不知火京介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ新大阪プロレスの看板であるベテランレスラー、ダリウス佐々木が試合中に毒殺される。その真相を突き止めるべく、新人レスラーの山田聡と本庄優士はそれぞれで奔走するのだが……。
虚々実々のプロレス業界で生き抜くためには、清濁併せ呑んでもリングにしがみついていくしかないが、武田はそうではなかった。新大阪プロレス随一の実力者でありながらも、長年前座レスラーを務めている丹下五郎のようにはなれなかった。なろうとしなかったのかもしれない。
ミステリとしても面白く、終盤では展開が二転三転する。肝心な試合描写もしっかりしていて、過酷なトレーニングを経てプロレスラーが鋼の肉体を得ていくのが着実に感じ取れる。
昭和から -
Posted by ブクログ
プロレスとミステリーを掛け合わせたストーリー。
正直言うとプロレスには1ミリも興味が無かったのですが、この本を読むと一転、一度プロレスを観てみたいという気持ちになりました。他の方の感想を読み、実在する人物とリンクさせて描かれていると知って更に興味が湧いてしまいます。
プロレスを知らない者としてはまずプロレスの世界観を理解するのに精一杯で、ミステリーとしての世界になかなか入り込めずにいました。しかし後半は登場人物の個性が詳細に描かれているので、ミステリーを解きたい気持ちで常にドキドキハラハラしていました。
物語が進んで行く中で、主人公のリアルな感情の変化が面白かったです。主人公はプロレスを愛する -
Posted by ブクログ
ネタバレマッチメイク/不知火京介:第49回大賞受賞。2003年。
プロレス小説。筋肉小説。
高校を卒業後プロレスラーになるべく団体に入社した聡。同機は何十人もいたが、ハードな練習、上下関係に負け、本庄と2名だけとなる。
プロレス興行中、毒物により社長が殺される。引退するつもりの国会議員。プロレス界の隠語、スポーツと認めれらることがないのはショー的要素が多いため。プロレス好きでないけど、プロレスにかける人々の熱さは伝わる。
筋肉の作り方と食べ物もよい。食は成長期でないとムリぽいけど。
筋肉マシンを使った殺しは斬新。
犯人はビミョー。なんか狂ってるし。 -
Posted by 読むコレ
プロレスとミステリーの融合...のキャッチ通りでは
ありますが、その内容的には...苦笑せざるを得ないですね。
でも、試みやプロレスもミステリーも好きなことは
充分に伝わり、良い作品だとは思います。
ただし、一部の人に対してでしょうね。
しかし、プロレスを活字にして展開した場合の
ほとんどが全盛期の新日なんですよね。
やはりそれぞれのレスラーの個性や何でもありの
グチャグチャな時代だったんだなー。それだけ
面白かったという事か。
主人公が猪木でも長州でも藤波でも前田でも
藤原でも(この辺りは夢枕獏が得意ですよね)
ストーリーが展開できるもんね。
これって続編な