稲葉剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生活保護というとどうしてもネガティブなイメージをもってしまう。
それは、政治や行政がそのように扱っているからだろう。
訳あって働けない人は私の想像より多いのだろう。
そして、一見就労可能のように思える人でも、知的障害など何らかの事情で働けないこともあるんだと再認識した。
生活保護受給者=努力していない人という認識は、改めなければならない。
そして、行政の対応不足や認識不足も否めない。
小田原市の「保護なめんな」ジャンパーは大きくニュースになったけれど、これに似たようなことが各地で起きているのだろう。
身近で生活保護行政に携わっているからこそ見える負の部分があるのは分かるが、すべての受給者を目の -
Posted by ブクログ
当時の東京オリンピックによる追い出し、祝賀資本主義による弊害の書き出しで始まる。
台東区の事例を出したり、カジノによる弊害なども記載されている。
特に住まいの問題についてフォーカスをあてていた。基本的に問題のある方々は家を借りることができない。
そしていのちの選別をするべきでないことが書かれていた。
子供を救って大人は自己責任、という人は私の周りにも多くいる。その大人もおおよそ子供の時に救われてなかっただろうに、なぜ大人だからと自己責任としてしまうのだろうか。
そしていのちの重さに優劣をつけるのは、それは経済という視点でしかないのだろう、投資価値があるとかないとか。ここは難しいところで、経済 -
Posted by ブクログ
この人が言いたいことは、わかったと思う。
けれども、やっぱり働けるのに働かず、生活保護で楽して生活している人たちは何とかしてほしい! と思うのです。
そして、そのように制度を変えてほしいと思うのは、そんなに悪いことでしょうか?
著者は、「生活保護に対して厳しい意見を持っている人は、自分がそうなった場合のことを考えないのではないか?」と言っていますが、私は自分自身がそうなってしまった場合、現物支給になったり、共同生活になってしまっても仕方ないと思うし、それが嫌だったら、どんなことをしても働くと思います。
「施設は窮屈だから自由に生きたい」とか言って、福祉施設から出て、路上生活をする人もいるよ