漆原直行のレビュー一覧
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数多く出版されているビジネス書自体について、ほとんどの内容は共通したものであり、原典と呼ぶべきいくつかの本を読めばよい、とのこと。第2章では自己啓発・成功本のお約束ストーリー、「ニューソート」の思想、ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』、カーネギー『人を動かす』、「7つの習慣」の要点といった内容を記載していて、この本を手元に置いておけば他のビジネス書は読まなくてもいいのでは、というほどあっさりとまとめられている。
他にも、ビジネス書自体のビジネス、ビジネス書への接し方の事例とビジネス書へのおすすめの付き合い方などを記載している。
私も数年前まではよくビジネス書を読んだが、最近は本の内容を実践す -
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【まとめ】仕事術や自己啓発の類の本は昔からある。溢れんばかりに出版されているビジネス書も過去の焼き直しが多い。どうせ読むなら、長く読み継がれているものを読んだらどうか。著者が現役の場合は、初めの著作から読むと中身も薄くなっていないし、一番言いたいことを知れるだろう。
【内容メモ】
・2000年から2011年上半期までのビジネス書ベスト10、新書ノンフィクションベスト10
・本が売れない→薄利多売戦略への転換→取次からの売上見込金で自転車操業→発売点数の増加→内容の薄い・別の本の焼き直しのような内容へ
・ポジティブシンキングの源流:19世紀、キリスト教、ニューソート
・ニューソートに影響を受け -
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ビジネス書を真っ向から切り裂く本はこれまで無かったので、目新しく、面白く読んだ。0年代のビジネス書を俯瞰するとともに、ビジネス書の裏舞台をのぞき見ることができる良書。ある意味、編集者の立場から見た、ビジネス書の作り方とでも言えるか?ビジネス書にのめり込むことに疑問を感じている人に一読を勧める。それでも、読み続けるか?すこしゆるめるか。読書好きだったのに、読書がつらくなったときの福音となると思う。
以下注目点
・自己実現と自己満足は、まったく質の違うものだ。
・意識の高いビジネスパーソン(笑)
・自己啓発や成功本は、コンビニの栄養ドリンクみたいなもの。
・今の職場でトップの成績を収めたり、一番 -
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前半はビジネス書の年代史、ビジネス書のビジネスを説明。また大半のビジネス書は「思考は現実化する」「人を動かす」「7つの習慣」が大元になっていること。本質はいまも昔も変わらない、品を変えて繰り返しているだけ。後半はビジネス書との賢い付き合い方。
ビジネス書(とりわけ自己啓発や成功哲学)を読むだけでなんとなくその気になってしまい、勉強した、成長した、きっかけをつかんだ、気づきを得た・・・みたいな軽い高揚感に惑わされてしまっていないだろうか。そうしてテンションが上がって前向きになれたようでいながら、実際は単なる思考停止に陥っているだけなのではないか。もしそのような読み方をしてしまうのであれば、ビジ -
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私は読書推奨しており、読書したことで成長したと思っている。逆の意見を知ることでより深い知識を得ることが出来ると考えた為、読書に至る。
改めてタイトルを見たこと、読み終えて、著者は「読書(ビジネス書)がだめ」とは言っていない。
→自分で本を書いてるわけやし、批判するには知識が必要であるから当たり前だろうが。
何のために本を読むのか?鵜呑みにするだけでは意味がない。本の性質を見極めろ。ビジネス書だけがビジネスに通じるわけではない。ということを書いていた。
そらそうや。でも自分を振り返るよいきっかけとなった。俺はできているのか?今は適切であるように思うが、奢らず、注意しておこう。
目的はハッ -
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自己啓発、仕事術系の読書に対して、「本を読むこと自体が目的になってない?踊らされずに大人のお付き合いで。」て内容。
個人的には、自分の中で暗黙知として持ってるノウハウが体系化されて、頭の中がキレイに整理されるっていう効能はあると思うので、半年に1冊程度、それっぽい本を読んだりしてます。でも、ある程度の理論を身に付けたら、あとは実践あるのみ!
上司にケツ拭かせつつ、部下を酷い目にあわせつつ、客先に迷惑かけつつ、自分もボコボコになりつつ、ようやく自分らしいやり方が身に付いてきたかしら、と思いマス。。。えーと、全方位に生まれてすみませんm(_ _)m
最後に、自己啓発、記憶に残ってる本ベスト3 -
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昨今、出版点数が激増した「ビジネス書」との距離の取り方について書かれた本。
本書で言うビジネス書とは、いわゆる「自己啓発本」「成功本」「仕事術」などなど、新興の著者が次々に出版を重ねているやわらかいビジネス書分野について。
言っていることは至極単純。
これらのビジネス書にはヒントは載っているが答えはない。
ビジネス書ばかり読んでいても仕事はできるようにならないし、それに振り回される必要もない。
書いてあることは古典の焼き直しが殆どだから、しっかり選書しなさい。
という至極もっともこと。
本書で批判されているのは、底の浅い出版を続ける業界側でもあるが、やはり「ビジネス書を多読することがステ