山口進のレビュー一覧

  • 昆虫カメラマン、秘境食を味わう 人は何を食べてきたか(インターナショナル新書)

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    ジャポニカ学習帳の表紙の昆虫や植物の写真を撮り続けた写真家による、各地の食のエッセイ。
    昆虫から植物、そこから土地の成り立ちなどに興味を広げてきた著者ならではの着眼点で光る。単に「珍しいね」で終わらずに「なぜここでこれが食されるのか」を問う姿勢が面白い。
    現地の人とフラットに接し、出されたものを必ず食べる人柄は見習いたい。

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    2025年07月20日
  • カブトムシ 山に帰る

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    ネタバレ

    カブトムシは本来山の中腹あたりで倒木を食べて育ち、ミニチュアサイズなのがデフォルトだそう。人間が生活のために切り開いた里山の腐葉土パラダイスのお陰で一時的に巨大化していたとは!!これは驚きの調査結果です!

    個人的にはミニチュアサイズも可愛くて好きですが、一般的にはカブトムシといえば巨大なのが好まれますし、カブトムシ的にもさらなる里山減少で原始生活に逆戻り、小型化が進むという残念な未来が想像出来ます。いずれは今までの時代は、古き良き里山黄金期として後々まで語り継がれることになるんじゃないでしょうか。

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    2024年06月06日
  • 昆虫カメラマン、秘境食を味わう 人は何を食べてきたか(インターナショナル新書)

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    ジャポニカ学習帳の表紙の昆虫写真で知られる筆者。昆虫の種類のおおい熱帯地方を中心に取材旅行で出会った多くの食材。
    主に炭水化物とタンパク質を秘境出どのように手にしているか。

    目ただないが筆者の各地域での人々のコミュニケーション能力は相当なものだろう。

    写真がカラーであればなお良かった。

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    2024年03月24日
  • わくわく昆虫記 憧れの虫たち

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    ネタバレ

    著名な昆虫学者の丸山先生の本。まうやま先生、NHKこども電話相談室でもおなじみ。そして写真が長年ジャポニカ学習帳の表紙写真を撮ってこられた山口進氏。素晴らしい。しかも、この本のために撮った写真という。なんて贅沢。

    この本は丸山先生が子供の頃、憧れだった虫、なじみの虫、の紹介で構成されている。

    丸山先生は子供時代、スジグロシロチョウを偽物、モンシロチョウを本物と思っていたそう。子供って、そういう勝手な決め事を作るよなあ。

    モンキチョウ、私の子供が図鑑でキチョウ(黄蝶)なのに雌が白いことがあることを知っていて、モンキチョウの白い雌を「あれはモンキチョウだ」と指さしていったら、友達複数に「(白

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    2022年10月05日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    昆虫は子供の時には大好きだったが、今は全く興味なし。しかしここに登場してくる珍奇な昆虫たちとそれにまつわる研究を読んでいると、その奥深さに驚かされる。きれいな写真も相まって、手元に置いておきたい一冊である。

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    2017年04月18日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    いい!ハナカマキリの表紙に惹かれて読んだが、大人が子供時代を思い出す、ジャポニカ学習帳の表紙には、こんな苦労があったのかと感慨深い。

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    2017年03月26日
  • カブトムシ 山に帰る

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    里山偉大!
    人と自然が共生してゆくための仕組みってきっと色々あるけれど、暮らしの形として清貧なものは無駄なく美しいんだよね。江戸時代の暮らしのように。

    木を切る→自然破壊
    と考えてしまう典型的な間違った思考の持ち主の自分は本当に浅いわ〜。農業を営む上で腐葉土が必要であったり、暮らしのために炭を必要としていたりという時代があり、人間に都合がいいように田畑の近くに雑木林を作っちまった訳だが、その環境が虫たちにも暮らしやすい新天地だったなんて本当に美しい奇跡をおこしていたんだなー。

    日本昔話の里山のイラストを観ていると、なんとなくほっこりしてしまうのは、カブトムシがかつての好物であったサイカチの

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    2014年09月11日
  • カブトムシ 山に帰る

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    カブトムシが冒険するのかな?って思ってみたら、そうではなかったです。

    昆虫写真家の著者が、出版社からクワガタの図鑑制作を依頼されてクワガタの生態を調べている過程で、
    時折図鑑には書かれていない場所で見つかるカブトムシの幼虫や蛹に疑問を持ち、クワガタ図鑑完成後にそれを調べ始めます。

    カブトムシの小型化と雑木林と農村の関係とか、東西での林の違いとか知らなかった事が次々と明らかになっていって面白い。
    まるでミステリー小説みたいw

    背表紙でもカブトムシの大きさの比較が写真ではっきりわかるので、こんなに違うのかって結構衝撃的。

    人と自然は関わり方次第でお互い豊かに暮らしていけるんだねぇ。

    イラ

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    2014年08月15日
  • 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く

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    ネタバレ

    最高裁判決ついてくる少数意見。
    後の裁判に影響を与え、さらに行政や国会にも影響を及ぼす。
    最高裁の判決は、合議の中で意見のぶつかり合いを経て決まっていく。
    良い一冊だと思う。

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    2011年04月14日
  • 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く

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    「暗闘」という表現は、本書の内容にふさわしくないように思うが、判決が出るまでの舞台裏の動きがリアルに描かれている。綿密な取材が行われたことがうかがわれる。

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    2011年03月19日
  • 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く

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    タイトルの「暗闇」ってのがいまいちだけど、内容は秀逸!ここ10年の著名最高裁判決までの流れがちょっと感動的にまとまってる。司法関係者必読!

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    2011年02月15日
  • 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く

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     めちゃくちゃ面白い!!学部で憲法を学んでいたということも楽しめた要素としてあると思うけど、学んでない人も楽しめるんじゃないかな。
     
     2000年以降の、最高裁の判例変更はどのように起こったのか。従来の判例を尊重すべきか。あるいは、判例を変更すべきか。判事たちは対立する。そして画策する。自分の考えを多数派にするために。最高裁には小法廷(5人)と大法廷(15人)があるが、その中では「被害者を救済すべきだ」とか「政治と司法の兼ね合いも考えるべきだ」といった人間臭い思いを持った裁判官たちが、人間臭い政治を繰り広げてきた。研ぎ澄まされた法論理を武器にして。その様子が、綿密な取材・調査によって確かに伝

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    2011年01月23日
  • 最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く

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    ■内容紹介
    最高裁判所の意見の変遷を、少数意見をひもとくことで綿密に分析。最高裁判所の内部を明らかにしてくれる良著。
    ■分析
    いつも思うことだが、「最高裁判所の判決は」などの表現が人口に膾炙している。しかし突き詰めて思考すると「●●裁判官は、」といったように個人名がつくはずだ。というのは、最高裁判所の裁判官はわたしたちと同じ人間であり、その人間としての経験や思想がバックボーンにあって判決を下すからだ。本作品は人間臭い最高裁裁判官たちの心の思いを明らかにしてくれる、まさに徹底した思考に資する本である。

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    2011年01月20日
  • 昆虫カメラマン、秘境食を味わう 人は何を食べてきたか(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    小学校のときに使ったあのノートの昆虫などの写真を撮ったカメラマン
    その人が世界各地で食べたものについてのエッセイ

    そうか、米や小麦が広まるということは、世界中の主食文化が侵略されていくということなのか

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    2024年11月02日
  • カブトムシ 山に帰る

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    子供が大好きなカブトムシ。小さいのがいるんだよと聞いてはいましたが。。。そういうことだったのか!
    クヌギはあるのに樹液があまり出てないのも、そういうことだったのか!
    身近な、子供も興味を持てるところから、広い視野を教えてもらえる本でした。

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    2024年09月19日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    ジャポニカ学習帳の写真で有名な山口氏の本。ハナカマキリで始まり、サムライアリで終わる。最後のサムライアリの生態は知らなかった。働きアリでさえ、自分でエサを食べることもできず、クロヤマアリに全て世話をさせている。クロヤマアリの働きアリが減ったら他のクロヤマアリの巣に奴隷狩りに行くという。そして卵と幼虫を持ち帰り、働かせる。これは驚いた。

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    2019年01月20日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    小学生に人気のノート「ジポニカ学習帳」の表紙写真を発売から40年以上にわたって撮り続けてきたカメラマンが綴る世界の昆虫探訪記。希少なシーンをオールカラーで味わえる豪華版!他人の子を食らうチョウ、タケノコが主食のカブトムシ、ゾウの糞の中で育つ巨大フンチュウ、“音”でコミュニケーションするアリ…世界中の奇妙で面白い昆虫たちが大集結!(中表紙)

    【目次】
    第1章 東南アジア~最も多様性に富む地域
    第2章 オセアニア~固有種の王国
    第3章 中南米~巨大昆虫を育む森林地帯
    第4章 アフリカ~砂漠に生きる小さき者たち
    第5章 日本~意外な昆虫大国

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    2017年10月29日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    ハナカマキリとかスイミングアンツとか、特に前半はむちゃくちゃ面白い。(いや、中盤以降も面白いのだが)。
    全編を通じて生命の神秘が感じられるし、同じ生物として「個性豊かな仲間」との連帯感すらわいてくる。それは筆者の簡にして要を得た記述と、決定的瞬間をとらえた写真との相乗効果によって得られるものであるように思う。

    にしても「スゴモリシロチョウ」って散々あおっておきながら「実は普通の蝶でした」というオチがひっくり返る。

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    2017年10月15日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    完全に表紙買いです。
    「ジャポニカ学習帳」の表紙写真と撮って来た著者が、世界中を巡って出会った珍しい昆虫を紹介しています。
    カラー写真が豊富で、著者が昆虫を探す過程から書いてあり、昆虫初心者でも面白く読めました。

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    2017年06月16日
  • 〈オールカラー版〉珍奇な昆虫

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    <目次>
    はじめに
    第1章  東南アジア~最も多様性に富む地域
    第2章  オセアニア~固有種の王国
    第3章  中南米~巨大昆虫を育む森林地帯
    第4章  アフリカ~砂漠に生きる小さき者たち
    第5章  日本~意外な昆虫大国

    <内容>
    「ジャポニカ学習帳」の表紙の昆虫写真を40年以上担当している昆虫写真の第一人者。世界を巡って、珍しい昆虫の写真と生態を報告した本。面白いです。昆虫と花のスリリングな駆け引き。またお互いに依存する虫たちやその異様な形態は意味があるとか…。一方謎の生態もたくさん。しかし各章の厚さの違いは、各地域の政情と比例している気がする。アフリカともっと面白い虫がいるだろうに、政情不

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    2017年05月04日