1~3巻。これで完結らしい。ちゃんと「完」って書いてるし。
ところどころに気障なセリフで決めるけど、話のオチが弱いかわかりにくい。
最終話を読んでいて最終話だと気づかなかった。
まだ続きは連載中なものと思って読んでた。
いかにもスピリッツらしい、愚にも付かない恋愛モノ。
思い返すに本当に話が都合が
...続きを読む良すぎる。
主要な人物は言ってしまえば、4人。あるいは3人。
主人公(男)と、ヒロイン。それと、それぞれに一人ずつ親友がいる。
もしかしたら男の方の親友は、カウントしなくてもいいかもしれない。
そこまで重要だったようにも思えない。ただ一応最終話にも、出てるわけだし。
そうして、本当に話が都合良すぎる。
最初から最後まで、その親友らは、主人公とヒロインがくっつくように働きかけているし、
そういうハッピーエンドは目に見えていた。
だからこそ、付き合ってちょろっとあって、それだけで終わるとは思ってなかった。
しかしそれでも最近読んだ中で、間違いなく、ケンガイは最も心に残って、
感動させるものがある。
絵のかっこ良さがまずある。
ヒロインは、ストーリーの中では化粧もしなくて決して可愛くもない女性であるらしいが、
容姿に関してブサイクには描かれてないし、
こんな女の子かっこいいでしょ、っていう描き方に違いない。
あと単純に、主人公(男)への羨ましさがある。
こんな都合の良い話があるわけないと言い聞かせても、
それでも、最初に書いた「スピリッツらしい」絵であるとかストーリーの運び方は、
リアルに感じてしまうものがある。
たとえば、個々を見ればどこにでもいるやつだから。