長尾力のレビュー一覧

  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SYNC: なぜ自然はシンクロしたがるのか

    ストロガッツ教授の歩んできた、複雑系研究の道。
    その一つの道しるべとして、同期現象を取り上げています。
    振り子、蛍、細胞、シナプス、脳波、睡眠、惑星、量子、自己組織化、WWW、交通渋滞・・・・
    意志を持たない物すらも、あたかも意志を持っているように同期する不思議。
    端緒についたばかりの非線形な複雑系、ネットワークの研究が、様々な同期の不思議を解明していく歴史がエキサイティングです。
    異端の学問だったCで始まる、Cybernetics, Catastrophe theory, Chaos theory, Complexity theoryが、研究の

    0
    2025年09月03日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    ホタルの発光の同期,体内時計の同期から始まって,量子物理学に進み,カオス,複雑系ネットワークから,さらに人の脳と認知まで議論が展開するとは思わなかった.
    最初の方は,内心「だからどうした」と思いながら読んでいたが,同期現象がこのように幅広い領域で観測されるものと知って驚いた.
    面白かった.

    0
    2020年03月12日
  • 奪われし未来・増補改訂版

    Posted by ブクログ

    環境ホルモンの危険性を科学的に研究した
    有名な本

    農薬、殺虫剤、シャンプー、家庭用液体洗剤
    環境ホルモンと同じくらいのキョーレツくんたちは
    意外と生活の身近にいるのね

    今CMで「ゴキブリ、To The ヘブン」
    なんてやってるけど、

    やりずぎたら
    人間もTo The ヘブンすると思います

    0
    2009年10月04日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    ホタルの発光同期や,人間のサーカディアンリズム,などの非線形の同期現象を扱った本.著者のストロガッツも翻訳者の蔵本も,この分野の第一人者.

    0
    2019年02月18日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    「非線形科学」という聞きなれない分野の第一人者による著書。とりあえずハヤカワノンフィクションだから買っとくかという動機もなくはなかったが、とにかく表紙が美しいのでジャケ買いしたといた方が正確か。
    ホタルとコオロギ、脳波、睡眠リズム、交通渋滞からコンサートの拍手、スタジアムでのウェーブまで、とにかくシンク!そして『偶然の科学』でおなじみダンカン・ワッツも過去の共同研究者として登場するあたりが楽しい。ローレンツの「あの小さなモデルのことかね?」というのもワロタ。

    線形と非線形については、たとえ話を交えながら3ページほどで説明しているのだけど、非線形どころか数学のことはよく知らない自分でも良くわか

    0
    2018年01月17日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    著者スティーヴン・ストロガッツは、『偶然の科学』のダンカン・ワッツの教師であると共に盟友で、おなじように複雑系科学の大御所の一人、であるらしい。
    この本で提起されている「同期現象」は、たとえば、
    ・一斉に光る蛍。
    ・数百万の脳細胞が病的に同期することによる、てんかんの発作。
    ・レーザービームに現れるコヒーレンス。
    ・心臓に備わるペースメーカー細胞。
    ・月の自転は地球を回るのと全く同じ周期による。
    ・ルームメイトなどのごく親しく共に多くの時間を過ごす2人の女性がときどき示す「月経同期」。

    こうした自然界に多数見られる「同期現象」という謎を、ストロガッツは生地に解説していく。
    確かにこれは興味深

    0
    2015年11月08日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

     根性で通読。多岐に渡る内容で、難しかった。音楽関係で関連をみたく、もう少し調査を継続。類書をあたり、再度本書を読んでみたい。数理を楽しむシリーズなので、数式やら物理モデルも少し説明に入れれば、よりわかりやすくなる。

    0
    2015年04月23日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    この本が出たとき、表紙が素敵だったのが印象に残っている。初版からは少々時間が経ったが改めて手をとった。

    ホタルの同期現象がなぜ起るのかというところから書き起こしているが、昆虫生物学の本ではない。複雑性の理論の本だった。(ホタルがなぜ同期して光るのかは自分にはわからなかった...)

    「同期(Sync)」ということをキーワードにして、生体の同期現象だけでなく、ジョセフソン素子で有名な量子現象や6次の隔たりで有名になったスモールワールドネットワークまで射程の幅広さを誇示するかのように話題を振っている。

    はっきりいって、本書の議論は自分にはあまり刺さってこなかった。カオス理論・複雑性の理論とは相

    0
    2014年08月04日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    完璧に同期して明滅するタイの密林に群生するホタル。常におなじ面を向けて自転公転する月。生き物であろうとなかろうと自然界にはシンクロすることが多い。人間の体内時計も昼夜にシンクロしている。ブームもある意味シンクロであると考えると、そのメカニズムを理解することはとても重要。ポイントは隣人への影響力であり、弱いネットワークの強い力であり、いかにティッピングポイントを超えるか。

    0
    2016年05月23日
  • 奪われし未来・増補改訂版

    Posted by ブクログ

    合成化学物質と石油燃料に依存している現代社会。この2つなくして、今の人類の生活は成り立ち得ないが、その代償に環境ホルモンの影響を地球規模で広げている。この先どうなるのか、あまりセンセーショナルには受け止めたくないが、精子の減少や落ち着きのない子どもが増えてきているとかいわれると影響は現実のものなのかなぁと思ってもしまう。

    0
    2014年05月11日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

    Posted by ブクログ

    ひとくちに同期現象と言ってもこの世界には非常に多彩な形態がある。群れで明滅を繰り返す蛍、惑星と衛星による自転と公転、そしてヒトが織りなす流行の伝播。様々な興味深い事象を紹介しながら数理科学の醍醐味を数式なしで説く好著。

    0
    2014年04月12日
  • 奪われし未来・増補改訂版

    Posted by ブクログ

     地球の環境ホルモン汚染が人類の生存を脅かしている。母親が環境ホルモンに汚染された場合、親の影響は少ないとしても胎児の身体には深刻な被害を及ぼすのだ。胎児期に生殖機能を破壊され成人にたっしてもその影響から、精子の減少であるとか生殖行為そのものが出来なくなる。川魚、カエルなどの生物にも影響は出始めているらしい。最近、カエルを見かけなくなった理由がそのへんにあるらしい。人間が創造する化学物質がいかに地球を汚染しているのか知ることができる。

    0
    2013年04月13日