明田川融のレビュー一覧

  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か
    いま自分の生きる日本という国がどうしてこうまでいい加減なのかよくわかった。やっぱりアメリカが元凶なのだ。
    サンフランシスコ講和条約でわざと曖昧にされた領土問題が右からの軍備拡張戦争推進路線を招き、沖縄をまた危険な状況に追い込もうとしている。いや日本国民をたいへん危ない局面に置こうとしている。
    ナショ...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    覚え書(手を加えた箇所もあります)

    日本が国連の常任理事国になろうとして外務省が一生懸命画策していたとき、各国から「そんなことをすればアメリカに2票あたえることになるだけだ」という強い反対があった。(p.63、65より)…そういうことだったか。

    1998年確定した、嘉手納・横田・厚木基地騒音訴訟...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    全国民、必読の書。
    ただ、一点。Q&A14で、砂川判決の統治行為論を根拠に、アメリカとの条約が憲法よりも上位にあるとしている箇所はいささか議論が雑ではないかと感じた。現実に起こっている事象からしてそう結論したくなる心情はわかるが、本書のタイトルにも関連する大事な論点だったはずなので、もっと丁寧に議論...続きを読む
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か
    知らなかった。
    現在の日本の外交上のいろいろな問題が、60年以上前のサンフランシスコ講和条約に起因しているということを。サンフランシスコ講和条約は、部分講和であって、全面講和ではなかったということを。
    そして、それ以来長く日本の政権の座にあった政党が、アメリカから多大な援助を受けていたということを。...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    日本は独立した主権国家ではなく、沖縄だけでなく日本全土が米軍の占領下にある。日常の中で隠されたこの現実が、オスプレイ配備、辺野古移設、福島原発事故、憲法解釈変更といった事件を通して、浮き彫りとなる。
    最高裁砂川判決との関連で、改正された「原子力基本法」に、「わが国の安全保障に資することを目的として」...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    在日米軍の法律上の地位を定めた日米地位協定。この本では、「なぜ、羽田から西に向かう飛行機が、千葉(房総沖)方面をぐるっと廻るのか?」「なぜ、騒音被害を認めているのに米軍機の飛行禁止命令を出せないのか?」「なぜ、沖縄で罪を犯した米兵を日本側だけで罰することができないのか?」といったことや、「もしオスプ...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    これは強烈だった。読んでいてなんだかどんどん情けない気持ちになった。対等な日米関係だとか、双務性のある日米同盟だとか、よくいうよ、と思わずにはいられない。この協定を放置して日本を取り戻す、なんて、寝言以外の何でもないなと呆れるばかりです。
  • 転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か
    再軍備に対する制限を取り除くために改憲を支持する人々は、改憲すれば日本は国連が後押しする平和維持活動に参加する「当たり前の国」になることができ、自国を防衛する自立的な能力を高めることができる、と論じる。だが実際のところ、日本は再軍備すればするほど、アメリカの戦闘活動に実質的な貢献をしなければなくなる...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    今まで、自衛隊をもってはいるけど米基地があるのは有事のさいは米が日本を守ると思ってた。尖閣問題をみてもクリントンさんが日米安保条約の範囲内っといってたから、でも血を流して国土を守るのは自分でねって事ですよね、自衛隊も非核三原則も体系的に考えると矛盾を感じる。

    アメリカと日本で結ばれた協定、そもそも...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    冷静になって読む必要はある。
    が、そこまで大袈裟でもないんだろう。
    在日米軍が日本に駐留するため、「法的根拠」を与える必要性から設置された日米地位協定。
    そこには異常なまでに米軍に対し特権を与え、そこに問題点を認識しながらも1度も改定されたことがない、異様な内容が今も有効に生き続けてる。
    時には司法...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    この本を読んで、あらためて「平和国家ニッポン」は詭弁だということをまざまざと見せつけられた。
    沖縄で頻繁に事件を起こしている米軍は、決してよそ事でない、私たちの住む地域もいつ何時米軍が必要といったら有無を言わさず蹂躙される可能性があることを、現在の日米地位協定、また外務省マル秘の「考え方」なる文書か...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    戦後の歴史を見る上での大前提事項である日米地位協定を理解すると今ある現状がよく分かります。全日本人必読の書だと思います。
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    冷静に読む必要性は感じますが、間違いなく、知っておかなくてはならないことが書かれている本だと思いました。
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    沖縄の戦後史などを学ぶと、「日米地位協定」がどのようなものかという問題に必ず当たる。不平等極まりないものであることはわかっていたけれど、解決の道は茨の道であることを改めて思い知った。著者は直接的には述べていないが、闇雲に反対を唱えるのではなく、まずは官民含めて日本人として解決に向けた統一の方向性を打...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    ○なぜ日本はアメリカ追随外交なのか?
    ○なぜ日本はいつもアメリカにばかり気を使っているのか?
    ○なぜ中曽根元首相は、日本列島を不沈空母と呼んだのか?
    ○なぜオスプレイの配備を止めさせることができないのか?
    ○なぜ普天間基地の移転先は辺野古じゃなきゃいけないのか?
    ○そして街のど真ん中に米軍基地がある...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    日米地位協定 アメリカが占領期と同じように日本に軍隊を配布し続けるための取り決め US-Japan status of Forces agreement (SOFA) 日本における、米軍の強大な権益についての取り決め

    ダレス われわれが望む数の兵力を、(日本国内の)望むところに、望む期間だけ駐留さ...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    東大法学部の知り合いに読んで感想を聞きたくなった本。
    著者は官僚やその周辺、そうなる前の学生によんでほしいと思って書いていたのではないかと読みながら思った。

    わたしはもともと沖縄に興味があり、この沖縄に基地負担が多い状態をどう変えてゆけるのかを知るために読んだ。
    沖縄出身の友人が良書だと教えてくれ...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    【覚え書き】

    *サンフランシスコ講和条約と日米安保条約・・・1951年(講和条約と同じ日に、米軍の巨大な特権を認めた安保条約が、国民だれ一人にも知らされず、誰とも検討されないまま、内密に、吉田首相によって調印された)
     日米行政協定・・・1952年
     日米地位協定・・・1960年
          
     ...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    本書を読むと、日米地位協定によって日本はアメリカの属国となっていることがよくわかる。日本の最高権力はアメリカの支配下にあることが明白となる。

    読んで驚かされたことは多々ある。
    地位協定は、日本の憲法や法律、安保を超越していること。
    これにより、いかに日本の国益や人権が蔑ろにされているか。
    米軍関係...続きを読む
  • 「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
    本書は「戦後再発見」シリーズの2冊目で、「日米地位協定」の内容や問題点をQ&A形式で解説するPART1と、外務省で地位協定の運用マニュアルとして書かれたという機密文書「日米地位協定の考え方」を紹介するPART2の二部構成である。編著者の前泊博盛は『琉球新報』で記者・論説委員長を務めた人で、現在は沖縄...続きを読む