隼川いさらのレビュー一覧
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パティシエ希望の少年は、今日も頑張って顧客をつかみ金をためる。
すべては開店資金のために!
というのに、妙な所で知り合った『夢医師』とやらのおかげで
知らなかった『自分』が見えてくる。
喧嘩っ早いのかと思ったら、我慢ならないものにかみつく性格?
世間ではそれを『喧嘩っ早い』というかもしれませんが。
よくもまぁここまでさくさく返せるな、と感心し通しでした。
特に夢医師…これはこんなのがいたら噛みつくかもしれません。
むしろ噛みつきがいが良さげ?w
夢医師(白)とパティシエ(黒)のやりとりが面白いです。
きれいに白黒別れてるな…と思ったのですが
もしかしてこれは分かりやすくするためなのか
複線もどきなのか…どちらなのでしょう?
しかし最後の住居の落ち。
日銭をせびっていた大家ですから、長期帰らなければ
そんな事にもなってるでしょう…。
ちょっと見通しが甘いぞ、と突っ込んでしまいました。
主人公がパティシエなので、出てくるお菓子が美味しそう。
その描写にうっとり想像して食べたくなってしまいます。
ある意味危険小説でした(笑) -
Posted by ブクログ
全体的に話を詰め込んで駆け足な内容となっていますが、とても面白かったです。
ダークファンタジーか、と問われると「多分」なのですが、少女小説か、と問われたら「間違いなくそれに値する」と思うお話。
主人公のリィナの一喜一憂ぶりやら、ヒーローであるジーンの葛藤具合、そして彼らを取り巻く個性的なサブキャラは個人的に好みでした。
(ただし、内容をつめこみすぎてるので、個々の関わりはやや薄めかも?)
描写の仕方は、ほかの方も言われている通り、よくも悪くも新人さんだなぁ、という書き方。
若干、難解?な風景描写や姿描写で、飲み込みに時間がかかると思いますが、複雑すぎるというわけでもないので、今後に期待という感じ。
結構、設定部分に既視感を感じる、という話も見かけるのですが、私はあまり少女小説をたくさん読んでないので、割と新鮮な感じではありました。
むしろ既視感を感じる設定でどこまで新しい展開ができるか、ってことで期待してはいかがでしょうか? -
Posted by ブクログ
因果は巡ってやってくる状態で、己の手元にやってきたのは
昔叔母の目から光をうばった仕事。
そもそも秘密なので、そりゃ1人だけで当たらせようとしますね。
像が持っている本には人が乗れる。
どうでもいいような話が、こんな所に活かされるとは?!w
しかし、どさくさまぎれて男どもは何してるのでしょう?
どさくさ軍団多過ぎです。
でも叔母さんの方、解決してよかったよかったw
こっちのカップルすごすぎです。
本編カップルもすごいですが。
何そのタイミング。
というか、きっちり言葉にしなかったぞこの男!
まぁ…頑張った方、という感じもしなくはないですが。
そうして、違う意味で最後まで頑張っていた叔母さん。
きちんと彼とはゴールしたのでしょうか?
やっぱりあっちが気になります。 -
Posted by ブクログ
先輩が寿退職したのは喜ばしい限りですが、仕事量で言えば
まったく喜ばしくない状態。
そしてやってきた新人は、小悪魔、と噂の人物。
無駄に頑張るへたれヒーローの愛読書(?)の内容が
思ったより使えるものが書かれている? と。
さすがに基本(?)は抑えている内容ですが
多分斜め30度くらい、別方向なのが面白い…。
そして新人の驚きの秘密!
とはいえ、何だか怪しげ、と思っていたら
決定的証拠が…さすがヘタレヒーロー。
いやいやいや、それよりも怪しげ(?)なのは
乗っ取りした人でしょうか?
うん、子供の直観は信じましょう、お父さん。
主人公たちの行きつく先(?)も気になりますが
おばさんの所が!!
えちょっとどゆ事というか、どうなるですか!?w な展開が
もしや待ちうけて!?
……ないでしょうけど(笑) -
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“「あぁん、おいし〜い。やっぱり、リィナのお茶って最っ高ー!」
幸せ一杯の笑顔を浮かべられると、やっぱり嬉しくなる。
「自家栽培のお茶なのよね。叔母さんとブレンドしてるんだっけ。あ、叔母さん、元〈リーディング〉だって聞いたわ」
「うん。今はもう現役引退してるけど......」
「ふーん。そうすると、〈リーディング〉って血に伝わるものなのかしらねぇ?」
「でも、叔母さんと私以外で〈リーディング〉だった人はいなかったみたい。知らないだけかもしれないけれど。エチカの家はどう?」
水を向けてみると、エチカは「そうねぇ......」と今日は秋らしい深い紅と黄色で落ち葉を描いた爪先を唇に当てて考え込んだ。
「やっぱりそうなのかしラ?一応先祖代々伝わってたし。でもね、生まれつきってのとは違うのよねぇ。その世代ごとに誰か一人が選ばれるって感じで」
「じゃあ、これまで〈リーディング〉として司書になった人がいるの?」
「ううん。司書になったのは、あたしが初めて。元々〈リーディング〉するためのものじゃないっていうか......だから、こんな力があるなんて驚き」
左手で右中指の爪を外す。爪に躍る炎に似た不思議な赤い模様が、エチカの異能の証だった。
「まあ、何だかんだ言ってもあたしは楽しんでるけどね。いろいろ知りたいこともあるし」
「知りたいこと?」
「あ、クッキー食べて。〈花蜜の王冠〉のやつなの。甘くてすっごくおいしいんだー」”
エチカの件は最初は全然分からなかった。
リィナの本への愛情が素敵。
アニエスが何やら黒いけど彼の場合正論合っての企みっぽいよなぁ。
男装のエチカって今後見れますか?わくわく。
“「失礼」
低い声が自分にかけられたものとは最初わからなかった。
「あの、......失礼。ええと......レディ?」
「......はい......?」
再度呼ばれて、左右を見回してようやく自分だと気づく。また誘いの男性だろうか。アニエスから断りの台詞を教えられたが、気恥ずかしくて俯きがちになってしまう。
先の尖った革靴が見えた。そこからまっすぐに黒いズボンを身につけた細い足へ、灰色のベストと白いシャツの胸へと視線は上がってゆく。ボーイだ。右手に盆を持っている。アニエスから伝言でもあるのだろうか。
あれ、と思う。この今一つ肉のない痩躯のライン、どこかで見覚えがある。
厚みのない肩、首、尖った顎の横に、はね気味の濃い金髪。
群青の瞳は一つ。右眼は頬までの眼帯に覆われて——。
互いの表情が驚愕へと激変した。
「......じ、ジーン......!?」
「リィナ。お前っ」
目を見開き、わなわなと震える声がやがて強い怒りを発した。
「何でここにいるんだよ!?」
「な、何でって......アニエスさんに」
「アニエスにだと!?」
あまりの剣幕に怯みつつ答えると、ジーンの怒りは頂点に達したようだった。こめかみにびっしり血管が浮き立っている。
「わ、私のことより、ジーンこそ何でここにいるの。しかも、ボーイの格好なんかして」
「......仕事だ」
「ボーイと司書に一体何の関係が......?」
ジーンは口を引き結んだまま答えなかった。” -
Posted by ブクログ
ネタバレリィナ側だけじゃなく、ジーンの気持ちもたまに書かれているってところは、結構よかったけど、アニエスが最後までよく分からなかった。リィナを気に入っているけど、好きという気持ちはなさそう。どっちかっていうと、リィナを好きなジーンをからかっている感じがするかなぁ。
隻眼の男の子っていうキャラは珍しいし、魔眼の件が解決したあとは、ジーンの眼も元通りになるのかと思ってましたけど、眼は石化しちゃったみたいなんで、ジーンの眼はそのままみたいです。
ジーンが王子様っていう感じは全くしなかったけど、このあたりの設定は、次巻で出てくるのかなぁ。
リィナやジーンの力の出方の描写がちょっと分かりづらかったですけど、そこそこ楽しめました。