森浩一のレビュー一覧

  • 倭人伝を読みなおす
    森先生の邪馬台国論。
    帯方郡が魏の出先機関であったことから説き起こし、倭と界を接した弁辰の国を巨済島、巨文島とし、そこから、対馬、壱岐(一支国)、松浦(末盧国)、糸島(伊都国、斯馬国)と順を追ってクニの規模や土地や風俗の倭人伝の記述を考古学からの裏づけがられる。これは臨場感があり、帯方郡からの道程が...続きを読む
  • 倭人伝を読みなおす
    高名な日本史の著者が、一生の研究成果としてまとめあげた
    倭人伝や邪馬台国に関する内容が
    わかりやすく書かれていた。

    ただ、直前にかなり強烈な三国志研究家からの指摘の本「魏志倭人伝の謎を解く」を読んでしまったので、
    ミーハーな読み手としてはインパクトは薄かった。
    とはいえ、邪馬台国東遷説には興味がひ...続きを読む
  • 天皇陵古墳への招待
    かなり冒険的な、学界からは認められないだろうなというところまで踏み込んでる部分も多い。
    しかし、考古学者人生の長い森氏の経験と知識、探究心に裏打ちされた見解だけに、重みがある。
    今後、別の機会に天皇陵古墳について書かれたものを読んだとき、実際に天皇陵古墳の前に立ったとき、この本に書かれていることを思...続きを読む
  • 倭人伝を読みなおす
    やはり碩学である。学会や専門家で一般に通じている倭人伝の解釈に疑問を呈して、なおかつ自分なりの意見を文献学的見地ではなく、考古学的見地から述べている。しかも古代音韻学・郷土史家・作家などの専門家でなくとも、直観力(「直感」に非ず)に優れた意見は予断なく受け入れて古代史の考察する角度を絶えず固定しない...続きを読む
  • 古代史おさらい帖 ──考古学・古代学課題ノート
    なにしろ不勉強で著者には「おさらい」でも僕にはもうもう。それでも最後まで読み通せたのは有難い。でも、難しかった。
    魚住和晃さんの著作(『現代筆跡学序論』『「書」と漢字』等)で初めて知った宇治橋断碑のこと、本書でも触れられており興味深く。もう一度合わせて読み直したく。
    初歩的なことながら元号や年号、暦...続きを読む
  • 倭人伝を読みなおす
    ”倭人伝はナゼ倭国伝ではないのか” 言われてみればそうだなあ。
    また、「以死」の解釈が面白かった。用例を検討してその意味を導き出すことの重要性を改めて教えられた。
  • 倭人伝を読みなおす
    [ 内容 ]
    古代史の一級資料「倭人伝」。
    邪馬台国や卑弥呼への興味から言及されることの多い文章だが、それだけの関心で読むのは、あまりにもったいない。
    正確な読みと想像力で見えてくるのは、対馬、奴国、狗奴国、投馬国…などの活気ある国々。
    開けた都市、文字の使用、機敏な外交。
    さらには、魏や帯方郡など...続きを読む
  • 倭人伝を読みなおす
    ますだで飲んでいると森夫妻が来られて、冷酒を美味しそうに飲んでいました。あとがきにもあるとおり「ぼくの疑問はどうして宗像とみられる土地が倭人伝にでていないのかである」というのは同感です。
    本書は「西日本新聞」の連載を加筆修正したもので38回ぶんですね。そこここに先人の見識をとどめ、戦友でもあったので...続きを読む
  • 古代史おさらい帖 ──考古学・古代学課題ノート
    子供の頃から考古学が好きで、若い時分には森先生が編集された「日本の古代」シリーズを読み漁ったもの。

    暦などの時間の記述や文字が日本に定着していった過程など一歩一歩進めていく記述。景初三年とあるだけで、卑弥呼の鏡などと騒ぐ輩と対局にある。

    引用。
    「倭人伝」に一度だけみえる「邪馬台国」は晋に遣使し...続きを読む
  • 倭人伝を読みなおす
     邪馬台国九州(東遷)説の泰斗による「魏志倭人伝」解読。卑弥呼在世中の247年に帯方郡から派遣され、台与の王権成立後に晋への遣使によって帰国した張政の政治的役割を重視しているのが注意を引く(森の説に従えば邪馬台国東遷=ヤマト王権の成立過程に中国王権が深く関与していることになる)。
  • 倭人伝を読みなおす
    倭人伝を読みなおす
    森浩一 ちくま新書

    何気なく手に取ったいわゆる邪馬台国ものである。
    この邪馬台国ものは昔よく読んだ。邪馬台国ブームなんてのがあった、その頃である。
    松本清張の「古代史疑」、古田武彦の「邪馬台国はなかった」邦光史郎の「邪馬台国を推理する」などが思い浮かぶな。変わった切り口だと思っ...続きを読む
  • 古代史おさらい帖 ──考古学・古代学課題ノート【試し読み増量版】

    わかりにくかったです

    残念ながら、私が関西の出身ではないのと、
    スマホなので地図が小さめで分かりづらく地理について今ひとつピンと来ませんでした。

    また、勉強して読み直したいです。