濹東)で偶然出会った「売笑婦」に惚れ込んで、自らの身分を隠して通い詰める。

    主人公に対する女の心情の細やかな変化とか、それを感じて切ない疚しさを覚えはじめる主人公の心理描写とかが珠玉。

    永井荷風は本当に女が好きだったんだろうと思う。谷崎といい、本当の女好きが書く文章は艶があってキラキラしている。志賀直哉にはそこが欠けている。

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    2014年08月22日
  • あめりか物語

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    煌びやかなアメリカへの憧憬と突きつけられた現実。
    人間の生が息づいている。 観察眼に優れていて内面は深く豊かな考察をしながら、その表現は鮮やかで鋭い。

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    2014年06月03日
  • 断腸亭日乗 四 昭和八―十年

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     荷風五十五歳から五十七歳まで、昭和八年から十年までの日記。枯れていない。とことん女好きである。昭和十年十二月廿七日、前月に新聞広告を出して雇ったばかりの三十歳前後の家政婦羽生政江を「下女政江を捕へて倶に入浴す」(p374)。五十七歳の荷風の性欲恐るべし。文壇や出版業界の一部に対して牙をむく姿勢も相変わらずで、昭和十年八月十七日には長年の知り合いであった生田葵山と銀座のきゆうぺるで「激論二三時間に及び余は兎に角葵山氏とは以後友人関係を断つ可きことを声明」(pp320-321)するし、同年十一月十四日には島崎藤村名義で勧誘されたペンクラブへの加入を断ってしまう(p360)。全九巻のうちの折り返し

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    2026年01月01日