幅允孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
情熱大陸でも取り上げられたことのある、「ブックディレクター」という聞きなれない仕事を生業とする幅 允孝さんの初の雑文集。幅さんが選ぶ88冊を紹介する、書評本なのですがそこは幅さん、普通のそれとはだいぶ変わった試みをこの本では仕掛けています。それは「本紹介のフォーマットがひとつとして同じでない」こと。
酒飲みが書いた本は酔っ払ったように文の塊が散らばって並べられ、発酵がテーマの漫画本はカビをまとって現れます。
88冊の本それぞれの良さをもっともよく伝えられるように考えられた紙面は、幅さんが手がける本棚とおなじく、極めて雄弁に本の魅力を伝えてくれます。
個人的には、「本の遅効性」という、鎌倉の名古書店「木犀堂」の店主とおなじような趣旨のことを序文で語っていて面白いと思いました。
吉田健一「酒肴酒」、柳田国男「毎日の言葉」などを読みたくなりました。