前作である「イノベーションへの解 収益ある成長に向けて」を読み終わってから、「イノベーションへの解 実践編」を2週間もかかってしまいましたが漸く読み終わりました。
●読むためにはやはり、前提条件として前作の読破は必須
前作で用いられた「破壊的イノベーション」「用事を済ませるためにサービスを雇
...続きを読むう」「経験の学校」といった用語・考え方・視点がそのまま用いられているため、前提条件としてそれらが「どういった意味、意図、視点で使われているのか」を理解していなければ、序文の時点で頭の中でパニックを起こします。
●非常に豊富なツールと考え方のサポート
前作を確りと理解したうえで本著を読めば、非常に多くの情報が得られるます。題名のとおり「どうしたらイノベーションへの解を実践できるのか」といった視点で書かれており、またそれらに用いるための分析ツールの紹介、使い方、ツールで分析されたポジション毎の仕事の進め方が事細かに書かれています。
ツールは1ページをつかって実際に使われる形が紹介されており、またそれらを他社の事例に当てはめて使い方を説明するなど、非常に分かりやすくまとめられています。
また、各章の終わりであったり非常に重要なチェックポイントでは、どのような点に気をつけるべきなのかといった、チェックリストが多く設けられており、これらを当てはめて行くことで、仕事を進める上での指標になるよう作られています。
●自分自身の考え方の「柱」をさらに強めてくれる一冊
最後まで読み終わって、感じたのことはこれらの考え方について、完全に妄信するのではなく、過去の事例により導き出された「答えの中間点」であり、全てではないと心に留めておくべきだとい事です。
そういった考え方を常に持ちながら用いることで、自身の考える点の柱として、道に迷った際の道しるべとして、非常に強力な仕事のツールとなるのではないでしょうか。
マネージャーや意思決定者に向けて書かれている本ですが、実行部隊の人間であっても現在の事業を拡大化、新規事業に従事する前のこことが前として、読んでおいて損の無い一冊です。