奥田知志のレビュー一覧

  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    某所読書会での課題図書.奥田さんのバイタリティーが凄い.「傷つくことを極端に避ける」傾向のある現代社会.しかし社会は「健全に傷つくための仕組み」だと考えられる.タイガーマスク現象は、「無縁社会」の顕在化では.「絆は傷を含んでいる」「絆は傷から始まる」... 素晴らしい言葉が満載の好著だ.茂木さんの反...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
    脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
     「Ministry」第10号の対談「3・11後の宗教界を斬る」で文化人類学者の上田紀行さんと対談したホームレス支援機構の奥田さん。今回の対談相手は、NHK「プロフェッショナル」以来の長いお付き合いとなっている脳科学者の茂木健一郎さん。

     「私自身はクリスチャンではないが、以前から、『自ら傷ついた...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    フォトリ24冊目。「傷み」、「傷つく」ことから世界を読み解く。傷つくことを極端に恐れふみこまない、スルーする感覚が今の日本のベース。「負け組」はその犠牲者。でも、人に手を差し伸べることができるのは「傷み」知るもの。期待すべきは高スペックな人材ではなく、「傷ついたひと」達かも。
    奥田牧師のキリストや処...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    タイトルはいいものの、新書ということでそこまで期待してなかったのだけど、いい本に出会えました。やさしい対談でした。
    奥田知志さんをこの作品ではじめて知ったのですが、おもしろい考え方をしていて、めちゃくちゃ共感した。
    ここまでひととのかかわり方において共感したひとははじめてかもしれない。
    出会うことは...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    ・絆は傷を含む
    ・匿名性の善意への疑い
    ・相互多重型支援(ありがとうを言い続けて言われないのは辛い)
    ・弱い人が救世主となるキリスト教の考え方
    ・主語の転換(私が、この社会が、ではなく、神様が〜とおっしゃるから)

    自分の考え方を少し転換しないとなと思わされた。
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    奥田知志氏のキリスト者をバックボーンとする人間の解釈に心惹かれる。
    又ホームレス支援の実践者としての裏打ちがあるので、その言葉にも説得力があり、従ってキリスト教の解釈も新鮮に聞くことができた。
    茂木氏についても、マスコミに乗っかった流行の脳科学者といった印象(失礼)だったが、その中身に触れることがで...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    奥田愛基くんのお父さん、奥田知志牧師の本。
    バプテスト教会の牧師さん。
    ホームレスの人のために長年闘ってきた人。
    この人は、闘う人だなー。
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    元々は農場の手伝いをしてもらいたいと思って男の子を呼んだから、彼らにとって必要な人ではなかった。でも兄のマシュウが、私たちにとって誰が必要かではなくて、私たちが必要な人になれるかと考えればいいじゃないかと言う。それは要するに、自分たちに与えられた運命というものを、そのまま受け入れるということです。
    ...続きを読む
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    何もできていない自分が申し訳なくなった。支援の仕方、当事者に支援をすることで、私も助けられているということを伝えるべきなのだということが改めてわかった。
    本当はいつ自分がホームレスになるか分からない社会なんだってことを考えなければならない。
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    奥田さんの考え方が、とても新鮮で心奪われた。傷つき傷つけて生きる、共に生きる。救われるお話をたくさん聞かせていただけた。必読。