神山裕右のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2026年30冊目】
未踏の鍾乳洞が発見され、結成された捜査隊の一員となった水無月弥生。彼女の父はケイブダイバーとして、今回の調査地の近くの鍾乳洞で命を落としていた。悪天候が懸念されたものの、調査は決行され、鍾乳洞の底に向かう水無月を含むアタック班。だが、雨で緩んだ地盤が彼らに牙を向き――江戸川乱歩賞受賞の一作。
閉ざされた地下空間からの脱出、というテーマは最近も読んだなと思いながら手に取りましたが、当然全く違った話でした。それはそう。
鍾乳洞の調査、ヤマオオカミ生息の可能性、未踏の地下空間、盗まれた拳銃などなど、お話をスリリングにする要素が詰まってました。怪しいと思うやつはちゃんと怪しいんですけど、大体みんな胡散臭く見えてきたりするので、どうだろうな〜と思いながら読んでいました。当たったのは半分半分といったところでした。
地底で罪を犯そうとするのは、山の中で不法投棄を行う人と、根っこは同じような気がします。誰も見ていないから、バレなければ良し、というような後ろめたさを抱えた罪。矮小です。
言い争った理由はもう少し詳しく知りたかったところです。あとはちょっとうまく行きすぎやろ〜と思わずにはいられませんでしたが、少し古い作品でしたのでさもありなんでしょうか。 -
Posted by ブクログ
冒険小説のようだった。
最初はゆっくりと話が進み、途中から一気に展開が変わる。
最後は驚きました。まさか、あの人が関係していたなんて。
内容
2年前に死んだはずの兄から届いた手紙。事件の真相は、史上最大の密室・南極大陸に。他殺か事故か。死者からの手紙が、凍てつく大地を呼び覚ますーーカメラマンの矢島拓海のもとに届いた、一葉の絵はがき。差出人は、2年前に南極で死んだはずの兄だった。時を同じくして拓海に、越冬隊への密着撮影の仕事が舞い込んでくる。「死の真相を知りたければ南極に行くといい」。これは偶然なのか、それともあいつが……。冷たく広大な「密室」で、過去の事件が甦る。19年本屋大賞・超発掘本! -
Posted by ブクログ
南極越冬隊に参加し不審な死を遂げた血のつながらない兄。3年後の越冬隊に参加要請が来たカメラマンの弟。そして参加した越冬隊では不審火が発生し、不穏な空気が流れる続ける・・・。兄の死は事故ではなかったのか・・・。
とても刺激的な展開の本で、兄弟の確執と情、越冬隊内部の歪んだ人間関係でどこから悪意の矢が飛んでくるか分からない展開が秀逸です。
誰が犯人か分からないという疑心暗鬼の中、南極という開けたクローズドサークルで追い詰められていく越冬隊員たち。読んでいる方も隊員皆が怪しく見えてきて、非常に面白いです。
人間ドラマを充実させようとして、わざとらしさが出てしまっている部分が感じられますが、それ以外は概ね好意的に読めました。 -
Posted by ブクログ
四章までは睡眠時間を削って一気に読み切った/ とてつもない吸引力で、前人未踏の地下迷宮に先行者の痕跡が見つかるあたりなど、とても途中で読み止められなかった/ しかし、五章から最後まで突然登場人物が子どもっぽくなり、セリフのやりとりや取って付けたような正義感は、売れないラノベを思わせた/ あまりのチープさに読んでる方が恥ずかしくなってくる/ 積年の相手を殺すにしても、人質を取られる前に油断させて殺すことは十分可能だろう/ あと、別の地底湖とつながっているのは良いにしても、たまたま流された先で息苦しくなって手を出して掴まったところが、ちょうど救助者のあたりだったのは都合がよすぎた/ それにしても惜しい/ ラストさえよかったら/