レイモンド・L・プライスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実ビジネスやコンサルタントとしての経験も持つ大学教授3名が、成熟企業においてブレークスルーを連続的に生み出すことに成功している「シリアル・イノベーター」に着目・分析し、その特性や行動のメカニズムを「MP5モデル」と名付けてフレームワーク化したビジネス書。
著者によると、シリアル・イノベーターは、これまで誰もが気づかなかった視点から顧客の新たな課題を発見・深堀し、その解決のための技術を様々な要素の組み合わせによって編み出すとともに、製品開発や普及促進といった下流工程に至るまですべてのプロセスに関与する。さらにはその過程で顧客と深い関係を築きながら、一方で社内政治も厭わず、むしろ前向きに取組んで社内の信頼を勝ち得るという。
そのために必要な資質として、並外れた好奇心や探究心、自立心や忍耐力といったパーソナリティ、利他の精神などのパースペクティブ、内発的報酬に根ざしたモチベーションなどを備えたシリアル・イノベーターは、それゆえに既存の大企業の戦略とは馴染まない面も多いため、良き理解者としてのマネージャーが不可欠となる。企業の実態に即した体系的理論として、読み応えのある一冊。 -
Posted by ブクログ
シリアル•イノベーター自身、その候補は自分を鍛える指針を知ることができる。また、その周りの人々、特にイノベーションを求める企業にとって価値のある本である。
結局のところ、人材をどうするかが会社経営でもプロジェクトでも成否を決する大きな要因である。そこでシリアル•イノベーターという存在を明らかにしているのが本書である。
天気予報は前の日の天気の通り言えばほぼ当たるそうだ。イノベーションが要らないと経営とは当たり障りの無いことをすることと言える。つまり、先人のイノベーション引き継いでいるだけで評価した人が評価する人はシリアル•イノベーターであるはずもない。
企業としては、多様な人材を登用し、好きなことをさせつつ、シリアル•イノベーターたる素質を伸ばすことが必要である。積極的に育てる必要も無いのかもしれない。ようは育つ環境があれば良いのだから。
だからと言って従来型のマネージャー、すなわち才能が無いものが実行するイノベーションと称するものに投資するのは論外だ。