「バカにつける薬」の呉智英さんと「バカを治す」の適菜収さんの、言ってみればバカ対談。愚民文明の暴走、というタイトルが付いているが、1章がいきなり「バカは民主主義が好き」である。この二人にかかれば、大抵の読者はバカである。仕方ないね。
内容は推して知るべしであるが、およそ脚注が充実というかアイロ
...続きを読むニーというか、「紫式部(生没年不詳)」のすぐ横に「綾小路きみまろ(1950〜)」などと、僕はどうしたらいいんだろう、という感じです。
適菜氏は自分の意見に合わない人はみなバカ、という印象を持っていました。本書でも、黙ってるほうが教養が必要です、とか、本のレビューは読書をしっかりしている人と中学生みたいな話が混ざっているとか、こちらにしてみると胸が痛むような話も出てきます。僕もこの本のことは黙っている方が教養があるように見えるかもしれませんが、この程度ならバカかそうでないかバレないぐらいまでしか書かないようにしておきます。
呉氏と適菜氏は必ずしも意見が一致するわけではなくて、そうすると僕の目からみるとお互いを馬鹿にしているのかな、と思いきや、それでも議論が成り立つのが知性であり教養である、と。
やはり必要なのは教養のようです。だから、本当は教養をもって噛み締めて読むべき本なのであるはずですが、どうしてもすごいフレーズが目立つので、言葉を拾ってどきっとしてしまいます。
これだけ政党が乱立しても、どこも「共和党」は名乗らない。あははははは!