牧薩次のレビュー一覧

  • 完全恋愛

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    このなんたらがスゴイ!っていう系統は、まぁそうね、スゴイやねーってなって終わりだったりするけど、このお話はスゴイかすごくないか、ってだけで言えば確かにスゴイ。久しぶりに読み終わってスゲーってなった。んだけども、途中の話の流れは割ともやーってしててそこまでではないんだよなぁ。だからこそ最後の結末が映えるのかな。
    しかし読者に嘘は言わないが、隠したいところは隠す、というのが推理小説にとってフェアな立場である、というのは、まさに新聞などが使いまわしている手法だよなぁ、となんだか妙に感銘を受けたのだった。

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    2017年09月23日
  • 郷愁という名の密室

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    昨年の「完全恋愛」に引き続きの『牧薩次』先生の登場。私的には今回も引き込まれてページを繰る手が止まりませんでした。

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    2010年12月03日
  • 完全恋愛

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     完全恋愛というタイトルまで伏線につかった,辻真先,いや牧薩次の渾身の作品。やや冗長ではあるが,古きよき時代の本格ミステリを思わせる幻想的な謎,怪奇的な雰囲気,そして遠隔地における心中や双子を利用したアリバイトリックなど,バカミス的なトリックを惜しげもなく使って,読者を盛り上げる。最後は,「そういうオチだったのか」と思わせる真相。朋江と結ばれたと信じて死んでいった柳楽糺(=本庄究〉は幸せだったのか,満州子は幸せだったのか…やや切ない設定なのだが,辻真先が描く文章の明るさから読後感はいい。抜群のインパクトとサプライズ,そして爽やかな読後感。傑作といっていい作品だろう。★4で。

    〇 事件の概要

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    2016年08月08日
  • 完全恋愛

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    冒頭の文を常に意識しながら読みましたが、見事に騙されました。そこだったとは。。相手に一生知られずにいることが目的だったのなら、完全恋愛と言っていいのでしょうね。

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    2014年11月02日
  • 完全恋愛

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    ネタバレ

    画家 本庄究(柳楽糺)の生涯を描いたミステリー。

    彼の生涯に3つの殺人事件が起こる。
    2つ目、3つ目の事件は推理小説として成り立っている。

    この事件を解決するだけでも1本の小説としてないたつのだけど
    本書全体に仕掛けがあり、最期に「あっ!」と言わされる。





    「ネタバレ」

    本庄究は生涯一人の女性だけを愛するのだが、その愛は報われる事が
    なかった。
    若い頃にその女性を助けた事で、一夜限りむすばれるのだが、
    その思いを生涯わすれることなく貫き、彼女の娘をも守ろうとする。

    ある時、その娘は自分の娘ではないかというところからミスリードされて
    いき、最後に全てが明らかになる。

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    2013年05月14日
  • 完全恋愛

    Posted by 読むコレ

    辻真先さんの別名によるガチミステリ作品。
    しかも09年の「本格ミステリ大賞」受賞作という
    オマケ付の作品。
    これもネタバレを伴う感想になるので
    非常に書き難いっす。

    孤高の画家の一生を描いた作品ですが
    その中に3つの事件が起る。その画家
    である「本庄究」の幼少期から晩年までを
    追う形で様々な人物が彼の最初にして
    最後の「恋」の相手「小仏朋音」の
    姿を思わせる。彼の数奇で純愛に身を
    捧げた人生と事件...。ミステリと恋愛パートが
    上手く絡み合っています。

    ミステリパートとしては少々...強引というか
    うそーん!!..なトンデモ展開ですが全く腹も立たないw。

    0
    2013年02月09日
  • 完全恋愛

    Posted by ブクログ

    辻真先さんの別名によるガチミステリ作品。
    しかも09年の「本格ミステリ大賞」受賞作という
    オマケ付の作品。
    これもネタバレを伴う感想になるので
    非常に書き難いっす。

    孤高の画家の一生を描いた作品ですが
    その中に3つの事件が起る。その画家
    である「本庄究」の幼少期から晩年までを
    追う形で様々な人物が彼の最初にして
    最後の「恋」の相手「小仏朋音」の
    姿を思わせる。彼の数奇で純愛に身を
    捧げた人生と事件...。ミステリと恋愛パートが
    上手く絡み合っています。

    ミステリパートとしては少々...強引というか
    うそーん!!..なトンデモ展開ですが全く腹も立たないw。
    むしろそんな事にまで展開するのか!

    0
    2013年02月04日
  • 完全恋愛

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    雑誌のおすすめ本ということで購入。

    何が伏線なのか、読めない。
    ミステリーとしてはちょっと強引だけど、最後の最後のオチは見事。
    おすすめできる一冊。

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    2011年10月17日
  • 完全恋愛

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    2009年度宝島社このミステリーがすごい第3位、著者牧薩次氏は辻真先氏の別ネームです。

    終戦間際の福島会津から物語は始まり、少年が成長し画家として大成する過程を日本の戦後史を俯瞰しつつ描いていきます。一人の男が胸に秘めた思いは…

    「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?」この一文がこの作品の全てを語っているといってよいと思います。


    ネタバレを許す作品ではないので詳しくは書けません、個人的趣向ど真ん中の作品でした。あぁ~としみじみ想う読後感でした。

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    2011年11月03日
  • 完全恋愛

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    前半はなかなか読むスピーカーが上がらなかったが、中盤以降はグイグイと読み進められた。
    完全恋愛…最後まで仕掛けの中身に気付かなかった。

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    2011年04月12日
  • 郷愁という名の密室

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    牧 薩次名義での二作目。今回はSFとミステリを融合させてた作品でした。本来はSFとミステリって水と油、まったく混じり合わないといってもいい。だってなんでもありのSFならどんな犯罪だって捜査だって可能だし、そうなるとミステリとして成り立たなくなるもんね。でも今回、その辺のことはちゃんとミステリとして成り立つように縛りが設けてあって、SF的な設定を十分に活かした上でのミステリ的展開を見せて行きます。面白かったです。後味もグッドです。

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    2011年08月17日
  • 郷愁という名の密室

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    ネタバレ

    借りたきっかけは忘れたが、結構面白かった。他人の作品名がたくさん出てくるところがラノベっぽく、さくっと読めた。しかも、定番の夢落ち。

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    2011年03月09日
  • 完全恋愛

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    今では名探偵コナンの脚本としての方が知名度ある気がする辻さん(と言わせて欲しい)の作品
    フェアに物語を描いた本格ミステリ
    この時代を描かせたら辻さんは無敵だなぁ
    読み終わると表紙もいけてるなと2度美味しい
    ところで完全恋愛ってタイトルはクールに感じるけどパーフェクトラブっていうとくっそださいと思いませんか?
    日本全土ワールドワイド、桁外れの野望笑うのは野暮って話ですわ。ひふみよ

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    2025年09月02日
  • 完全恋愛

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    ネタバレ

    タイトルは最後に回収。
    小説内の時間が長く、その期間を考えると切なくなる。
    おそらくこの小説の肝心なネタは、皆が気づく部分だが、長すぎて忘れてしまっていた笑

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    2016年01月09日
  • 完全恋愛

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    このミスベスト10、2009年版3位。何十年かにわたって2件の殺人事件が起きて、それとはあんまり関係なく話が進んでいく。ほいで、間をおいて事件が解決していくんだけど、仕掛けが大がかりな割にはなんだか説得力に欠ける展開だし、あんまり意外性も感じられず、えらい切れが悪い小説だなと思いながら読み進めてやっとこさ最終版を迎える。で、最後にあっと言わせるオチがあるんだけど、この落ちのためだけに延々盛り上がらない話を読ませられるのはちとつらい。

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    2015年10月26日
  • 郷愁という名の密室

    Posted by 読むコレ

    某大御所作家の別名義による2作目。本格のようで
    その実はSFとミステリの融合したようなメタのような
    不思議な作品。作中で起る事件は全くもって整合性が
    取れないのですが、起ってる事件の舞台そのものが
    反則のようなものなので、もはや...何でもアリな状態w。
    こういったSFが絡んでくるとどうにも...個人的には
    苦手で...珍しく足掛け4日もかかってしまった。

    とは言え自分でも名前を知ってる大御所の書いた
    作品なのに自由で、無理のない若々しさを感じるのは
    大きな魅力です。
    牧薩次名義での最初の作品の評判は凄く良い
    ようなのでそちらを是非読んでみたいですね。

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    2013年03月09日
  • 完全恋愛

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    むぅ...
    出だしの文章は魅力的なのだが、
    読み終わるとそれだけだったような...(^ ^;

    後半の謎解き部分はかなり強引な展開(^ ^;
    アイディアは面白いし、仕掛けも派手だし、
    読み物として面白かったが...

    文章が安っぽいんだよなぁ...(^ ^;
    格調が感じられないというか、
    余韻がないというか...

    全体を通して「あらすじ」を読んでるような
    味気なさが感じられてしまい...(^ ^;
    読み進めてもずっと「傍観者気分」で、
    登場人物に感情移入できないのが難点か。

    あと、最後の最後の「どんでん返し」のはずが
    伏線があからさますぎてかなり早い段階でネタバレ(^ ^;
    きっとこうなる

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    2011年12月20日
  • 郷愁という名の密室

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    ミステリのようなSF。SFのようなミステリ。いい感じで中途半端に融合しながら、不思議な骨格を形成している。

    凝った展開ではあるが、そこまでのプロセスが若干強引。ぱらぱらと伏線も撒きつつ、奇怪な世界でしっかり本格してるのは大御所の余裕かな。新人作家ならこの設定だけでテンぱりそうだが、この作者にそんな青臭さは見受けられない。そういうどっしり感があるから、通常ならドン引きしそうな展開でもさくさく読み進められたのだろう。

    密室の解釈と着地には納得しかねるが、この変形ストーリーを問題なく操れた手腕には感服する。『完全恋愛』同様、ノスタルジックな雰囲気が事件とマッチしており、懐かしさと新鮮さに包容され

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    2011年07月07日
  • 完全恋愛

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    タイトルで損をしている気がする。

    伏線が案外分かりやすく、タイトルを意識して読むと結末も何となく見えてくる。ところが実は、メインのトリックよりもそれを補完するトリックと伏線の方がうまい。

    タイトルに似合った内容ではあるが、ジャンルは間違いなくミステリーです。

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    2011年06月28日
  • 郷愁という名の密室

    Posted by ブクログ

    某大御所作家の別名義による2作目。本格のようで
    その実はSFとミステリの融合したようなメタのような
    不思議な作品。作中で起る事件は全くもって整合性が
    取れないのですが、起ってる事件の舞台そのものが
    反則のようなものなので、もはや...何でもアリな状態w。
    こういったSFが絡んでくるとどうにも...個人的には
    苦手で...珍しく足掛け4日もかかってしまった。

    とは言え自分でも名前を知ってる大御所の書いた
    作品なのに自由で、無理のない若々しさを感じるのは
    大きな魅力です。
    牧薩次名義での最初の作品の評判は凄く良い
    ようなのでそちらを是非読んでみたいですね。

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    2010年12月27日