森山大道のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
すぐ読める本。1時間も有れば。
「路上スナップのすすめ」というタイトルであるが、森山大道氏を敢えて引っ張り出す必要があるかな〜、というのが率直な意見。というのは、殆どの写真は基本的にスナップショットであり、写真の記録性を排除する事は困難であるからだ。つまり、写真を始める誰でもが、路上であろうが風景であろうが、外界に対するスナップショットから始まるからだ。
興味を惹いたのは、デジタルに対する氏の見解。「現段階で、僕が肌で感じているのは、写真がフィルムや薬品といった物質性から離れて、そのすべてがエレクトロニクスの領域のツールになったということ」。これは文章中で語られているが(銀座~デジタルことはじ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
光が印画紙に刻んだ記憶の発語と、それに感応する写真家の内奥──。
街に出ては写真を撮り、部屋にこもっては写真を思っていたこだわりの日々の記憶。
写真から写真へとブレながら往還する思考の流れが心地よい森山写真論。
[ 目次 ]
1 まず『写真から/写真へ』について
2 花の行方・序
3 花の行方・1
4 花の行方・2
5 花の行方・3
6 解説・1
7 「東京」番外編 夏の旅 桜ヶ丘だより・1
8 「東京」番外編 秋の旅 桜ヶ丘だより・2
9 「東京」番外編 初冬の旅 桜ヶ丘だより・3
10 「東京」番外編 冬の旅 桜ヶ丘だより・4
11 「東京」番外編 春の旅 桜ヶ丘だより・5 -
Posted by ブクログ
手にとる。
てきとーに開いたページからてきとーに読む。
飽きたら即効で閉じる。(言うてもこれ対談集だし、結構分厚いしね。)
んでまた別の時、てきとーに開いたページから読み出す。
それがこの本のめぐの楽しみ方です。
写真家・森山大道の、三十年分のいわゆる対談を集めたものです。
おもしろい言葉であふれてますよ。
そして、タイトルが大好きです。
未来は懐かしいものという感覚も、過去は新しいという感覚も、恐ろしいくらいようわかります。時間というものが、過去から現在、現在から未来へ、と流れているとは思いません。むしろ、その逆で、未来から現在へ、現在から過去へ、流れているような気がする