土橋とし子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
木皿泉 といえば
ドラマ好きなら誰でもご存じの脚本家。
かっぱさんと大福さん 二人で一人(組?)。
パートナーと二人で書く なんて
実にうらやましい。
私にも大福さんのような旦那様がいたら
書けるのになあ…
などと思ったりする私は勘違い野郎。
「やっぱり猫が好き」に始まり
「すいか」「野ブタ。をプロデュース」は
大傑作でした。
処女小説をドラマ化した
「昨夜のカレー、明日のパン」も
すてきでした。
この本は
10年前のエッセイとお二人の対談。
暮らしぶり 書きぶりが
のぞき見できてうれしい。
当時流行った新型インフルエンザのことを
お二人で話しているのだけれど
え?そんなのあったっけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ木皿泉。
夫婦2人組の脚本家。
お二人の会話は、他のムック本などで読んでいて
楽しいし、好きだったから、安定のおもしろさで
読み進めた。
軽妙な会話タッチに進められるエッセイの中で
ドキッとするような、
生きること、創ることに
大切なことが語られる。
たとえば
私達は自分には才能なんてないということを知っている。それが大きな武器になるんじゃないかな。(中略) 自分は自分でいいんだと思えるところからしか、オリジナルなものは出てこないと思う。
こんなふうに、ごく自然に受け止めていたことに
はっとする気付きが与えられる。
これからもお二人の作品から目が離せない。 -
Posted by ブクログ
『主人がいなくなっても、カレーやラーメンは、あいかわらずおいしかったが、私はやがてその店に行かなくなってしまった。バイト君は何も変えようとしなかったからだ。』
『問題なのは、人の善意を当たり前だと思って慣れてしまうことだろう。』
『私達は時間の中で生きている。昨日できなかったことが、今日できるようになり、今日できたことが明日できなくなる。』
『誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。』
『十何年も一緒に暮らしてる人が、自分のアレルギーを知らなかったというのは、寂しいです。』
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Posted by ブクログ
二人で一人のドラマ脚本家の対談というかエッセイ
作者は「すいか」「野ブタをプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」の脚本家、木皿泉
随所にドラマの世界観が現れていて、もともとそんな人達なんだね~と思った
この方々の書くドラマは名言が多い
それでいて「どやっ!いいゼリフやろ!」臭が感じられずにさらっとしているので、さらによく感じる
セクシーボイスアンドロボだったら、2話の「ごぼ蔵」の最後のセリフ、
「私も取り替えられない人に出会えるのだろうか。もしそんな人に会えたならどんなに心強く生きていけるだろう。会えるかどうか分からないけど会えなくてもどこかにそんな人がいると思っただけで、ど -
Posted by ブクログ
嫌なこと、悩み、不安、いろんなネガティブな感情を私は自分の中で実際よりも大きく育てているのかもしれない。
誰かに話す時に同調してほしくて大げさに話しているかもしれない。
この本の中のかっぱさんと大福さん(ちゃん付けは親しい人じゃないとしてはいけない気がする)の話の中にもたくさんの嫌なこと、悩み、不安があるのに、それを2人はのほほんと話している(ような気がする)。
もしかして、こたつで、お茶を飲んで、みかんを食べながら?
はたまたお酒を飲みながら?
そんな絵が浮かんでしまうくらい心身ともにリラックスした雰囲気が伝わってくる。
素敵だなぁ…。
その雰囲気も、2人の言葉も、私のことまで救ってくれ