神山裕右のレビュー一覧

  • カタコンベ

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    洞窟に閉じこめられる話だが、殺人事件と絡んでいて、平坦な話にならず最後まで面白く読めた。ミステリの面白ろさより、洞窟の閉塞感、水没の恐怖など、遭難する恐ろしさのほうが引き込まれた。ただ、最後はもう少し丁寧に終わってほしかった気がする。

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    2025年02月01日
  • カタコンベ

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    若干24才という若さで、このような作品を書き上げたことに衝撃を受ける。2重3重にも謎が張り巡らせられており、最後の最後まで読むのを飽きさせ無い。洞窟という息苦しくスリリングな環境の中で、イメージ豊かな展開か迫ってくる。ベテランの作家が書いたと言われても全く遜色の無い話しの流れだった。江戸川乱歩賞の選考委員は衝撃だったと思う。

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    2024年07月05日
  • サスツルギの亡霊

    購入済み

    サスペンスとしては面白かったが、昭和基地が不正や事件の温床のような印象を持たされてしまった。
    登場人物が多過ぎて何度も戻りながら読まなくてはならなかった。電子ブックでなかったら、読みきれなかったかも。

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2024年03月13日
  • サスツルギの亡霊

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    数年前、南極大陸で亡くなった兄からからカメラマンの弟拓海の元にハガキが届く。

    兄の死には謎が多く、越冬隊に参加した拓海の周りでも不自然なこと、殺人が次々起こり、それに振り回されながらも真相に近づいていく話。

    ミステリーの内容は、それぞれの動機にあまり共感出来なかったが、南極までの航海の荒れ具合や南極に着いたあとの運営や居住事情など知ることができて興味深かった。

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    2023年10月27日
  • サスツルギの亡霊

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    冒険小説のようだった。
    最初はゆっくりと話が進み、途中から一気に展開が変わる。
    最後は驚きました。まさか、あの人が関係していたなんて。


    内容
    2年前に死んだはずの兄から届いた手紙。事件の真相は、史上最大の密室・南極大陸に。他殺か事故か。死者からの手紙が、凍てつく大地を呼び覚ますーーカメラマンの矢島拓海のもとに届いた、一葉の絵はがき。差出人は、2年前に南極で死んだはずの兄だった。時を同じくして拓海に、越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。これは偶然なのか、それともあいつが……。冷たく広大な「密室」で、過去の事件が甦る。19年本屋大賞・超発掘本!

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    2023年07月02日
  • サスツルギの亡霊

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    初神山。本大の発掘本。南極描写がとても良い。ここまで臨場感を出せるなんて、どれだけ資料を読み込んだんだ!!推薦者も言っているが、真夏に読むと涼むのではなかろうか。こうなると、デビュー作『カタコンベ』も気になりますね(^^) 星三つ半。

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    2023年05月31日
  • カタコンベ

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    江戸川乱歩賞作品。

    洞窟内で起きた事故と、過去に起きた同様の事故がリンクし、結びついていくスケールの大きい作品。

    実際に行ったことのない深い洞窟内をリアルにイメージできるその表現力が素晴らしい。

    推理小説としての満足度は低めですが場景描写と、舞台設定の新しさは評価できます。

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    2022年10月21日
  • カタコンベ

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    ロマンは感じるが、決して自分からは行こうとは思わない世界。 全編殆ど闇・辛い・痛い。 装備次第ですぐに死と直結する人間の弱さなどはコレでもか!と伝わったが話自体に曖昧なところが…。 せめて駆け足でもいいんで後日談で説明欲しかったな。

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    2021年08月12日
  • サスツルギの亡霊

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    南極の描写がリアルでとても興味深い。基本富士山より高い標高というからそれだけで如何に厳しい世界か窺われる。
    南極は隕石が豊富という話も面白い。

    状況描写が上手いと思う一方、深掘りが足りないのか登場人物の区別があまりつかない。名前を聞いてもピンとこず、犯人が明かされても誰だっけ?状態…

    兄弟の確執や越冬隊という限らた世界の狭い人間関係をテーマにした話だけに、人物描写の弱さに残念さを感じたかな。

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    2021年01月14日
  • カタコンベ

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    舞台は洞窟の中!?

    ケイビングというスポーツがあるそうです。いわゆる洞窟探検!?

    洞窟内は危険があり、装備と経験が無いと大変な事になっちゃうようです。
    やり始める時は慎重に!

    新潟のとある場所に大きな鍾乳洞が発見され大規模な探索活動が行われる事に!?
    しかし、その鍾乳洞の探索チームには因縁の過去を持つ人々がいた・・・

    主人公のケイプダイバー東馬は過去に生き死にに関わる事故を洞窟内で起こしていた。
    過去に囚われ過ぎている彼もその鍾乳洞に入って行くのだが・・・


    乱歩賞受賞作品です!

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    2020年08月26日
  • サスツルギの亡霊

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    南極での活動、描写はすごく引き込まれた。
    でも所々、登場人物たちの言動にどこか不一致性が見えて、それが解消されないまま、結局自分勝手な人たちが自己満足的な手段に出ただけの物語だったのね…という残念感。
    拓海の兄の嫁に関しては不快感だけしかない。

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    2020年04月24日
  • サスツルギの亡霊

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    南極越冬隊に参加し不審な死を遂げた血のつながらない兄。3年後の越冬隊に参加要請が来たカメラマンの弟。そして参加した越冬隊では不審火が発生し、不穏な空気が流れる続ける・・・。兄の死は事故ではなかったのか・・・。

    とても刺激的な展開の本で、兄弟の確執と情、越冬隊内部の歪んだ人間関係でどこから悪意の矢が飛んでくるか分からない展開が秀逸です。
    誰が犯人か分からないという疑心暗鬼の中、南極という開けたクローズドサークルで追い詰められていく越冬隊員たち。読んでいる方も隊員皆が怪しく見えてきて、非常に面白いです。
    人間ドラマを充実させようとして、わざとらしさが出てしまっている部分が感じられますが、それ以外

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    2020年04月12日
  • サスツルギの亡霊

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    厳しい環境で兄の死の真相を探る物語。
    面白かったが登場人物達に感情移入できなかった。
    主人公との絡みが足りなかったことが原因かな。

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    2019年07月11日
  • サスツルギの亡霊

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    ネタバレ

    感情移入できる人とか好きになれる人とかがあんまりいなくて、作品に入り込めなかった。
    キンキンと冷えた空気のなかでの息詰まるようなてんかい、を期待してたんだけど、原因が意外と俗っぽいし、
    いやいや、そんな画像データとか確認するの基本じゃね?
    なんも聞かず調べず問答無用で犯人扱いとか、
    ナンジャソリャっとか思ってしまった。
    英治さん、結局妻にも裏切られてたってこと?
    耐えれんわー、
    クレバスに身投げしたくなるわあー。
    かわいそすぎる。

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    2019年07月02日
  • サスツルギの亡霊

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    南極の越冬隊に加わったカメラマンが、2年前に行方不明になった兄について探るうち、新たな殺人事件に巻き込まれていく。

    本屋大賞の超発掘本としてして再注目されたこの作品は、今から10年以上前に刊行されたもの。江戸川乱歩賞の『カタコンベ』は読んだ記憶があったので手に取ってみた。
    舞台が南極という特殊性が生きていて、南極に取材に行ったのかと思うほど臨場感のある描写だが、人物やストーリー自体はありがちで、さらりと読める。

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    2019年06月28日
  • サスツルギの亡霊

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    カメラマンの矢島拓海のもとに届いた一葉の絵はがき。差出人は二年前に南極で死んだはずの兄だった。時を同じくして、拓海に越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。これは偶然なのか、それともあいつが―。冷たく広大な“密室”で、過去の事件が甦る。

    舞台が南極というのは興味深い。もっと冒険小説になるのかと思ったらそうでもなかった。残念。
    本屋大賞の「超発掘本」に選出されての復刊のようだが、そうでもなかったら、出会うことはなかっただろうな。

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    2019年05月02日
  • カタコンベ

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    ネタバレ

    カタコンベ/神山裕右:第50回大賞受賞。2004年。
    ケイビング。洞窟探検がテーマ。洞窟の中での殺人事件。
    そもそも、洞窟で父を失った弥生。姉を失った男。前者は事故、後者は殺人なのだが。
    ヤマイヌがいるのでは、と噂の洞窟。探索のためのチームが結成される。雨降ったらヤバイので、普通は中止になるが、なぜか強行突破。リーダーが脅されていたのだ。
    鍾乳洞の雰囲気は満載。孤島ミステリーみたいなもんかなぁ。犯人とか、動機とか、ビミョーだけど。

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    2019年01月20日
  • カタコンベ

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    ヤマイヌに惹かれ巨大鍾乳洞の調査隊に入り地底に閉じ込められた教授や院生の弥生ら五人を雨による完全水没の前に助け出す為、弥生の父の死に深く関わったケイブダイバーが決意のもと無謀な単身救助に向かい共に出口を探す。潜む殺人犯や持ち込まれた拳銃。岩や水や泥等緻密な洞窟描写だけれど息苦しくなる程ではなかった。

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    2018年10月13日
  • カタコンベ

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    四章までは睡眠時間を削って一気に読み切った/ とてつもない吸引力で、前人未踏の地下迷宮に先行者の痕跡が見つかるあたりなど、とても途中で読み止められなかった/ しかし、五章から最後まで突然登場人物が子どもっぽくなり、セリフのやりとりや取って付けたような正義感は、売れないラノベを思わせた/ あまりのチープさに読んでる方が恥ずかしくなってくる/ 積年の相手を殺すにしても、人質を取られる前に油断させて殺すことは十分可能だろう/ あと、別の地底湖とつながっているのは良いにしても、たまたま流された先で息苦しくなって手を出して掴まったところが、ちょうど救助者のあたりだったのは都合がよすぎた/ それにしても惜

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    2018年10月08日
  • サスツルギの亡霊

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    カタコンベで強い印象を残した著者の二作目。カタコンベと通じるものはあるけれど、少し複雑にしすぎた感はある。次の作品に期待!

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    2018年07月21日