寺澤盾のレビュー一覧

  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語がブリテン島でどのように生まれ、何の影響を受けてどう変化したのかが、文法・語彙・綴りなどから説明されている。1900年以降に新語として現れた、環境やコンピュータ、差別撤廃運動などにまつわる語彙や表現の話も面白かった。

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    2025年01月16日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    今や完全に国際語としての地位を確立し、15億人もの人に使われているという、英語。
    しかし、もとは小さなブリテン島の一部で話されていた言葉に過ぎなかった。
    紀元前1000年ごろからブリテン島に住み始めたケルト民族を傍へ押し退けて、ゲルマン民族の大移動によりゲルマン系の人々が住み着き、英語の歴史が始まった。それ以降、デーン人の侵略、キリスト教の伝来、ノルマン征服により、フランス語を話す王を戴くなど、さまざまな紆余曲折を経て今の英語があり、今も変化し続けている様子が描かれた「物語」。
    大学時代、この本に出会えていたら…この本を起点に、参考文献をひもとき、英語史を学びたかった。とてもわかりやすく、英語

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    2022年09月20日
  • 英単語の世界 多義語と意味変化から見る

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     非常に面白い本です。特にことばを分析的に考える人にはとても面白く読めます。「へぇ~」と思うことも多く,有益でありまた面白く読みました。(ちなみに私は言語学が専門の研究者です。ただ著者の寺澤さんの専門である英語史に関してはそれほど知識があるわけではありませんが,言語一般に関心がある一読者の感想とご理解ください。)
     内容を大まかに言うと,英単語に関して時間を経るにつれて起こる意味変化に注目し,どのようなメカニズムでどのように意味の変化が生じるのかを解説しています。これによっていわゆる「多義語」が生まれます。基本となるメカニズムは「メタファー」と「メトニミー」と呼ばれるものが主で,これ以外に「

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    2021年01月18日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語史の概略.知らないこと多数.こういうのをさっと読めるのが新書の良い所.巻末に文献案内が載っているのも嬉しい.良書.

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    2011年04月05日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語は、古英語、中英語、前、後期の近代英語、そして現代英語といくつかにわかれるが、12世紀のノルマンディー公ウィリアムの征服と、16世紀のルネサンスの二つは転換期となった。前者はフランス語由来の英語が、後者はギリシア語とラテン語由来の英語が増加した。その後、植民地時代を通して各地域の言葉の影響を受けて、新たな語彙が誕生した。現在、リンガフランカである英語は今後も使用され続けるだろうが、超大国アメリカに対する反感から、反英語が強まる可能性が高まると著者は推測する。

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    2025年03月10日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語の勉強をしていると「なんでこんな書き方するんだろう」とか「スペルと発音全然違うじゃん!」とか言いたくなること結構あると思いますが、それも英語が歩んできた歴史を遡れば腑に落ちる部分もあるかと思います。
    後半では現代の英語が国際化しどんな変化が起こったのか、こちらも興味深く読めます。

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    2024年08月17日
  • 英単語の世界 多義語と意味変化から見る

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    どのような単語も、場所や時代に合わせて人間の使いやすいように意味が変化してきたことを具体例を用いながら解説してくれている。とても読みやすかった。

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    2021年09月04日
  • 英単語の世界 多義語と意味変化から見る

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    普段使う何気ない単語にも深い語源や長い経緯があるのが面白い。無意識に使っているような言葉でも、よくよく考えてみると本来の意味とは全く違う使い方がなされているのは、メタファーや文脈による新しい意味づけがなされているから。

    こういうのが理解できるようになると類推する力も身につきそう。実際に最終章でも書かれていた通り、受験勉強にありがちな「一語一義主義」には警鐘を鳴らしているくらいで、正しい文脈理解には単語の意味の転用パターンを知ることが大事だと述べられている。

    本書は言語学的な文脈がメインなので、正直なところこれを読んでも英語力は全く上がらないと思うが、単語ごとのストーリーを知ることで、文章を

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    2021年07月01日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語の歴史が分かりやすく説明されている。古英語、中英語、近代英語、現代英語。そして未来への視点もあり分かりやすい。

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    2018年10月20日
  • 英単語の世界 多義語と意味変化から見る

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     英単語の世界は複雑だ。何しろ、古代ギリシア語、ラテン語、ゲルマン語などいろいろな起源をもつ単語が幾重にも重なっている。そんな英単語の世界を多義語と意味変化から見るのが今回の本だ。



     受験で良く単語と日本語の一対一で覚えるが、それが完全とは言えないのが言葉の怖さだ。著書では「妊娠する」の意味のpregnantが例に挙がっている。「意味深い、含蓄のある」と言った意味もある。



     誰でも知っている単語の一つにbookがある。なんだと思う方もいるかもしれないが、意外な意味として「予約する」がある。簡単な単語だけに甘く見ているとやけどする。


     
     その他にもいろいろ読んでいてフムフムと思

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    2017年02月13日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語の歴史だけでなく、現代の英語の発展や多様化について多く触れていたのが興味深かった。今日、様々な地域・人々によって英語が話され、変化も大きい。英語を学ぶものとしてどのように捉え、判断していくかということも大切だなと思った。

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    2016年05月17日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    なぜ英語の綴りと発音にはずれがあるのだろう?
    なぜ疑問文にも、否定文にもdoが出てくるのだろう?
    こういった疑問に答えが出る。

    ヨーロッパ語の中に置くと、やっぱり英語って不思議。
    格変化はどうしてなくなってしまったんだろう?

    最近の動向もカバーしていて、こちらも興味深い。
    everyoneを受ける代名詞が、近年they系の複数形に変わってきた背景に、フェミニズムの主張があったとは。

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    2013年12月11日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    特に知りたかった格変化が消失していく過程とそれにともなう変化についてはほとんど触れられていなかったので少し落胆。内容自体は興味深いものばかりだし、読みやすいよう上手く書かれている。2008年初版と新しいのも長所のひとつ。新書でこれだけの内容、読むべき。

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    2013年03月27日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    歴史が言葉に大きな影響を与えている、というのがよくわかる。圧倒的に英国系の英語が使われている地域が多いということも納得。一番最初に入った日本語が公家、坊主っていうのが笑える。The Adventure of Englishは読んでみたいが。読めるのか??

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    2010年12月26日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    英語の歴史を概観するとともに、現代の英語の変遷にまでページを割いている。
    なので、「英語の変遷」なんて昔の話、ではなく、現在にすら通じるというのが改めてよくわかる。

    さらに、他言語からの借用、つづりの変化、発音の変化、英米語の違い、ピジン英語、
    などさまざまな角度から考察されているため、
    包括的な知識が得られる。

    もちろん文庫なのであまり詳細な内容へは立ち入りません。
    読むために専門知識はなくても大丈夫でしょう。

    さらに興味深い分野へは巻末の文献案内から足を伸ばしていきたい。

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    2009年10月07日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    父親に次いで二代に渉って東大文学部英文科教授となった寺澤盾の著作。

    描かれるのは、波乱万丈の英語1500年史。
    現在の英語を使用するのは15億人。
    (世界人口は80億人なので、世界の2割の人が英語を利用していることになる)
    ブリテン島には多くのインベーダーがあった。
    ノルマン•コンクエスト(北欧)、ローマ人、フランス人のインベーダーから重大な影響を受けた。
    多くの言葉の影響を受けて英語は形成されてゆく。
    更に、植民地帝国を作ると、殖民地語を、貪欲に吸収していった。

    英単語の発音の不思議さ、文法のおかしさの理由が歴史的経緯の中で明確に説明される。
    英語を学んでいた時の疑問が氷解してゆく。

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    2024年10月19日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    現代にいたるまでの英語の歴史のなかから、多くの読者の関心を惹くさまざまなトピックを紹介している本です。

    本書は英語史の入門書であり、発音や語彙、文法の変遷についてもある程度触れられていますが、英語史をあつかったほかの本にくらべると、とりあげられている内容はかなり限定されています。その一方で、二十世紀以降の急速な世界情勢の変化によって英語にもたらされた影響について、さまざまな事例をあげて説明がなされています。具体的には、ポリティカル・コレクトネスにもとづくあらたな語彙の誕生などにかんする解説などがふくまれています。さらに、グローバル化の進む現代において今後の英語にもたらされる変化についても、簡

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    2024年10月13日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    日本人なら誰もが学校で英語を勉強するけど、英語に関する疑問はスルーしていることが多いと思います。なぜ人称代名詞だけがyou,your,you,yoursと格変化するのか(そもそも格って何だろうか)、なぜsea,marine,oceanなど似たような意味で全然違う単語が多いのか、なぜnameをナーメではなくネイムと読むのか…日本語とは全然違う言語である以上、まずは「そういうもの」として学ぶしかないのですが、英語の歴史をひもとくと、そのあたりも分かってきます。

    ブリテン島に渡来したアングル人の言語に、キリスト教(ラテン語)やヴァイキング(故ノルド語)が混ざって古英語ができる。ノルマン公がイングラ

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    2021年09月23日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    いまや国際言語としての地位を確立した英語。
    その英語が古代から現代に至るまで、どのように変遷を遂げていったのかを追う。

    世界史の知識があったほうが理解が進むと思った。

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    2015年09月27日
  • 英語の歴史 過去から未来への物語

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    わかりやすく説明されている本ではあるがコラムや図の入り方が読みづらい箇所がいくつかあった。表などももう少しわかりやすくできたのではないだろうか。でもとても丁寧な
    書き方で中級編かな?

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    2012年06月24日