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  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か
    4.0
    1巻733円 (税込)
    世界的大家が見る、日本の過去・現在・未来 領土紛争、沖縄と基地、憲法改正、集団的自衛権、核・原発、歴史認識問題など、未解決の課題が山積する中、東アジア情勢は一層その緊迫度を増している。日本の選択はどこにあるのか。これまでと同様に米国への「従属」を続けるのか、アジア中心の新たな安全保障体制を構築するのか、それとも……。戦後日本の歩みに限りない共感を示す、二人の歴史家からの日本へのメッセージ。 ■目次 第一章 サンフランシスコ体制――その過去、現在、未来 ジョン・W・ダワー 第二章 属国――問題は「辺境」にあり ガバン・マコーマック 第三章 [対談]東アジアの現在を歴史から考える

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ユーザーレビュー

  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    いま自分の生きる日本という国がどうしてこうまでいい加減なのかよくわかった。やっぱりアメリカが元凶なのだ。
    サンフランシスコ講和条約でわざと曖昧にされた領土問題が右からの軍備拡張戦争推進路線を招き、沖縄をまた危険な状況に追い込もうとしている。いや日本国民をたいへん危ない局面に置こうとしている。
    ナショナリズムを持ち出す輩がアメリカの飼い犬としての立場を恥じない不思議も、サンフランシスコ体制に組み込まれた「パックスアメリカーナ」の仕掛けとそこから逃れようとせず属国に甘んじる売国奴たちの振る舞いも、すべてはアメリカが作っている。
    安倍も岸田もポチとして生きざるを得ない中で、本心からのポチに落ちている

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    2022年11月24日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    知らなかった。
    現在の日本の外交上のいろいろな問題が、60年以上前のサンフランシスコ講和条約に起因しているということを。サンフランシスコ講和条約は、部分講和であって、全面講和ではなかったということを。
    そして、それ以来長く日本の政権の座にあった政党が、アメリカから多大な援助を受けていたということを。
    この著作は、アメリカ人とオーストラリア人によって書かれた。日本を外から見ている人たちだから、逆に日本のことがよくわかったということなのであろうか。
    渦中を生きている当のわたしたち日本人は、この本に書かれていることをどれだけ知っているのだろう。
    この本を読んで、現在の日本の政治状況がどうなっているの

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    2017年01月19日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    再軍備に対する制限を取り除くために改憲を支持する人々は、改憲すれば日本は国連が後押しする平和維持活動に参加する「当たり前の国」になることができ、自国を防衛する自立的な能力を高めることができる、と論じる。だが実際のところ、日本は再軍備すればするほど、アメリカの戦闘活動に実質的な貢献をしなければなくなるという、逆らい難い圧力の下に置かれることになるのだ。

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    2014年03月03日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    『敗北を抱きしめて』のジョン・ダウアーと東アジア近現代史専門のガバン・マコーマックが、転換期を迎えた東アジアの中での日本の状況について分析したもの。マコーマックは、その著作履歴を少し調べると、米国に批判的な人のようである。構成は、第一章でダウアーが、続いて第二章でマコーマックがサンフランシスコ講和条約によって始まり現在にも禍根を残す日本・米国と東アジアの状況について分析する。第三章は、二人の対談形式となっている。

    1951年の冷戦下に行われたサンフランシスコ講和条約のゆがみが、今もまだ影を落としているという考察は、驚きだ。ダウアーは、そのゆがみとして次の8つの問題を挙げる。これらが、著者らに

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    2015年01月01日
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

    Posted by ブクログ

    サンフランシスコ講和の罪を理解する手助けになります。日米同盟に潜む残酷さが伝わってきます。沖縄の人々の苦しみを日本人はもっと理解する必要があります。いつまでアメリカの属国であり続けるのか、中国や韓国との友好関係を築く道はないのかと考えさせられます。日本、中国、韓国の人々はそれぞれが他国の政府や党の考えや行動に嫌悪するのであって、一般の人たちを嫌うのではないと信じたいものです。楽観的すぎるかもしれませんが、ここから出発しないと永遠に冷え切った関係は氷解しないでしょう。

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    2014年03月28日

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