稲葉剛のレビュー一覧

  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    コロナ禍は、元々あった貧困問題を可視化させた。長年、住居支援を中心に困窮者支援に取り組んできた著者が、コロナ禍の生活困難層への支援活動をとおして、当然の権利である、すべての人に健康で安全な生活が確保されるため必要な政策について提言する。いかに公助が立ち遅れているか、よくわかった。

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    2022年01月04日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    ネタバレ

    生活保護の親族への照会なくす話はとても重要だと思う。起きてることをこれだけ短時間でまとめて本にしてくれたのは素晴らしい。
    こたえる。

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    2021年09月24日
  • 閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション

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    居住と貧困の強い関係、オリンピックで公園を閉め出されるホームレス。そして、生活保護引き下げに抵抗するソーシャルアクション。どれもインパクト受けました。

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    2021年05月15日
  • 閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション

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    生活保護というとどうしてもネガティブなイメージをもってしまう。
    それは、政治や行政がそのように扱っているからだろう。
    訳あって働けない人は私の想像より多いのだろう。
    そして、一見就労可能のように思える人でも、知的障害など何らかの事情で働けないこともあるんだと再認識した。
    生活保護受給者=努力していない人という認識は、改めなければならない。
    そして、行政の対応不足や認識不足も否めない。
    小田原市の「保護なめんな」ジャンパーは大きくニュースになったけれど、これに似たようなことが各地で起きているのだろう。
    身近で生活保護行政に携わっているからこそ見える負の部分があるのは分かるが、すべての受給者を目の

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    2021年12月02日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    パンケーキおじさんが頓珍漢な発言をしたばかりに、コロナ禍においても「公助」が眠ったままである。
    著者は政府や行政にとって、耳が痛い発言と行動を続けている。
    「ハウジング・ファースト」まずは「ハウスレス」を解消し、健康状態を整え、仕事を得て、人と繋がり「ホーム」を得ることの大切さを理解できる社会にしたいと、強く思わせれました。
    今の生活ができているのは「運が良い」からだ、それくらいの心持が丁度良いと思う。そして「運が悪い」人に少しくらい運を分けても良いのではないか。ボランティアや寄付という手段がある。

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    2021年08月31日
  • 生活保護から考える

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    生活保護制度の基準の引き下げやバッシングに対する一つの答えを知ることができた。生命や生活に直結する制度なので安易に批判はできない。

    今度は他の社会保障制度との比較、バランスがわかるような本を読みたい。

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    2021年08月17日
  • 生活保護から考える

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    「もやい」の理事長で生活保護問題を現場で扱っている人の著書。生活保護問題を学ぶには適切な入門書。生活保護は人が人らしく生きる当たり前の権利を保障している制度。ただ私達自身もその制度へのスティグマから抜け切れてないことを自覚することと、この制度の改悪は社会保障制度全体への改悪の第一歩であることを理解しないといけないだろう。

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    2014年06月08日
  • 生活保護から考える

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    不正受給やバッシング報道、年金額より生活保護費が多いのはおかしい等、ワンパターンの非難や保護費減額が吹き荒れる中で、人間の尊厳や生きる権利、制度の内容や受給の実態、生々しい当事者の声を紹介するとともに生活保護問題の本質に迫っている。

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    2014年04月03日
  • 生活保護から考える

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    生活保護基準の引き下げ論調に流される世論に待ったをかける。
    生活保護受給者の実態を伝え、安易な引き下げ論へ警報を鳴らす。

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    2013年11月28日
  • 閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション

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    当時の東京オリンピックによる追い出し、祝賀資本主義による弊害の書き出しで始まる。
    台東区の事例を出したり、カジノによる弊害なども記載されている。
    特に住まいの問題についてフォーカスをあてていた。基本的に問題のある方々は家を借りることができない。
    そしていのちの選別をするべきでないことが書かれていた。

    子供を救って大人は自己責任、という人は私の周りにも多くいる。その大人もおおよそ子供の時に救われてなかっただろうに、なぜ大人だからと自己責任としてしまうのだろうか。
    そしていのちの重さに優劣をつけるのは、それは経済という視点でしかないのだろう、投資価値があるとかないとか。ここは難しいところで、経済

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    2025年06月13日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    2020年春~2021年春までの1年間のコロナ禍の日本の貧困事情が描かれたノンフィクション。路上生活者がいなくなりネットカフェで暮らすようになり、緊急事態宣言でネットカフェに休業要請がだされたことで、行き場がなくなったりといろいろ知らなかった日本の貧困の実態が理解できた。生活保護の利用を拒否する最大の要因である扶養照会(身内への問い合わせ)の問題は奥深いなと思ったし、貧困対策としてここの改善が急務だと思った。

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    2022年07月30日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    コロナ禍の記録。
    元からあったことの顕在化。 公助を使わせたくないという意思を感じてしまう。
    ハウジングファーストの徹底の重要性。
    見知らぬ人との相部屋で、どうやって心身を休めて先のことを考えられるのか。

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    2021年12月22日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    見えない貧困に対して見えるように活動していることと、改めて生活保護を貰うことは躊躇うことでないことを知ってもらうのには良いと思うけど、国レベルで変わっていくのは時間がかかるだろうな。コロナウイルスが終息して次の感染症が流行する時も変わってなさそうだ。

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    2021年12月12日
  • 貧困パンデミック――寝ている『公助』を叩き起こす

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    公的補助の欠如について民間の活動の限界を踏まえた発言。
    コロナ下でますます厳しい住宅弱者の人々を救済する術を訴えている。
    特に外国からの移民はどうなるのか政府の対応に注目したい。

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    2021年11月18日
  • 生活保護から考える

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    「生活保護を必要としている人や制度を利用している人の立場に寄り添うことをめざして執筆」されており、著者自身が触れているように、「中立的」な立場から書かれているわけではない。なので、ちょっと性善説に立ち過ぎではないかといった印象をどうしても受けてしまうが、「水際作戦」といった生活保護行政の違法な実態や、生活保護を利用している当事者の声を知ることができるという点で意義のある本だと思う。

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    2016年06月10日
  • 生活保護から考える

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    生活保護基準の引き下げの問題点、「水際作戦」の問題、扶養義務強化の問題点などが詳しく書かれていた。役所や政府のやり方に物申す、といった感じだった。社会福祉士の資格の勉強中なので、この本に書かれているようなソーシャルアクションが参考になった。社会福祉士になれたら、専門性を生かして経済的社会的弱者に関わり、社会の変化に立ち入りたいと強く思わせる内容だった。

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    2016年05月04日
  • 生活保護から考える

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    この人が言いたいことは、わかったと思う。
    けれども、やっぱり働けるのに働かず、生活保護で楽して生活している人たちは何とかしてほしい! と思うのです。
    そして、そのように制度を変えてほしいと思うのは、そんなに悪いことでしょうか?

    著者は、「生活保護に対して厳しい意見を持っている人は、自分がそうなった場合のことを考えないのではないか?」と言っていますが、私は自分自身がそうなってしまった場合、現物支給になったり、共同生活になってしまっても仕方ないと思うし、それが嫌だったら、どんなことをしても働くと思います。

    「施設は窮屈だから自由に生きたい」とか言って、福祉施設から出て、路上生活をする人もいるよ

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    2014年02月06日
  • 生活保護から考える

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    確かにおっしゃるとおり・・・・。
    理想はそうでしょう。
    でも・・・・、財源はどうするんでしょう。
    最低限の生活というのは、最低賃金の積み重ねなのでしょうか。
    必ずしも「弱者の正義」でなくても、告発したい利用者はいるでしょう。
    線引きをどこにするかという問題は相変わらず残るのではないでしょうか。

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    2013年12月04日