畑喜美夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
参考になったのは、子どもたちを指導するにあたってまず「明確なビジョン」を持っていること。畑氏はサッカーで勝つことだけを目的としているのではない。究極の目的は、サッカーを「通して」子どもたちを「自主自立した人間」に成長させること。この目的に向かって何ができるのか、指導者はどのような態度であるべきなのか、筆者が常に考えている姿勢が本の中から伝わってきた。
ただ、限られた時間の中で子どもたちを指導するためには完全な自主性というものが必ずしも正しいものなのかという点には疑問が残る。もちろん筆者自身も「まずはお手本を見せることもある」と書いている通り、初めの部分では指導者が子どもたちに教えるというプロセスも必要だろう。あまりにも考えることに主眼を置けば効率性という面でどうなのか、ましてやサッカー以外のいわゆる教科の学習でもその指導は完全に適用できるのか、そこには検討の余地が残るだろう。
ただ、子どもたちに考えさせる教育という基本的なスタンスには全面的に同意だ。人生は思い通りにいかない。だからこそ、然るべきときに自分の頭を使って考えることができる人間を育てるべきだと思う。そしてそれこそが今求められている「生きる力」だと思うのだ。