高良倉吉のレビュー一覧

  • 沖縄問題―リアリズムの視点から

    Posted by ブクログ

    理想論でも現状肯定でもなく。
    理想と現実のジレンマ、ジレンマでもない行政のリアルも記述。
    理想とイデオロギーによることも捨てたくないけれど、今できることを進める姿勢ってやっぱり大切とくに行政マンにとっては。
    沖縄の問題は長い。いや沖縄問題でなく日本問題。
    最後の辺野古埋め立て承認に至るプロセスの章もリアルで良かった。あくまで考えるは法に適合しているかどうか。知事の「自然体で」という指示が印象的。いや全部を肯定するわけではないけれど。
    リアルにいま何ができるか、って視点は大事。

    0
    2021年06月30日
  • 沖縄問題―リアリズムの視点から

    Posted by ブクログ

    沖縄県庁で実務に携わった当事者が筆を取り、極力イデオロギーを介入させずに沖縄の現在及びこれに至るまでの歴史を解説している。沖縄政策に携わる人間にとり必読の書。

    0
    2021年02月06日
  • 琉球の時代 ――大いなる歴史像を求めて

    Posted by ブクログ

    百数十年のそう長くない期間とはいえ、琉球王国が東アジアで独自の存在意義を持って活躍することができたことの要因と意義をじっくりと考えたい。地理的な優位性を活用できたこと、国家商業資本主義?の育成・活用、近隣他国の一時的弱体化という瞬間的好機もあったと思う。これらの要因は今日でも十分に考慮すべきことと思う。
    そういうことを別にしても、琉球王国の概要を知るのに良い本であった。

    0
    2012年10月28日
  • 沖縄問題―リアリズムの視点から

    匿名

    購入済み

    「沖縄問題」として多くの人が想起するであろう基地の問題だけでなく、沖縄・琉球の経済振興についても多くのページが割かれている。第2章では特に経済の観点からみた琉球王国〜日本復帰までの簡単な歴史も記されている。沖縄の基地の問題は時に「大和」による「うちなー」の抑圧という文脈で語られ、そのために妥協点の見つからないアイデンティティポリティクスの様相を呈するが、著者は沖縄県庁で働いていた経験からより「クールな」視点からこの問題を論じようと努めている。琉球処分や沖縄戦、島ぐるみ闘争、アメリカ世、95年の米兵による少女暴行事件など沖縄史のキーワードも出てくるのでそういった言葉を拾って他の本に進んだりしても

    0
    2024年08月20日