叶紙器のレビュー一覧

  • 伽羅(きゃら)の橋

    ネタバレ 購入済み

    これは、ミステリーというよりはファンタジー。終戦直前の空襲中に発生した殺人事件を調べることになった頼りない主人公が、逞しく成長し、殺人犯と思われる認知症の老婆は実はスーパーヒーロー?。荒唐無稽っぽくても読後爽やか。

    0
    2019年10月23日
  • 伽羅(きゃら)の橋

    Posted by ブクログ

    戦争の悲惨さも理不尽さも、活字や写真、映像で残されたものからしか知ることができない。
    本当はどんなことが起きていたのか。
    そこで暮していた人たちの過ごしていた日々がどんなものであったのか。
    結局のところ、理解することなんて出来ないのかもしれない。
    主人公である四条典座は、他の施設から転入してきた安土マサヲのことが気になってしかたがない。
    何かと典座にだけは心を許しているようなマサヲの態度も不思議でならない。
    ある日、突然マサヲが夫殺し・子殺しの犯罪者だと施設内に知れ渡る。
    マサヲの退所を求める施設側と対立する典座。
    期限をきってマサヲの"冤罪"を晴らすこと。
    それが典座に課

    0
    2017年04月04日
  • 伽羅(きゃら)の橋

    Posted by ブクログ

     マサヲさんの鮮やかさだけですべてOKという気がしている。
     それから、主人公の典座のおどおどさ加減がよいワトソン効果になっているようにも思う。個人的には守屋さんとの2人1組が見たかったかなーとも少し。

     でもマサヲさんなぁ……いやほんとに。

    0
    2014年12月26日
  • 美しすぎる教育評論家の依頼~よろず請負業 さくら屋~

    Posted by ブクログ

    なんでも屋というのだろうか? これが一番むずかしいのではないのかしら? いつ、何を頼まれるのか、全く予想できないし。それに対応できる技能がないと商売にはならないのだろうし。
    それをきっちり解決するのだから、天職なのか?

    0
    2021年07月14日
  • 美しすぎる教育評論家の依頼~よろず請負業 さくら屋~

    Posted by ブクログ

    表紙の人が美しすぎる教育評論家なのかと思った。サブタイトルのとおり何でも屋さんの連作短編なのだけど、依頼をそのままこなしてるだけじゃなく探偵みたいなことになってるし、頭が良くて何か怪しさがある主人公。意外と暗くて重い読後感だった。

    0
    2021年05月30日
  • 回廊の鬼

    Posted by ブクログ

    介護老人保健施設さんざし苑に入所している成田正三はしょっちゅうベランダに行こうとします。介護職員の四条典座は、それが妻の不審死と関係しているのではないかと思い調べ始めます。

    自宅や病院のベランダに緑色の鬼が現れるという謎の提示は魅力的でしたが、真相は意外性がなく無難という感じで正直拍子抜けしました。
    しかし、手掛かりは親切に提示されていましたし、成田正三の生い立ちを調べていく過程は読んでいて面白く、最後まで飽きることなく楽しめました。

    0
    2014年07月02日