竹中正治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
そうだったのか!
政治、経済、食、文化……俗説を覆す日米比較。
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。
大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。
アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。
日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる……。
日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。
世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米文化論。
[ 目次 ]
第1章 マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣 -
Posted by ブクログ
「ビッグビジネスは大きな興行収入を目標に掲げなくてはならない...これはマクドナルド的ビジネスモデルで、...日本のアニメや漫画には『ラーメン屋的供給構造』が根強く残っている。最大公約数の需要(好み)よりも、制作者が自らのセンスにこだわって、多種多様な物を創出、供給している。従って、一つずつのビジネス規模(売上)は小さいが、多用でユニークなモノが供給される。その結果、意外性や驚きのある者が多く、面白い。」
著者はアニメについてのみ言及しているのであるが、実際はその他の業種についても言えるのではないだろうか?現在日本は不況に喘いでいるが、その一旦はラーメン屋のくせに、表層的にマクドナルドと同じよ -
Posted by ブクログ
日米比較の一冊。
文化、宗教、経済、政治から、サブカルチャーまで。
エコノミストによる一冊なので、経済について比較されるところが、やや多いがそれでも、中々に面白い。
ただ、冒頭の武道について触れているのだが、型を"form"と訳しており、本来の意味から離れている。恐らく、この著者は武道に携わったことはないのであろう。
著者自身が危惧していたステレオタイプを、冒頭で既に自ら披露している。
各章題が興味を惹く、良いセンスなので、御紹介。
第1章 マックに頼るアメリカ人vsラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメ -
Posted by ブクログ
タイトルを読んで外食産業の話かとおもいきや、内容はアメリカと日本の違いについての話です。
アメリカ人が日本人に比べてプレゼン能力が高い理由は、日本の文字文化にあるという。
英語は日本語に比べてものすごく単純なため、小学校において学習に費やす時間が少ない。その分、アメリカの小学校では口頭で自分の意見を述べる訓練がされているそうです。
一方、ひらがな、カタカナ、漢字の3語を使いこなし、繊細な表現が可能な日本語の学習においては、とにかく「書く」ことを重視しているようです。
アメリカにおいて"Book Report"などといった、いわゆる読んだ本の感想を口頭で述べるという課 -
Posted by ブクログ
出版社/著者からの内容紹介
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる......。日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米比較。
目次
第1章 マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本 -
Posted by ブクログ
ラーメンを究めようとする日本人に対して、マックに頼るアメリカ人との比較を書いたものがこの本だ。
これはどういうことかというと、アメリカ人や欧米、中国の人も創造性があるのに対して、日本人は若年層が「創業志向」が最低であると言っている。
この言葉は、実際にアメリカの大学にいる日本人女性教授が講演した時に話した言葉だ。しかし、日本は創造性がないだけで、それに大切なスキル
だけは非常に高いものを持っている。確かに、「ターミネーター」のジェームス・キャメロン監督も「マトリックス」のウォシャウスキー監督も日本のアニメが好きである。このことから、なぜそのいいものを持っているのに、出していかないのか不思議であ -
Posted by ブクログ
アメリカ経済と日本経済を文化の違いから読み解きましょうという本。
まあ確かにうなずく部分は多くありましたなあ。ニュースで時々知る、アメリカ人はわれわれにどんな憎しみがあってそんな行動をとるのだろう、という話も文化の違いを念頭に置いて読み解いていけば一定の理解は得られる。そんな本でした。
ただ、しかしながら、経済行動を合理的に行うとすれば、どの文化で生きてこようがその選択肢は非常に限定されるような気がします。
文化の違いっていうよりはそれまでに歴史や、それに関連する現在の情勢の違いが行動に制限をかけているような気がする。まあそういうのを総称して文化というのだろうけれど、文化論