守如子のレビュー一覧

  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    女性用ポルノを扱う研究はなかなか見ないので、大変面白かった。女性用ポルノにおける強制性の扱い方のあたりはほんとにスリリングでおもしろい。返す刀で男性用ポルノにおける女性の主体性にも言及するのも見慣れた男性用ポルノについての新たな視点でおもしろかった。
    ポルノグラフィーの量的分析が中心なので、なぜその...続きを読む
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    ポルノを「女性に対する人権侵害」と画一的に決めつける議論が、女性たちの多様な性的欲望を無視していることに疑問を投げかけ、女性向けポルノコミックが何を表現しているか、だけでなく、むしろ女性たちがそれらをどう主体的に読み解いているかに焦点をあてた、実に説得力があり、かつ刺激的な論考だ。
    本書が分析の対象...続きを読む
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    レディコミというジャンルがあることを初めて知った
    ポルノが女性を抑圧する存在である一方、女性を解放する可能性を秘めているという視点は新鮮だった。
    ポルノをまるごと規制してしまうと、女性から見た性の描き方も封殺してしまう。
    また、ポルノを批判することで性そのものを悪しき物にしてしまい、結局貞淑な女とい...続きを読む
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    第1章がマキノンたちのポルノ批判。





    2017/11/03 ひさしぶりに第6章よみなおしたけど、こういうの独特のわかりにくさがあるなあ。
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    まぁ当然だけど、性愛に対する一定の共通認識があるとして書かれてるから、スッキリしない感はある。マイノリティは、こんなフラットに論じられてる場でも疎外感。
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    女性もポルノを消費する(ポルノは男性特有の文化ではない)ということを、マスタベーション・ファンタジーとしてのポルノグラフィ(主にエロ劇画、美少女コミック、レディコミ、ハードなBL)の分析を通して論考した本。
    公共空間に蔓延る「ポルノ文化」と、個室の中で読まれる「ポルノグラフィ」を同一の文脈で語るこれ...続きを読む
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    ポルノが「こわい」という感覚は分かる。
    同一視の読み方が多いから、ハードBLは時々こわい…

    受けと攻めの相互作用的力関係という部分は面白いな、と思った。
    ふだん目にする物こそ、僕らは理解していない
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    心意気は良い。こういうテーマは際物であり,それを選ぶ研究者には2種類いる。話題性を狙うタイプとそれを選ばざるを得ない内的動機を持つ者だ。著者は間違いなく後者だろう(ちなみに,『ナンパを科学する』の坂口さんは前者の匂いが強い。)。端々に見られる私的なエピソードに,研究対象との距離の近さが見て取れる。し...続きを読む
  • 女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム
    [ 内容 ]
    女性もポルノグラフィを楽しんでいる―。
    男性特有のものと特殊視されやすい「ポルノを読む」経験をそのくびきから解き放ち、「女性たちがどのようなポルノを読んでいるのか」「どう楽しんでいるのか」「女性向けポルノはなぜマンガなのか」などを「ハードなBL」「レディコミ」雑誌を大量に読み込み、読者...続きを読む