伊藤栄樹のレビュー一覧
-
斎藤孝さんの著書の中でおススメとして出ていた事から気になっていた一冊。著者は何の因果か、本日亡くなられた第二次中曽根内閣の時の検事総長。
本書は手術から癌が発覚し、1988年に亡くなるまでの手記。法曹として、法律を片手に『悪い奴を退治する』検事として活躍。故に非科学的なものとは距離を保ち、現実主義的...続きを読むPosted by ブクログ -
かつてミスター検察と呼ばれ、数々の政財界にはびこった汚職事件を担当し、摘発してきた著者の回想録。前総理大臣に好き勝手されていたかのような姿を見ると、検察には、国民に信頼されるよう、先達のように巨悪が政治家であっても毅然と切り込む姿勢と精神を受け継いでいてほしいと思います。Posted by ブクログ
-
元検事総長の末期ガンとの闘病記。告知を受けたあとの、この人の仕事や私的なことの始末、そして自分自身の治療の選択、この環境の中で記録を続けるという気力、この人の意思の強さすべてに頭が下がります。ちょっと珍しい資料としては、中野正剛事件のときの東條英機内閣での総理、内相、検事総長、警視総監等のやりとりの...続きを読むPosted by ブクログ