神山裕右のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒険小説のようだった。
最初はゆっくりと話が進み、途中から一気に展開が変わる。
最後は驚きました。まさか、あの人が関係していたなんて。
内容
2年前に死んだはずの兄から届いた手紙。事件の真相は、史上最大の密室・南極大陸に。他殺か事故か。死者からの手紙が、凍てつく大地を呼び覚ますーーカメラマンの矢島拓海のもとに届いた、一葉の絵はがき。差出人は、2年前に南極で死んだはずの兄だった。時を同じくして拓海に、越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。これは偶然なのか、それともあいつが……。冷たく広大な「密室」で、過去の事件が甦る。19年本屋大賞・超発掘本! -
Posted by ブクログ
南極越冬隊に参加し不審な死を遂げた血のつながらない兄。3年後の越冬隊に参加要請が来たカメラマンの弟。そして参加した越冬隊では不審火が発生し、不穏な空気が流れる続ける・・・。兄の死は事故ではなかったのか・・・。
とても刺激的な展開の本で、兄弟の確執と情、越冬隊内部の歪んだ人間関係でどこから悪意の矢が飛んでくるか分からない展開が秀逸です。
誰が犯人か分からないという疑心暗鬼の中、南極という開けたクローズドサークルで追い詰められていく越冬隊員たち。読んでいる方も隊員皆が怪しく見えてきて、非常に面白いです。
人間ドラマを充実させようとして、わざとらしさが出てしまっている部分が感じられますが、それ以外 -
Posted by ブクログ
四章までは睡眠時間を削って一気に読み切った/ とてつもない吸引力で、前人未踏の地下迷宮に先行者の痕跡が見つかるあたりなど、とても途中で読み止められなかった/ しかし、五章から最後まで突然登場人物が子どもっぽくなり、セリフのやりとりや取って付けたような正義感は、売れないラノベを思わせた/ あまりのチープさに読んでる方が恥ずかしくなってくる/ 積年の相手を殺すにしても、人質を取られる前に油断させて殺すことは十分可能だろう/ あと、別の地底湖とつながっているのは良いにしても、たまたま流された先で息苦しくなって手を出して掴まったところが、ちょうど救助者のあたりだったのは都合がよすぎた/ それにしても惜