釘原直樹のレビュー一覧
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なぜ人は集団になると怠けるかを中心に関連する行動分析の話、生活保護の問題、仕事中のインターネット私的利用、スポーツなどに広がり思っていたよりは楽しく読める。
チームで働いている私にとって、最近のチーム内の行動の理解が、深まったなと思う文章が幾つかあり、その感覚は面白かったな。
【学び】
社会的手抜きが生じやすいシーン:評価可能性が低く、自分のパフォーマンスが自分の報酬とならない場合、自分が努力しても集団全体のパフォーマンス向上に殆ど役に立たない場合
集団でブレーン・ストーミングを行って出た意見より、単独でアイディアを出した作業の方が、多くの良いアイディアが出た。
ブレーン・ストーミングは -
Posted by ブクログ
あらゆるシーンにおいて起こる、「社会的手抜き」について多くの具体例をもとに一般向けにまとめられた一冊。
多くの実験例が挙げられていて、その方法論を眺めるだけで面白いです。
「そうやって、被験者に思い込ませて条件付けをするのか、なるほどなー」というノリで見ることができます。
一時期の「ブレスト万能説」はちょっと怪しいということがわかりました。
「とりあえずブレストしよっか!」と言ってくる意識高い風の人には気を付けようと思います(笑)
結局、社会的手抜きを完全になくすことは難しいとの結論ですが(そりゃそうだろう)、そうやってエネルギーの調節をすることで、人はそれぞれの場面での役割を演じているの -
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一人だけで行動する場合と集団でやる場合。どちらのほうが一人あたりのパフォーマンスがあがるのだろうか?
人間に限らずネズミやゴキブリなどの動物もほかの個体から「見られてる」場合は、気分が高揚しパフォーマンスがあがることがわかっている。チームのメリット。
一方で個人が単独で作業をした場合よりも集団で作業をした場合の一人当たりの努力の量が低下する現象を社会的手抜きという。チームのデメリット。
本人がサボってるつもりはなくても心理的にさぼってしまっう。これは心理学者のリンゲルマンによってリンゲルマン効果として名付けられた。
意思決定の場合も、三人集まれば文殊の知恵になるケースもある一方で集団的浅虜もあ -
Posted by ブクログ
ネタバレまず、タイトルにある「社会的手抜き」とは何かというと、それは以下の通りであ。
「このように、個人が単独で作業を行った場合にくらべて、集団で作業を行う場合のほうが一人あたりの努力の量(動機づけ)が低下する現象を社会的手抜きという。」(p.11)
例えるなら、運動会の綱引きで、周囲が一生懸命綱を引いている中、顔だけ引きつらせて綱を引くフリをしている、そんな感じでしょうか?
褒められたものではないですね。
でも、そんな褒められたものではない社会的手抜きですが、かのビートルズも社会的手抜きをしていたという研究が紹介されています。
この研究結果が面白い!
「その研究では1963〜70年の作品の中