明田川融のレビュー一覧
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いま自分の生きる日本という国がどうしてこうまでいい加減なのかよくわかった。やっぱりアメリカが元凶なのだ。
サンフランシスコ講和条約でわざと曖昧にされた領土問題が右からの軍備拡張戦争推進路線を招き、沖縄をまた危険な状況に追い込もうとしている。いや日本国民をたいへん危ない局面に置こうとしている。
ナショナリズムを持ち出す輩がアメリカの飼い犬としての立場を恥じない不思議も、サンフランシスコ体制に組み込まれた「パックスアメリカーナ」の仕掛けとそこから逃れようとせず属国に甘んじる売国奴たちの振る舞いも、すべてはアメリカが作っている。
安倍も岸田もポチとして生きざるを得ない中で、本心からのポチに落ちている -
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覚え書(手を加えた箇所もあります)
日本が国連の常任理事国になろうとして外務省が一生懸命画策していたとき、各国から「そんなことをすればアメリカに2票あたえることになるだけだ」という強い反対があった。(p.63、65より)…そういうことだったか。
1998年確定した、嘉手納・横田・厚木基地騒音訴訟の賠償総額の内、地位協定で定められた75%の米側負担金18億9000万円は結局踏み倒され、日本側が立て替えた。(p.86より)…つまり総額25億2000万円、全部日本がってこと…⁈。
サンフランシスコ講和条約の日本語の条文は「正文」ではなく「仮訳」。(p.98〜より)…正文がないだけでなく、訳にも -
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知らなかった。
現在の日本の外交上のいろいろな問題が、60年以上前のサンフランシスコ講和条約に起因しているということを。サンフランシスコ講和条約は、部分講和であって、全面講和ではなかったということを。
そして、それ以来長く日本の政権の座にあった政党が、アメリカから多大な援助を受けていたということを。
この著作は、アメリカ人とオーストラリア人によって書かれた。日本を外から見ている人たちだから、逆に日本のことがよくわかったということなのであろうか。
渦中を生きている当のわたしたち日本人は、この本に書かれていることをどれだけ知っているのだろう。
この本を読んで、現在の日本の政治状況がどうなっているの -
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ネタバレ在日米軍の法律上の地位を定めた日米地位協定。この本では、「なぜ、羽田から西に向かう飛行機が、千葉(房総沖)方面をぐるっと廻るのか?」「なぜ、騒音被害を認めているのに米軍機の飛行禁止命令を出せないのか?」「なぜ、沖縄で罪を犯した米兵を日本側だけで罰することができないのか?」といったことや、「もしオスプレイが東大の構内に落ちたら何が起きるか?」「日本全国どこでも、もしアメリカがここに米軍基地を置きたいといったらどうなるのか?」といった、これまで、「釈然としないけど、ちゃんとした理由があってのことなんだろう」とか「そんなことは起きないだろうし、起きたとしても悪いことにはならないだろう」と漠然と思って
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今まで、自衛隊をもってはいるけど米基地があるのは有事のさいは米が日本を守ると思ってた。尖閣問題をみてもクリントンさんが日米安保条約の範囲内っといってたから、でも血を流して国土を守るのは自分でねって事ですよね、自衛隊も非核三原則も体系的に考えると矛盾を感じる。
アメリカと日本で結ばれた協定、そもそも、終戦し独立したはずなのにおかしいけど、その後も改定したのに裏では密約。そもそものルールか改善されないのだから今までの悲劇的な状況にも対抗できないし、現状ではこのままなんですね。
日本と沖縄は同じ国、米兵の犯罪行為、オスプレイや兵器による事故、全て対岸の火事でないんだと思うと怖い。
知らなかっ -
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冷静になって読む必要はある。
が、そこまで大袈裟でもないんだろう。
在日米軍が日本に駐留するため、「法的根拠」を与える必要性から設置された日米地位協定。
そこには異常なまでに米軍に対し特権を与え、そこに問題点を認識しながらも1度も改定されたことがない、異様な内容が今も有効に生き続けてる。
時には司法も判断を放棄し、さらには合同委員会で米兵の犯罪行為についての酌量勧告が行われるなど、「主権国家とは思えない」(著者)行為の数々が丹念に説明されている。
現在巻き起こる基地問題の根底、源流がこの協定にある、だから日本国憲法より大切、と著者は説く。
僕が思う問題点はやはり、地位協定の内容について、政治家 -
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この本を読んで、あらためて「平和国家ニッポン」は詭弁だということをまざまざと見せつけられた。
沖縄で頻繁に事件を起こしている米軍は、決してよそ事でない、私たちの住む地域もいつ何時米軍が必要といったら有無を言わさず蹂躙される可能性があることを、現在の日米地位協定、また外務省マル秘の「考え方」なる文書から前泊氏が指摘している。
そして砂川裁判以降、日本の司法が米軍に対して機能しない、つまり日本国憲法<日米安保(地位協定)という状態が放置されていることは、独立国として非常に恥ずべき状態であることを、もっと認識しないといけないと思った。
また現在の原発問題もその一端が地位協定にあることも見逃せない。
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○なぜ日本はアメリカ追随外交なのか?
○なぜ日本はいつもアメリカにばかり気を使っているのか?
○なぜ中曽根元首相は、日本列島を不沈空母と呼んだのか?
○なぜオスプレイの配備を止めさせることができないのか?
○なぜ普天間基地の移転先は辺野古じゃなきゃいけないのか?
○そして街のど真ん中に米軍基地があるのか?
○そもそも米軍基地がこんなにたくさん日本にあるのか?
○なぜ羽田空港から飛び立つ飛行機は、わざわざ房総半島の方から回り道して飛んでいるのか?
○日米安保によって本当にアメリカは日本を守ってくれるのか(実は必ずしも守ってくれるとは限らないのが事実)?
などなど、アメリカに関わるさまざまな素朴な -
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日米地位協定 アメリカが占領期と同じように日本に軍隊を配布し続けるための取り決め US-Japan status of Forces agreement (SOFA) 日本における、米軍の強大な権益についての取り決め
ダレス われわれが望む数の兵力を、(日本国内の)望むところに、望む期間だけ駐留させる権利を確保すること
合衆国軍隊の構成員は、旅券および査証に日本国の法令の適用から除外される 日本ではまったくチェックをうけずに、何人でも自由に入国できる
旧安保条約の目的は日本全土を潜在的基地にすること
講和条約調印の前日に旧安保が調印される正確な場所と時間が日本側に伝えられた 場所 SF -
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東大法学部の知り合いに読んで感想を聞きたくなった本。
著者は官僚やその周辺、そうなる前の学生によんでほしいと思って書いていたのではないかと読みながら思った。
わたしはもともと沖縄に興味があり、この沖縄に基地負担が多い状態をどう変えてゆけるのかを知るために読んだ。
沖縄出身の友人が良書だと教えてくれた。
たまたま別の沖縄出身の友人のお父さまに話を聞きに行ったら著者と一緒にタッグを組んで仕事をしていたときもあるらしい。とても優秀だったそうな。(そのお父さまもこれまたスーパーマン)
とても勉強になったし、わかりやすかった。
たまに、くどい前書きが入ったりやや誇大な表現のように感じることも。
た -
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【覚え書き】
*サンフランシスコ講和条約と日米安保条約・・・1951年(講和条約と同じ日に、米軍の巨大な特権を認めた安保条約が、国民だれ一人にも知らされず、誰とも検討されないまま、内密に、吉田首相によって調印された)
日米行政協定・・・1952年
日米地位協定・・・1960年
講和条約<安保条約<行政協定(地位協定)
サンフランシスコ講和条約の日本語の条文は、「正文」ではない(「仮訳」)
Done at the city of SF this 8th of Sep 1951,in the English, French and Spanish languages