佐藤嗣麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレおもしろくて、一気読みだった。
元々陰陽師には興味があり、帝都物語の頃から好きなのだ。
特に安倍晴明は大好きだ。
なのに、なかなか読む機会がなく、すでに18巻まで出てしまっていては、今更手を出すこともできずにいた。
0が出たことを知って、これは読むしかない。
多少苦手な描写はあるが、もうスラスラと読めた。
意識に何層もかけていく暗示が、難しいが、そこを理解しないと、うまく話が進まないのだ。
学生達がたくさん亡くなったのは、とても痛ましかった。
意識下の闘いでも取り込まれてしまうと、命を落としてしまうのだなぁ。
助けてあげてほしかったなぁ。
ラスト一番悪い奴は、晴明が手を下すより、悪事を白日の元 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画の予習として。
予想以上に「現代的に」描かれた陰陽師であり安倍晴明だったと思う。
物事を捉える視点に現代人なら違和感のない、恐らく平安時代当時の人ならそうは考えなかっただろうという視点が入ってくるので。
ファンタジーよりサイエンスな雰囲気。
超常現象が起こっても、当の晴明本人が「それは催眠術だ」「暗示だ」「思い込みだ」「心の中でのことだ」(意訳)と呪について冷静に現実的に解釈していくし、他のキャラも「怨霊なんていない」「信じている人もいるが自分は信じない」「そんなのを信じる方が馬鹿だ」スタンスの人が多いので、正直戸惑った。
超然としていた夢枕獏先生の晴明より余程現実的な、現代的な青年晴明