中山敦支のレビュー一覧
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家族をもてなかった者が感じた家族の幸せをどう守るか。1教師であるカモの真の戦いが始まる第11巻。
家族を守るためには。自分が過去に先生から受けた愛を生徒たち子供に与えるカモ先生。愛を守るために愛を感じられぬ悪魔に立ち向かうことを彼は今回決意します。愛を教えて殺る。愛で悪魔としての理事長を殺る。1人の男として背中でそれを語る彼がこれからどんな行動を起こすのか考えるだけでたまりませんね。愛の拳を振るうカギューちゃんに対して愛の教えで戦うカモ。愛は理事長を変え、家族を守れるのか、愛の戦いが今始まる。
そんなカモ先生をよそに物語は生徒会選挙真っ盛り。オルフェさんの暴走は相変わらずですが、紫乃 -
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愛を求めるがゆえに試し、捨てる。愛とは何かが提議される10巻。
無いものを求める。愛とはなにか、人類普遍のテーマでありますが、なんにでも当てはまる便利な言葉でもあります。しかし、感情のないものにどうそれを理解させるか。たくさんの時間を過ごしても、数多の感情をぶつけてもダメなことはエリザが証明している。ならば、必要なものはやはり強烈な個性ではないのだろうか。今巻でこの作品の最終的な決着の場が見えたような気がしましたが、中山先生のことですからここからが勝負とも言えますね。中山先生なりの答えを見たいです。
10巻の大台に乗っても絶えず叫ばれる愛。カモ先生の平等な愛、カギューちゃんの一途な愛 -
Posted by ブクログ
修行して新たな力を身につけたカギューちゃん、立ちはだかるはみんなのヒーローであるエリザ生徒会長。この求心力対決は目が離せません。
重厚な愛の一撃。螺旋の真理を得たカギューちゃんの拳は重く激しいものです。生徒会役員たちの攻撃にも焦ることなく一撃で沈める様は遅れてきたヒーローそのものでした。そして相変わらずの愛の戦士っぷり。たくさんの人に応援されるエリザに対したった1人の大切な人の応援で一生頑張れると宣言出来るほど彼女の愛は大きいです。ひとこえ3000メートルときめいて強くなるという言葉がぴったり似合いますね。
1人のロマンチスト対1万人の光。どちらもヒーローとしては間違ってない謳い文句