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Posted by ブクログ
先輩が寿退職したのは喜ばしい限りですが、仕事量で言えば
まったく喜ばしくない状態。
そしてやってきた新人は、小悪魔、と噂の人物。
無駄に頑張るへたれヒーローの愛読書(?)の内容が
思ったより使えるものが書かれている? と。
さすがに基本(?)は抑えている内容ですが
多分斜め30度くらい、別方向なのが面白い…。
そして新人の驚きの秘密!
とはいえ、何だか怪しげ、と思っていたら
決定的証拠が…さすがヘタレヒーロー。
いやいやいや、それよりも怪しげ(?)なのは
乗っ取りした人でしょうか?
うん、子供の直観は信じましょう、お父さん。
主人公たちの行きつく先(?)も気になりますが
おばさんの所が!!
えちょっとどゆ事というか、どうなるですか!?w な展開が
もしや待ちうけて!?
……ないでしょうけど(笑)
Posted by ブクログ
“「あぁん、おいし〜い。やっぱり、リィナのお茶って最っ高ー!」
幸せ一杯の笑顔を浮かべられると、やっぱり嬉しくなる。
「自家栽培のお茶なのよね。叔母さんとブレンドしてるんだっけ。あ、叔母さん、元〈リーディング〉だって聞いたわ」
「うん。今はもう現役引退してるけど......」
「ふーん。そうすると、〈リーディング〉って血に伝わるものなのかしらねぇ?」
「でも、叔母さんと私以外で〈リーディング〉だった人はいなかったみたい。知らないだけかもしれないけれど。エチカの家はどう?」
水を向けてみると、エチカは「そうねぇ......」と今日は秋らしい深い紅と黄色で落ち葉を描いた爪先を唇に当てて考え込んだ。
「やっぱりそうなのかしラ?一応先祖代々伝わってたし。でもね、生まれつきってのとは違うのよねぇ。その世代ごとに誰か一人が選ばれるって感じで」
「じゃあ、これまで〈リーディング〉として司書になった人がいるの?」
「ううん。司書になったのは、あたしが初めて。元々〈リーディング〉するためのものじゃないっていうか......だから、こんな力があるなんて驚き」
左手で右中指の爪を外す。爪に躍る炎に似た不思議な赤い模様が、エチカの異能の証だった。
「まあ、何だかんだ言ってもあたしは楽しんでるけどね。いろいろ知りたいこともあるし」
「知りたいこと?」
「あ、クッキー食べて。〈花蜜の王冠〉のやつなの。甘くてすっごくおいしいんだー」”
エチカの件は最初は全然分からなかった。
リィナの本への愛情が素敵。
アニエスが何やら黒いけど彼の場合正論合っての企みっぽいよなぁ。
男装のエチカって今後見れますか?わくわく。
“「失礼」
低い声が自分にかけられたものとは最初わからなかった。
「あの、......失礼。ええと......レディ?」
「......はい......?」
再度呼ばれて、左右を見回してようやく自分だと気づく。また誘いの男性だろうか。アニエスから断りの台詞を教えられたが、気恥ずかしくて俯きがちになってしまう。
先の尖った革靴が見えた。そこからまっすぐに黒いズボンを身につけた細い足へ、灰色のベストと白いシャツの胸へと視線は上がってゆく。ボーイだ。右手に盆を持っている。アニエスから伝言でもあるのだろうか。
あれ、と思う。この今一つ肉のない痩躯のライン、どこかで見覚えがある。
厚みのない肩、首、尖った顎の横に、はね気味の濃い金髪。
群青の瞳は一つ。右眼は頬までの眼帯に覆われて——。
互いの表情が驚愕へと激変した。
「......じ、ジーン......!?」
「リィナ。お前っ」
目を見開き、わなわなと震える声がやがて強い怒りを発した。
「何でここにいるんだよ!?」
「な、何でって......アニエスさんに」
「アニエスにだと!?」
あまりの剣幕に怯みつつ答えると、ジーンの怒りは頂点に達したようだった。こめかみにびっしり血管が浮き立っている。
「わ、私のことより、ジーンこそ何でここにいるの。しかも、ボーイの格好なんかして」
「......仕事だ」
「ボーイと司書に一体何の関係が......?」
ジーンは口を引き結んだまま答えなかった。”
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