寺澤盾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代英語の視点から英語の歴史を主に語彙や形態の面を中心に振り返るもの。その中でも特に20世紀以降の英語、国際語としての英語などの社会言語学的側面に重点が置かれている点が特徴的と言える。特に第6章「現代の英語」、終章「英語の未来」は、英語を知る上では欠かせないスタンダードな内容ながらもなかなかこれまでの新書で扱われていない部分であると思う。また、グリムの法則、ケニング、大母音推移、文法化、逆成、混成語、総合的・分析的、意味の下落などの言語学の専門用語が多数出てくるので、復習にも使えると思う。最後の文献案内も非常に役に立つ。(09/12/28)