夏里尚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジョセフ・L・バダラッコ(Joseph L. Badaracco, Jr.)の『静かなリーダーシップ(原題 "Leading Quietly")』を買ったのは、恐らく15年位前になるだろうか。非常に印象に残った本で、未だに時折再読する本の一つだ。
仕事を進めていくにあたってトラブルは常に起こる。特に社内でのトラブルは厄介である。解決できない、と思える事さえある。そういう時に、この本を落ち着いて読むことで、多くの示唆を得る事が出来ると(私は)思っている。
外部の人間が関与せねばならない程の問題ではないにせよ、内部のトラブルというのは逃げ出したくなる程厄介な事になるのが -
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Posted by ブクログ
via fkino blog
私は前から、アジャイルやプロジェクトファシリテーションに関する取り組みについて「自分のまわりを良くしたいし、それだけでいい。俺、ジコチューだし」と公言しています。
そんな私はこの本を読んでかなり勇気づけられました。「それでいいよねー」と。
「風向きを読む」というメタファーは、気球乗りの私にとって、とてもイメージし易かったのが印象的。
他にもたくさん付箋をつけました。結びの一文がステキ。
「これらの努力は、歴史の本に記載されることも、見出しになることもないが、すべて重要なのである。このように来る日も来る日も、無数の目に見えない小さな努力を続け、今日も静かな -
Posted by ブクログ
「静かなリーダーシップ」
ヒーロー型ではない、支援型、サーバント型のリーダーシップみたいなものかと思って読んだら、かなり違った。自分の価値観と組織の現実との間で、擦り合わせ(妥協)を行いながら、自分のキャリアを危険にさらすことなく、地味に粘り強く努力を続ける人のこと。
という意味では、これまでのリーダーシップ論とは、かなり違う観点ですね。
日本型の調整型のマネジャーとどうちがうのか?など、いろいろ考えながら、読んだ。
中間管理職にとって、自分の価値観を守りつつ、危機的ななかでも、組織の現実を冷静に踏まえながら、着実に変革を行っていく方法論かな? -
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Posted by ブクログ
「静かなリーダーシップ」についてケース例を紹介している。
静かなリーダーシップというのは定義付けが難解で、明確な定義は紹介されていない。
組織にいながらジレンマに直面した時に、どのように振る舞うか。
忍耐力高い現実主義者が大きな組織運営上の問題にぶつかったとき、己のリターンを確保しつつリスクコントロールして妥協点を確保する、という振る舞い方がロールモデルになっている。
2002年に出版された本なのだが、静かなリーダーシップという言葉はこの本を読むまで聞いたことがなかった。
ちょっと「静かなリーダーシップ」という単語がイマイチだったのかもしれない。静かなリーダーがなしている行動は、チーム内役