ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオールのレビュー一覧

  • ウォール街の物理学者

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    #トレードの理論と#物理の理論がいい感じにネットワークで繋がった感じがした本


    ランダムウォーク仮説と効率的市場仮説は横ばい相場のこと
    ある程度正しいが、いつも正しいというわけではない。
    →バシュリエ


    上昇や下落は#ファットテールのこと
    買いが買いを呼ぶ 売りが売りを呼ぶ 指数関数的な変化になる 正規分布にはならない
    対数正規分布にならうらしい
    →オズボーン マンデルブロ


    乖離しずぎると元に戻るのも物理の世界でよくあるみたい
    →「オプション価格モデル」 ソープ ブラック



    時間軸をずらすと#フラクタルに見えてくるのも自然界とよく似ている。
    #臨界点を超える時は、それ以前に小さなレ

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    2024年06月05日
  • ウォール街の物理学者

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    物理学者、数学者、統計学者達が金融業界に足を踏み入れた。彼らは数理モデルを作り金融の動きを追いかける。かならずしも究極理論ではない。現時点でのモデル化である。しかし、適用範囲を注意深く監視し、モデルの修正を絶え間なくやっていったもの達は成功した。デリバティブを開発したのも物理学者であるが、その使い方を間違えると金融恐慌になってしまう。数理モデルで金融の仕組みを完全に解き明かすことは将来ともできないだろうが、その適用範囲を注意深く見極めるものには有効な武器となる。

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    2018年10月20日
  • ウォール街の物理学者

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    ネタバレ

    ”ウォール街”に代表されるファイナンスの世界で物理学者(というか数学者も含めた理系研究者)とその理論がいかに活躍しているのかを描いた本。

    一般には金融工学の行き過ぎがリーマンショックにつながったと理解されているところがある。本書はそのような評価に対して、金融危機が生じたのは金融工学の数理理論の適用にあたってその限界を越えて誤って使っていたからであり、常に進化を続けている理論を正しく使っていれば、金融危機を当の理論のおかげで防げたかもしれないと主張する。実際に統計的理論によって金融ショックからは無傷であったプレイヤも少なからず存在していたことを挙げている (その例として、経済や金融出身者を雇わ

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    2015年10月12日
  • ウォール街の物理学者

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    2008 年の世界金融危機の震源地「ウォール街」。リーマン・ブラザーズなど銀行や証券会社が相次いで破たんしていく中で、悠々と利益を上げているヘッジファンド があった。この会社には、金融の専門家は一人もいない。代表を含め、ここで働いている人間は理系の人間ばかりだ。金融界にとって異分子である彼らはどう やって成功を手にしたか。理系の人間でなくてもじゅうぶん楽しめる本だ。
    (W)

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    2015年06月05日
  • ウォール街の物理学者

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    「ウォール街の物理学者」(原題: The Physiscs of Wall Street -A brief history of predicting the unpredictable-)
    を読みました.タイトルの印象と違って,営みとして科学を描いた素晴らしい本でした.

    この本のテーマは物理学・数学と経済・金融の融合領域の現代史なのですが,(アカデミア・企業に関わらず)基礎研究の大切さを強く擁護する本になると思います.経済の動きを説明・予測する数理モデルを研究した人達の物語を通じて,「仮説を立てて,検証して,改善する」という科学のプロセスとその重要性,モデルの前提を忘れてモデルを過信する誤

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    2014年01月26日
  • ウォール街の物理学者

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    金融の世界を物理学(金融工学?)を元に立ち向かったクオンツ達の歴史をドキュメンタリーテイストで描かれている。
    具体的な計算方法等は無いが、紐解く為のワードは多く記述されているため金融工学の知識を得るには良い書籍とおもった

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    2024年04月10日
  • ウォール街の物理学者

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    物理学者達と金融の関わり。経済・金融への物理の手法の応用の歴史について。
    また現状の金融の問題を解決するための物理的思考の有用性について。
    ルイ・バシュリエとランダムウォーク、正規分布
    モーリー・オズボーンと対数正規分布
    ブノワ・マンデルブローとフラクタル、ファットテール分布
    エドワード・ソープとデルタヘッジ
    フィッシャー・ブラックとオプション価格
    ジェームズ・ドイン・ファーマー/ノーマン・パッカードとカオス、非線形予測、遺伝的アルゴリズム
    ディディエ・ソネットと対数周期的破壊現象
    エリック・ワインシュタイン/ピア・マラニー/リー・スモーリンとゲージ理論的経済指数

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    2018年11月23日
  • ウォール街の物理学者

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    物理学が経済・投資の分野に利用されてきた歴史を追う。ランダムウォーク、対数正規分布、ファットテール、CAPM、ブラック・ショールズといった理論の誕生の経緯が語られている。また、これらの理論を生んだ、ある意味はぐれ者たちの生い立ちも描かれていて、読み物としてとても面白かった。

    ルイ・パシュリエは、アインシュタインがブラウン運動を数学的に説明する5年前に、株価の動きがランダムウォークで動くことを発見した。モーリー・オズボーンは、株価が正規分布になるのではなく、収益率(変動率)が正規分布になることに気づいた。無限に長い壁に向かってランダムな方向に発射された弾の位置は、正規分布よりファットテールなコ

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    2018年10月31日
  • ウォール街の物理学者

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    ネタバレ

    ウォール街の物理学者については、高度な数式を駆使して新たな金融の仕組みを作り出す一方で、リーマンショックを引き起こす原因となった人達という程度の認識だった。本書では数々の研究者の紹介を通じてどのような変遷を通じて現在に至ったかということと、あくまで物理学はツールであり、リスクを理解した上で正しく使うことの重要性が繰り返し語られており、今までの自分の見方があくまである一面からのみだったことに気付いた。

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    2014年12月15日
  • ウォール街の物理学者

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    クオンツについて、経済系のジャーナリストや学者で書かれたものはいくらかあるが、これは珍しく物理学者の手によって書かれたもの
    とはいえ、著者からの経済へのアプローチは表面的なものに留まっているし、経済から物理へのアプローチもまるで満足できる内容ではない
    異なる分野を横断しようとした蛮勇は評価できると思うが、あまり読んでいてためになるものでもなかった

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    2013年11月13日