明田川融のレビュー一覧

  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    これまで漠然と「そうなんだろうな」と認識していたことが、執筆者たちの取材や研究によって裏付けられた感。

    0
    2025年05月25日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    本書は「戦後再発見」シリーズの2冊目で、「日米地位協定」の内容や問題点をQ&A形式で解説するPART1と、外務省で地位協定の運用マニュアルとして書かれたという機密文書「日米地位協定の考え方」を紹介するPART2の二部構成である。編著者の前泊博盛は『琉球新報』で記者・論説委員長を務めた人で、現在は沖縄国際大学で教鞭を執る。専門は沖縄経済や日米安保論である。

    日米地位協定は米軍の日本での法的な地位を定めている。この協定に根拠があればこそ、外国軍隊である米軍は日本国内に基地を保有し、訓練などを行うことができる。ところがこの協定には重大な欠陥があり、その欠陥からさまざまな問題が生じている。問題がなぜ

    0
    2021年08月02日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    薄々は感じていたさ。日本はアメリカの属国じゃないのかって。
    属国どころじゃなかったよ。敗戦後のGHQによる占領期と
    なんら変わってないんだよな。

    今はGHQじゃなくて、「在日米軍」って呼び方が変わっているだけ。

    本書は「高校生でも分かる」をコンセプトに企画されたシリーズ
    もの第2弾。テーマは「日米地位協定」である。

    先日、姪に「なんでアメリカの軍隊が日本にいるのか」と聞かれて
    日米安保条約と日米地位協定を説明しようとした。ところが、自分
    の頭の中でこのふたつがごっちゃになっていることに気付いて
    勉強し直した。

    Q&A方式で一見分かりにくい日米地位協定について実例を引き
    ながら詳

    0
    2017年08月20日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    いつまでもアメリカの意向を気にして、いつも何かを押し切られ続けているのを、どうしてなのかと素朴に感じ続けていました。
    原因が、敗戦にあるのはわかっているものの、それでもなぜ?と思っていた謎が、一冊で全部解けます。

    団塊世代は豊かな日本を作ってきた、ということになっていますが、大事なことを棚上げしたまま30年ほどたってしまったように感じます。

    「失われた10年」とばかり目を向けられてきましたが、実際は、「取り戻せない70年」が続いていることがよくわかります。

    東アジアの国が攻めてくることより、何か動きがあって、日本の主要都市のインフラをアメリカが封鎖することの方が、現実におきる可能性が高い

    0
    2016年08月24日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    アメリカに金玉を握られている状態の日本の実態を認識できる本だ.フィリピンの政治家がアメリカと対等に交渉できるのに,日本の政治家はどうしてそれができないのか.それを考えてみると,鳩山さんの突飛な発言は重要だったと感じてきた.1952年のサンフランシスコ講和条約と引き換えに結んだ安保条約で,日本の独立はうやむやにされた訳だ.この状態を打破する気概のある政治家はいないのか.嘆かわしい.

    0
    2015年11月30日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    本書を読んで驚くことがたくさんあったし、自分の無知を知った。
    日米地位協定とは「日米安全保障条約に基づく在日米軍とその軍属の地位に関する協定」であり、その前身は日米行政協定である。
    戦後体制のサンフランシスコ講和条約、安保条約、行政協定という三重構造の一部である。
    敗戦国である日本は、戦後どのような状況でこれらの条約に調印したのかという事実もとても衝撃的だった。
    安保条約は、吉田茂一人で調印したのである。
    それも直前まで内容を知らされていなかった。
    それが、現在の日米地位協定に至っている。
    その内容がまたしても驚愕である。
    米軍に対して、日本の法律が適用されないというあまりにもひどい不平等条約

    0
    2015年11月13日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    『敗北を抱きしめて』のジョン・ダウアーと東アジア近現代史専門のガバン・マコーマックが、転換期を迎えた東アジアの中での日本の状況について分析したもの。マコーマックは、その著作履歴を少し調べると、米国に批判的な人のようである。構成は、第一章でダウアーが、続いて第二章でマコーマックがサンフランシスコ講和条約によって始まり現在にも禍根を残す日本・米国と東アジアの状況について分析する。第三章は、二人の対談形式となっている。

    1951年の冷戦下に行われたサンフランシスコ講和条約のゆがみが、今もまだ影を落としているという考察は、驚きだ。ダウアーは、そのゆがみとして次の8つの問題を挙げる。これらが、著者らに

    0
    2015年01月01日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    サンフランシスコ講和の罪を理解する手助けになります。日米同盟に潜む残酷さが伝わってきます。沖縄の人々の苦しみを日本人はもっと理解する必要があります。いつまでアメリカの属国であり続けるのか、中国や韓国との友好関係を築く道はないのかと考えさせられます。日本、中国、韓国の人々はそれぞれが他国の政府や党の考えや行動に嫌悪するのであって、一般の人たちを嫌うのではないと信じたいものです。楽観的すぎるかもしれませんが、ここから出発しないと永遠に冷え切った関係は氷解しないでしょう。

    0
    2014年03月28日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    パックスアメリカーナからパックスアジアへ
    その遷移を担うのは中国・日本・アメリカ
    だが、日本はアメリカの属国であり独立していない
    独立していないがうえの間違った歴史認識や
    辺境・沖縄への差別がある。との論調
    パックスアジアを目指すためには、間違った歴史認識
    をただし、米国からの属国を解消し、沖縄をその本当の
    意味での要石にする。
    鳩山ってみんなが馬鹿にするけど、本来目指していた
    所は間違っていないのだろう。実行力がなかったのか。。
    孫崎享氏の戦後史の正体にも書かれてあった内容と
    同じような内容もあり。

    0
    2014年02月24日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    アメリカインデアン悲史を髣髴とさせる。それが今の日本なのだ。◆吉田茂が掛け違えた日米関係が、今も引きずるのか。◆◆1年更新の日米安保を何で更新を止められないのか…。まずはそれからだろう。

    0
    2020年07月27日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    日米地位協定の問題点や、沖縄の基地問題についてよく取材されておりわかりやすい。1950年台の問題と沖縄返還前後のこと、最近2000年以降の話が入り混じっており混沌としているが、取材にかけるジャーナリストの凄みがあり納得力がある。 前向きで建設的な今後の改善を期待してやまない。

    0
    2013年10月07日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    日米地位協定自体の不平等ぶりと、その協定にさえない、より不可思議な不平等な話。
    アメリカ人のほとんどが、沖縄自体を知らないのではないかという。アメリカの無関心が、この協定の改訂へのハードルの一つ、ではあろうけれど、とうぜんもう一方の我が国側でどんな力が働いているのか。それこそ原子力問題と似た構図がある。
    ところで、民主党政権がオスプレイ配備に対して、日本からはどうしろこうしろという話ではない、と言ってしまったが、これは図らずも地位協定による権利(の無さ)を白日のもとにさらしたわけで、自民党だったら「厳重に抗議する」などという演技をして、バレないようにしたのであろう、と。さて、では今度の政権は、

    0
    2013年08月03日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    沖縄や米軍、日米安保を考えるうえでの必読書

    私自身は地位協定は名前しか知らず、今回初めてその内容と問題を認識した

    「憲法より大切」とは思わないが、「憲法を考えるうえで大切」な常識

    0
    2013年08月03日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    衝撃的。眼から鱗。
    本当は、憲法より大切というのが判る。
    地位協定は、学校で習った覚えもないし、マスコミでも
    さほど詳しく報道されていない。知らなかった。
    確かに、日本は独立国とは言いがたいかもしれない。
    憲法改正をしたがる自民党の方針も理解出来る。

    0
    2013年06月01日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    安保と地位協定の基本を学ぶ良書。
    「原発神話」ならぬ「アメリカ神話」「安保神話」が行き着いた現在の政界、マスコミ、企業の思考停止状態の淵源を知る為には必読だろう。
    問題は闘いの展望をどう描くか。闘いの現状分析と導きの書の出現を希望したい。

    0
    2013年05月24日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1952年のサンフランシスコ講和条約から始まった、アメリカの利益を優先させる従属的独立による「パックス・アメリカーナ」から、協商主義・勢力均衡を重視したアジア共同体による「パックス・アジア」への転換を提言している。いまの日本の立ち位置が戦後どのように形成されてきたかを理解するのに役に立った。
    領土や歴史、米軍基地や再軍備などの問題について、感情的なナショナリズムを脇において、色々な意見が存在することを認めたうえで冷静な議論ができる国であってほしいと思う。

    0
    2014年07月12日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    沖縄、馬毛島、与那国島等のマコーマック教授曰く「辺境」に関する情報は初めて知る事もありとても参考になった。
    自分が日本を語るとき、それは本当に日本の端から端までを思い浮かべて話せていなかったことにハタと気づいた瞬間だった。
    第一章に関しては、どうも訳者と相性があわず、大変読みにくい文章に感じた。果たしてダワー教授本人の特徴的な文体なのか、原文をあたるしかないのでわからないですが。

    0
    2014年07月01日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    アングロサクソンの差別的な見方が散在するが
    中国・韓国・北朝鮮から見た立場や沖縄を中心としてみたときの政府の従属性は事実として納得。

    0
    2014年02月01日
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日米地位協定の問題点について、(たぶん)網羅的に説明した本

    知っていたことも多かったが、知らなかったことも多かった。
    米軍に賠償義務があっても実際には支払わず日本政府が支出している例がかなりあること、米軍基地は出入国管理制度の対象外なので、日本国内にいる米軍人(たぶん、スパイも)の数も把握できていないこと、等

    砂川事件の際の最高裁長官の行動には天を仰ぐしかない。
    行政官なら驚かないが、司法が・・・、と。

    地位協定以外の話だが、フィリピンが米軍基地をなくしたせいで南沙諸島を中国に奪われたというのがウソ(もしくは不正確)だというのが、一番「目からウロコ」であった。
    要するに、今でも各国入り乱

    0
    2013年11月22日