近藤伸二のレビュー一覧

  • 反中vs.親中の台湾

    Posted by ブクログ

    「国民党」の青、「民進党」の緑。ここを対立軸に描いた李登輝総統以後の8年間の台湾を描いていた本。その前に読んだ「台湾(伊藤潔著書)」で書かれていた時代の「その後の台湾」を描いているように思えた。

    正直、大変面白かった。

    この8年間は、「台湾が今後どのような道を進んでいくべきか」を探ってきた年月だったのだろう。「民進党」の主張する台湾独自路線か、「国民党」の主張する中大融和路線か。確かに、政治システムは台湾、中国ことなり、司法、立法、行政と一国の政治システムが成り立っている台湾は「国家」レベルのようにみえる。「民進党」の動きはそれを国際社会という舞台においてもはっきりさせようという動きである

    0
    2009年10月12日
  • 現代台湾クロニクル:2014-2023

    Posted by ブクログ

    台湾の過去10年くらいの時事について、もともと別雑誌で連載されていた記事をまとめて書籍化されたもの。

    ただし、個人的にはとても面白いアプローチがなされていると思ったのでメモ。

    雑誌等に連載されたものの書籍化はよくあることだが、それを編集せずにテーマ別にそのまま掲載している。
    もちろん、記載は当時のままであるので、結果・結論が未完であることも多いが、面白いのは注釈としてその後の経過が付記されている点。

    これにより、当時筆者がどのような経緯で記事を書いていたか、それが結果としてどのようなものであったか、当時の観測はどの程度正しかったと言えるのか、外れた場合はなぜそのようなジャーナリズムに当時

    0
    2023年11月05日
  • 現代台湾クロニクル:2014-2023

    Posted by ブクログ

    台湾について著者が連載していた記事をまとめた本。政治、外交、経済、軍事などさまざまなテーマを扱っていて、現在台湾が置かれている状況が概観できる。扱う年代が2014年~2023年なので、おもに現今の蔡英文政権について書かれている。

    当時の空気感を伝えるため記事はそのまま収録されているが(そのため時どきによって評価も変わる)、適宜注釈が加えられているのでその後の推移がわかりやすい。トピックごとに年代順にまとめられているので、話題が変わるたびに頭のなかで時系列がすこし混乱する。

    台湾の立場は中国の意向や米中関係に大きく影響を受けているのがよくわかる。(これは台湾のみならず日本も同様だろう)

    0
    2023年10月08日
  • 反中vs.親中の台湾

    Posted by ブクログ

    世界史マニアの友達に歴史レクチャーしてもらったあと、もう一歩踏み込んで予習しようかと思って空港で購入

    緑の民進党と青の国民党。
    政治腐敗で(は言い過ぎだけど)もはや国民の関心は無く投票率も減少。。
    聞いた事ある話ですね。

    現地の友達も、台湾が今のままでいてくれるならどちらでも構わないと、興味無さそうでした。
    でもしっかり「近い将来」の事はある種覚悟しているようです。

    西門では台湾独立を唱える大規模なプロテスト運動をみました。メンバーはシニア世代が中心なのが興味深い。
    彼らの世代交代が行われる時こそが転換期なのか

    すぐ隣の国の話です。
    でも何十年か後の日本は大丈夫なの?

    0
    2009年10月07日