六辻彰二のレビュー一覧
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海外の水道事業の変遷が書いてあり水ビジネスのグローバルトレンドの把握にはよい。
一方、水道事業の課題分析の論理展開はやや荒く説得力に欠ける印象。他書籍と比較する際の違った視点を持つ上で役に立つ
2018年の改正水道法で日本でも水道事業に民間事業者が参入できるようになったが、政府は民間参入のメリットしか語らず、世界各国で起きている民営化によるデメリットが語られていない。
本書は、世界各国における水道民営化で何がおきたのが、実事例を示しながら分類化して日本への適応を評価している。
日本では、民営化された水道事業を評価する期間がないため、ドイツや英国のような民営水道事業を適切に制御して市民のbe -
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水道民営化で水道代高騰化、コスト削減のための管理の図さんさ、水質汚染などが考えられる。
世界的にコンセンション方式で民間かされて、成功事例が皆無に等しいのに、なぜ、日本は逆流する様にこの政策を進めようとするのか、ホント頭を悩ます。
とはいっても、人国削減・老朽化等々の問題は山積みである
今後東南アジアへの水事業拡大が注目を浴びている。
理由は、
1、人口増加と都市化
2、生産活動化することで、農業・機械の消費量が増え、また生活用水が増えている
3、安全な水確保への需要
4、地球温暖化
→水ストレス: 非常に高い国は世界全体で33カ国
高い国は26カ国。アメリカ、オーストリア、インド
安定的 -
Posted by ブクログ
「中東 新秩序の形成―『アラブの春』を超えて」に関連して、中東の独裁者が取り上げられている本書を続けて読んだ。この手の柔らかい本の方が記憶に残りやすい。本書では、米紙「ワシントンポスト」の週末誌「パレード」が毎年発表している「世界最悪の独裁者ランキング」2011年版に準拠して20名を取り上げている。サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ、イランのアリー・ハメネイ、リビアのカダフィ、シリアのバッシャール・アル・アサドなどは「中東 新秩序の形成―『アラブの春』を超えて」にも登場しており、記憶の定着に役立った。
国の状況によって独裁体制が必ずしも悪いとは思わないが、それにしても、安いス -
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ムガベからプーチンまで。20人の独裁者を取り上げているが、その中に『善良な独裁者』は含まれておらず、法に照らせば犯罪者にあたるであろう人物たちの紹介。だがその残虐性や異常性にスポットを当てた俗な本なワケではなく、各人の生い立ち、支持基盤、他国との関係性など、如何にして独裁が成り立っているのかをざっくりと解説した国際政治本。『幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである』という言葉があるが、親米・反米、親イスラム・反イスラム、富裕国・貧困国など種々の条件が折り重なって独裁が成り立っている様はなかなか興味深い。これをタネ本にしてもう一歩二歩考察を進めると、面白いも
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現代最凶の20人~ロバート・ムガベ(ジンバブエ:ダイアモンドを産出するコンゴ民主共和国に派兵・白人から土地を奪い無償の農業労働者を使役)。オマル・アル・バシール(スーダン:アラブ系ムスリムがアフリカ系キリスト教徒を攻撃しダルフール紛争を引き起こす:南部に集中している油田の利権で中国から武器購入)。金正日(北朝鮮:言わずと知れた)。タン・シュエ(ミャンマー:天然ガスと麻薬)。アブドッラー・ビン・アブドルアジーズ(サウジアラビア:王家の主流でなく,イスラームを支配の道具と考える)。胡錦涛(中国:最大の敵は太子党)。アリー・ハメネイ(イラン)。イサイアス・アフォルキ(エリトリア:エチオピアからの独立