呉智英のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのごろ「死」テーマの本をいろいろ読んでいる。呉智英が手塚治虫『ブッダ』に「法華経の思想が入ってる、それは全然いいんだけど」とあった
シャカ族の生き残りアナンダは、ブッダの教えを霧散消滅させようとする魔神に見込まれて「伝説的強面強盗だったが改心してブッダの教団に入る(裏切るため」使命を与えられた…二重スパイのどちらの顔が本心で生きる本音なのか?
葬式でもブッダの教えが「幸福になるため」というような法話をする大乗仏教は「永遠のブッダ」を持ち出してしかも体育会的没頭修行する顚倒で啓示宗教でない「智慧の宗教」特質を喪失したといえる。 -
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Posted by ブクログ
呉智英さんが週刊誌に掲載していた論考をまとめたもの。知識人の主張に見られる矛盾や変節、誤解、間違いなどを指摘するとともに、こういった知識人の主張をありがたがる一般大衆に対する批判・警告の書となっている。「「表現の不自由展」で取り上げられる予定だった少女像。韓国やアメリカ等では堂々と設置されており、どこが表現の不自由なのか。検閲も禁止もないではないか。」。どれも、確かにそうだなあと思わせるものであり、同時にそれをいっちゃあおしまいよ、という感がなくもない。いずれにしても、著名人や声の大きい人の意見に左右されることなく、本質的、自分ごととして物事を捉え、評価し、判断することが重要。新たな切り口に気
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Posted by ブクログ
「バカにつける薬」の呉智英さんと「バカを治す」の適菜収さんの、言ってみればバカ対談。愚民文明の暴走、というタイトルが付いているが、1章がいきなり「バカは民主主義が好き」である。この二人にかかれば、大抵の読者はバカである。仕方ないね。
内容は推して知るべしであるが、およそ脚注が充実というかアイロニーというか、「紫式部(生没年不詳)」のすぐ横に「綾小路きみまろ(1950〜)」などと、僕はどうしたらいいんだろう、という感じです。
適菜氏は自分の意見に合わない人はみなバカ、という印象を持っていました。本書でも、黙ってるほうが教養が必要です、とか、本のレビューは読書をしっかりしている人と中学