あらすじ
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる……。日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米文化論。
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Posted by ブクログ
専門的な部分で難しいところも少しあるが、面白い。
文化の違いを新たな視点から知ることができる。
日本の無謬信仰。失敗を認めようとせずに同じ過ちを繰り返す。
小さい失敗を許容しながら、致命的失敗にしないことが、重要。
日本の文字文化。会話に弱い。
アニミズム。人ではない、すべてのものに魂が宿っている。
だからアメリカが超人的力をもつ人をヒーローにするのと対照的にアトムなどロボットがヒーローになる。
Posted by ブクログ
日本とアメリカの経済の違いについて、またそれに関する一般的な誤解について書かれた本。
銀行員時代に教わったセールストーク
「アメリカの一般家庭では資産の3割を投資で保有してるんですよ」
のからくりを知ることができた。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
そうだったのか!
政治、経済、食、文化……俗説を覆す日米比較。
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。
大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。
アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。
日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる……。
日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。
世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米文化論。
[ 目次 ]
第1章 マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本人
第4章 「ビル・ゲイツ」vs.「小金持ち父さん」
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs.公平な不平等
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「ビッグビジネスは大きな興行収入を目標に掲げなくてはならない...これはマクドナルド的ビジネスモデルで、...日本のアニメや漫画には『ラーメン屋的供給構造』が根強く残っている。最大公約数の需要(好み)よりも、制作者が自らのセンスにこだわって、多種多様な物を創出、供給している。従って、一つずつのビジネス規模(売上)は小さいが、多用でユニークなモノが供給される。その結果、意外性や驚きのある者が多く、面白い。」
著者はアニメについてのみ言及しているのであるが、実際はその他の業種についても言えるのではないだろうか?現在日本は不況に喘いでいるが、その一旦はラーメン屋のくせに、表層的にマクドナルドと同じような売り方をしているのではないだろうか?ラーメンであればラーメンの世界展開、もちろん一工夫してであるがが望まれるところであると思う。ラーメン屋の職人気質のプライドを忘れずにやれば、絶対に復活するのではないか?
その他、教育については、平仮名、片仮名、漢字、アルファベットそして計算に時間をかける日本と、文字はアルファベットしかない英語でディベートに時間をかけや、一神教と多神教等の比較が面白かった。Reitへの投資は面白い提案であると思う。
Posted by ブクログ
日米比較論。様々な観点から論じており面白い。巷にはびこるステレオタイプな論理も一歩深く考えると見方が変わる。格差社会のアメリカではリスク商品への投資比率が高いのは当たり前。文字数の多い日本語教育では書くことに時間を取られ、プレゼン、ディベート能力開発に時間が割けない。危機駆動型の日本は褒め言葉を乱発しない。覚えておくと役立ちそうな論理が多数。
Posted by ブクログ
日米の文化や宗教観に基づく経済やビジネス比較がされている.良い・悪いではなく,冷静かつ的確に比較されている.特に2章の脅迫と希望的思考の違いや3章のブログとディベート文化比較は例が多くてわかりやすい.
Posted by ブクログ
サクッと、日米の価値観、国民性の違いが解る本です。
食事から始まり経済、政治、インターネットまで、日米の特徴や弱み強みを解りやすく、かつ客観的に述べてる気がします。
軽そうなタイトルに見えて、案外しっかり具体的に深く書いている印象です。
ゆるぎ
Posted by ブクログ
日米比較の一冊。
文化、宗教、経済、政治から、サブカルチャーまで。
エコノミストによる一冊なので、経済について比較されるところが、やや多いがそれでも、中々に面白い。
ただ、冒頭の武道について触れているのだが、型を"form"と訳しており、本来の意味から離れている。恐らく、この著者は武道に携わったことはないのであろう。
著者自身が危惧していたステレオタイプを、冒頭で既に自ら披露している。
各章題が興味を惹く、良いセンスなので、御紹介。
第1章 マックに頼るアメリカ人vsラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vsブログする日本人
第4章 ビルゲイツvs小金持ち父さん
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs公平な不平等
Posted by ブクログ
「すべての人が同じものを欲しがって、なおかつそれが少しずつ変化していく事」が市場原理主義の究極の姿だとすると、マクドナルドやiPadのようなアメリカ型の商品が理想ということになる。でも僕は「ラーメン屋さんの秘伝のたれ」を追い求めたいな。
「アーティストは自分の創作したいものを作って、結果として売れたり売れなかったりする。職人は受注があって初めて仕事が始まる。アーティストは創作に好きなだけ手間暇をかけるが、職人は発注者との関係で時間と予算が限られた中で腕を振るう。」アーティストとして職人へ進化したい。
Posted by ブクログ
タイトルを読んで外食産業の話かとおもいきや、内容はアメリカと日本の違いについての話です。
アメリカ人が日本人に比べてプレゼン能力が高い理由は、日本の文字文化にあるという。
英語は日本語に比べてものすごく単純なため、小学校において学習に費やす時間が少ない。その分、アメリカの小学校では口頭で自分の意見を述べる訓練がされているそうです。
一方、ひらがな、カタカナ、漢字の3語を使いこなし、繊細な表現が可能な日本語の学習においては、とにかく「書く」ことを重視しているようです。
アメリカにおいて"Book Report"などといった、いわゆる読んだ本の感想を口頭で述べるという課題があるそうですが、日本の場合は「読書感想文」を書いて終わり。
つまり、ディベートがない、ブログに似ています。
実際に、世界的に見てもブログの書き込み言語のシェアで日本語が占める率は英語より多いそうです。もちろん人口でみたら英語ユーザーの方が圧倒的に多いそうです。
「書く」ことを学んできた日本人と「口頭」で述べる事を学んできたアメリカ人の違いが、プレゼン能力の差をつくっているというのです。
これを悪いことと見るか良いことと見るか難しい所だとは思いますが、「書く」訓練をさせられてきた日本人の行き着くところが、匿名性の高いブログや掲示板サイトの書き込みだとすると、あまり良いことばかりには思えませんね。。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入したのだが、ほとんど論点として出てこなかった。しかし、アメリカの政治経済について、様々な見方が示されており、興味深く読みました。
Posted by ブクログ
読んでいる最中は、「僕が見てきたアメリカについて」本かなと適当に読んでいたんだけど、専門的視点から気軽に書くblogと言った感じで読みやすく面白かった。
Posted by ブクログ
出版社/著者からの内容紹介
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる......。日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米比較。
目次
第1章 マックに頼るアメリカ人vs.ラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vs.ブログする日本人
第4章 「ビル・ゲイツ」vs.「小金持ち父さん」
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs.公平な不平等
Posted by ブクログ
ラーメンを究めようとする日本人に対して、マックに頼るアメリカ人との比較を書いたものがこの本だ。
これはどういうことかというと、アメリカ人や欧米、中国の人も創造性があるのに対して、日本人は若年層が「創業志向」が最低であると言っている。
この言葉は、実際にアメリカの大学にいる日本人女性教授が講演した時に話した言葉だ。しかし、日本は創造性がないだけで、それに大切なスキル
だけは非常に高いものを持っている。確かに、「ターミネーター」のジェームス・キャメロン監督も「マトリックス」のウォシャウスキー監督も日本のアニメが好きである。このことから、なぜそのいいものを持っているのに、出していかないのか不思議である。しかし、想像性のない若者に自分も入っている。なぜ創造性がないのか分からないが、この本を読んで、少しは変えてみたいと思った。
Posted by ブクログ
アメリカ経済と日本経済を文化の違いから読み解きましょうという本。
まあ確かにうなずく部分は多くありましたなあ。ニュースで時々知る、アメリカ人はわれわれにどんな憎しみがあってそんな行動をとるのだろう、という話も文化の違いを念頭に置いて読み解いていけば一定の理解は得られる。そんな本でした。
ただ、しかしながら、経済行動を合理的に行うとすれば、どの文化で生きてこようがその選択肢は非常に限定されるような気がします。
文化の違いっていうよりはそれまでに歴史や、それに関連する現在の情勢の違いが行動に制限をかけているような気がする。まあそういうのを総称して文化というのだろうけれど、文化論で人の経済行動をまとめるには非常に乱暴なような気がしていてちょっと読んでて微妙であった。