小澤一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
推し解説者、小澤さんのサッカー戦術本。ラ・リーガの見たい試合の担当が小澤さんだとラッキー!と思う。めちゃくちゃ分かりやすいからだ。
本書では攻撃、守備、ネガティブトランジション、ポジティブトランディションに章を分け、それぞれ433.4231.352など、フォーメーションごとにチーム戦術、個人戦術を解説している。
オールカラーでめちゃくちゃ分かりやすいし、QRコードを読み込むと解説動画も見ることが出来る。
偽サイドバックだけじゃなく、去年グアルディオラがシティで実践したばかりの偽センターバックまで網羅。
この形ならどこがフリーになりやすくて、どこで数的有利を作ろうとしているのか、普段解説されていることを体系的に学ぶことが出来た。
最後には日本の少年サッカーへの提言と期待も。
面白かった。
———紹介(公式より)———
ピッチ上で起こっている問題を解決するための戦術を知る
サッカーのゲーム中、ピッチ上ではうまくいかないこと、問題などが必ず発生します。そのうまくいかない問題が起きた時に、それを処理するための手段や行為がサッカー戦術と呼ばれるものです。
展開がますます早くなる現代サッカーにおいても、攻撃・ネガティブトランジション・守備・ポジティブトランジションという4局面が移り変わっていくのは変わりません。そして各チームは、それぞれの局面に対応できるよう「プレーモデル」を設定し、戦術的行為をおこなっています。
本書では、サッカーにおける4局面を、チーム戦術・グループ戦術・個人戦術に区別して、ピッチ上で起きている現象を解説します。
プレイする人も観戦する人も、ピッチ上で起きている現象を正しく理解し、戦術を知ることで、ますますサッカーという知的なスポーツを楽しめるはずです。
さらに、QRコードから飛べる動画でさらに詳しい戦術解説を聞くことができます。
本書の最後には、2010-11シーズンのクラシコの戦術解説も収録しているので、試合を見て、解説ページを読み解説動画を見ることで、戦術的に試合を見る楽しさを知ってもらえればと思います。
本書の構成
【Introduction サッカー戦術とは】
サッカー戦術とは
サッカーにおける4局面
サッカーにおける4つの優位性
【Chapter 1 攻撃】
攻撃のプレーモデル
ビルドアップ
前進
フィニッシュ
セットプレーの攻撃
【Chapter 2 ネガトラ】
ネガトラのプレーモデル
カウンター対策
【Chapter 3 守備】
守備のプレーモデル
ゾーン3での守備
ゾーン2での守備
ゾーン1での守備
セットプレーの守備
【Chapter 4 ポジトラ】
ポジトラのプレーモデル
カウンターアタック
組織的な攻撃への移行
【Appendix サッカー戦術のまとめ】
試合実況・戦術解説
サッカー戦術は育成年代から始動を! -
Posted by ブクログ
ネタバレサッカー代理人は転職エージェントに似てる側面があるな。
転職が成功した場合、転職した職場の給料のx%を得る。
ただ、サッカー代理人は次の移籍先のみならず、基本的に選手のキャリア全体を見る点が異なるからより長期的に、戦略的に考える必要がありそう。
以下、気になった文を本文から抜粋。
エスパルスは、株主、ファン・サポーター、スポンサー、選手、スタッフなど多くの人々に支えられており、FIFA規則に則らない今回の移籍手続きを認めることは、こういった皆さまに対する責任放棄であり、できないことであると考えております。
→クラブも株主が最初に来る。
当初からチェゼーナとFC東京の間では次のステップとしての「売り手」がイメージされており、その売却先が見つかった場合にチェゼーナが買取りオプションを行使して売却。そこで得た移籍金の何割かがFC東京へ買取りオプション代として支払われる取り決めがあったというのがこの長友の移籍例に見るFC東京の移籍戦略の概要だ。
→チェゼーナをトランポリンクラブとして、インテルからお金を得る移籍スキーム
代理人というのは日常的に 「いかにして選手の価値を創り 、そして上げるか 」を考えている 。
クラブにもエ ージェントにも 「選手を飼い殺しすることが最大の利益損失 」という考えがあることは見逃せない事実だろう 。選手の価値を高める 、移籍金を上げるためには選手がピッチ上でいいパフォ ーマンスを出していなればいけないのは誰の目にも明らかである
監督が簡単に変わると選手にとってリスク
→ 中田浩二の例
→チェルシーなど、監督が頻繁に変わるチームに移籍することは選手にとってリスクなのでは? -
Posted by ブクログ
ネタバレサッカージャーナリストの小澤一郎さんの新しい著書。
最近のフットボールは監督の哲学をビジネスになぞらえるものが多い中、フットボールビジネスの特に選手の移籍に特化したすばらしい問題提起の内容となっている。
長友の移籍に伴う成功事例や岡崎の移籍に伴う騒動や問題点を浮き彫りにしながら、様々な関係者への取材などでより事実関係を埋めていくという内容。
現時点での移籍の地位向上はすばらしいが、その実が「0円移籍」である事実が強調される。
たしかにこの点は早急に対策が必要であり、選手との契約関係の見直し方や結び方などをしっかりと取り組むべきだと思った。
その辺の専門家が少ない点など、個人的にもそういったビジネスに興味があるので、とても参考になった。
まあ、欧州の移籍市場もボスマン判決以降徐々に変化していき、様々なフットボールビジネスのマーケティング施策などに押し進められ、今のようになっているので、焦ることはなく着実に進めていけばよいだろう。
また、著書の中でスペインでのソシオクラブであるオサスナの事例が出てくるが、まさかオサスナがソシオ制だったとは知らなかった。あとビルバオも。(まあ、バスクの雄は想像できるが。)
たしかにこういった中堅クラブの戦略はよいケーススタディになるし、私の愛するジェフなどはそういった戦略からJ1中堅まで戻ってくれないかなぁと考えているのだが。。。
とにかく、すばらしい内容でした。
ただ、ある程度サッカーの移籍に理解がある状態で読まないとあまり面白くないかもしれない注釈付きです。
目次
●第一章 いまJリーグの移籍市場で何が起きているのか?
●第二章 Jリーグ移籍の内実
●第三章 日本における海外移籍、国内移籍の現状とあるべき姿
●第四章 海外の移籍ビジネス最前線
●第五章 選手の価値を高めるマネジメント
●第六章 エージェントの存在意義
●第七章 選手とクラブの幸福な関係とは? -
Posted by ブクログ
現地を経験してる人が、これだけ分かりやすく整理して情報シェアしてくれてるのは、とてもありがたい。
そして、この差分が見えてるのに、日本でアップデートしたら良さそうな部分を取り込めてないのももどかしく感じるだろうなと。きっと、サッカー協会の人でもそう考えているはず。
著者は日本を否定したいわけでもなく、ファクトを並べて比較してくれてて、明らかに合理性があるものと、まあ、現実的には難しいよなと思うものなど様々ある。
色々と学びは多いが、あえて、3つほど、個人的に気になったところを挙げると以下になる。
・認知、分析、決定、実行の実行以外も尊ぶ
・飛び級でき、最適なレベルで磨ける
・チーム人数に上限があり、全員出場機会がある
(指導も目が届くし、効率的な練習ができる)
このあたりで、よくよく考えれば、これらは、ホンキになれば、狭いエリアやチーム単位では、仕組みとして取り入れることもできそう。
スペインにはナイター付きバル付きスタジアムがあって親も観戦できるとか、年間通してリーグ戦があるとか、かなりお国柄のホンキ度がないとムリだが、サッカーの環境は確かに間違いなく良さそう。
とにかく、サッカーを楽しむことを目的にしているとか、休みをちゃんと休むとか、社会でそこを目指そうとしてる感が良いなぁと。
また、サッカーの話ではあるが、他のスポーツや、企業の人材育成、家庭での子育てにおいても、学びがある良書なので、サッカーやってなかった人も推したい。
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Posted by ブクログ
中々刺激的なタイトル。
スペイン流の指導法が絶対的に素晴らしいとは思いませんが、
強豪国の一つではあるので参考にすべき国の一つなことは確か。
スペイン流をそのまま日本に持ち込むことの是非は、
自分よりももっと詳しい他の人にお任せするとして、
著者の主張は一つの意見・見解としては興味深かったです。
さらに、最近流行りのスペイン留学などにも警笛を鳴らしており、
一定の価値のある本かと思いました。
スペインから学ぶべきところは学んだ上で、
日本独自の育成手法を立ち上がることを期待したいです。
(プロの指導者からすると、日本はまだその段階にまで来ていないと
おっしゃられるのかもしれませんが。) -
Posted by ブクログ
日本(Jリーグ)の移籍制度はあまりマスコミは報じないので、この本で初めて知ったことが多かった。とても貴重な一冊。
著者は「日本のサッカーを向上させるには、日本のクラブも交渉力をつけて世界のマーケットに参加することが必要」という立場。一方、現場のクラブはそれが理想だと理解しつつも「そうは言っても現実的には厳しい」つまり、日本のサッカービジネスまだまだ成熟していないので、今グローバルマーケットに参加しても食いつぶされるだけだという意見。本書ではそういったクラブ幹部や、そのクラブからボロクソに敵視されている(笑)代理人、そして一番の当事者である選手まで、色々な立場の生の声が聞けるのが素晴らしい。
それぞれの立場でそれぞれの正論があるので誰もがハッピーな道はない。読者は日本サッカーやJリーグのサポーターだろうから、その読者も他人事ではないはず。究極的には、クラブと選手どちらをとるかの選択。日本人ファンは選手を尊重する傾向が強い。しかしそれでは日本のサッカーは成長しない、と著者は主張する。
さあ、僕自身はどうなんだ?───ただ読んで「面白かった」だけでなく、読後も自分なりに考え続けさせるほどの力を、本書は持っている。 -
Posted by ブクログ
スペインから帰国して以来、精力的に活動している小沢一郎氏の一冊。
ニュースとして「点」としての存在する移籍に関する情報を、「線」につなげて、さらには日本のサッカー界への提言へと持って行っている。
選手や選手エージェント、各クラブのGMの声なんかも拾っているので、多角的に情報を得られる。
サッカービジネスに詳しい人ではなく、「なんでJリーグクラブには移籍金が入らないんだろう」なんて思うファンの人たちにはおすすめしたい。
通して読んで思ったが、日本サッカーにはまだ「日本サッカーとして戦略的に海外に売りだしていこう」という動きや考えがないように感じる。今年から始まった東南アジア戦略も事務局の一部が走っているだけのようにも見えるし、各クラブ同士の足並みもバラバラ。「いかにしてJリーグクラブが世界のマーケットにおいて存在感を示せるか」ではなく、「いまのままではお金が取れないから困っている」という嘆きから脱していない。この本を多くのJリーグ関係者が読み、本気で考え直してくれることを期待したい。
この本のデメリットを上げるとすれば、著者の正義感が強すぎる感があるところ。少し押し付けがましいかもしれない。