ウィトゲンシュタインのレビュー一覧
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何回読んでも難解な本ですが、ようやくこの本の提示するスコープが見えてきたような気がしました。
①成立していることがら(=事実)から構成要素に分解する。
②それらの可能な組み合わせ(=事態)を記号(=像)にマッピングする(=命題)
③命題についていろいろ語って思考の限界を探る。
④語りえないものにつ...続きを読むPosted by ブクログ -
「私の言語の境界が、私の世界の境界を意味する」「世界はどのようにあるか、ということが神秘的なのではない。世界がある、ということが神秘的なのである」
ウィトゲンシュタインは論理主義者であり、それゆえに神秘主義者なのでしょう。
また表現形式(連番になっている)が面白い。
「語りえぬことについては、沈...続きを読むPosted by ブクログ -
ウィトゲンシュタインが生前刊行した唯一の著作。4.002、4.003(かの7の次に有名な箇所。哲学的命題や問いのほとんどは誤っているのではなくナンセンスなのである)、4.27、5.143、5.61、5.62、6.45(スピノザを念頭に置いた記述)に印がつけてあったが、さすがにもうほとんど内容を忘れて...続きを読むPosted by ブクログ
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噂は聞いていたが、本当に難解。著者の思考の1割も理解できたかどうか…。用語の定義の理解が不十分なまま読み進めたのは反省。言葉の定義を厳密にし、論理学で語れることと語れないことを区別している。わからないことだらけなのだけど、読み終えた後にパラパラと見返していると、番号で整理された一連の文章が、著者が自...続きを読むPosted by ブクログ
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[第19刷]2014年4月15日
訳者解説がわかりやすい。訳者著「・・・論考を読む」を先に読んではいたが、本文は読み物ではない。Posted by ブクログ -
超難解な内容。一度読んだだけでは理解できなかった。解説を読んで、ようやく何とか概略はつかめたけど…
研ぎ澄まされた雰囲気がよく伝わってきた。Posted by ブクログ -
論理の飛躍をしていると思うのだけどよくわからない
光文社古典新訳文庫の「高校生のための『論考』出前講義」を読めばよかったか
「を読む」「入門」本を読めばいいのかわからないまま青色本に進むのも手か
うーむPosted by ブクログ -
思考に限界を引くには、我々はその限界の両側を思考できねばならない。従って限界は言語においてのみ引かれうる。そして限界の向こう側は、ただナンセンスなのである。
哲学の目的は論理的明晰化である。
哲学の仕事の本質は解明することにある。
もちろん言い表しえぬものは存在する。それは示される。それは神秘である...続きを読むPosted by ブクログ -
大きなところから細かいところへ、すぐに浅いところへ戻るものもあれば深く細かく入り込んでいくところもある、ということが章立てのように細かく振ってある番号により可視化されている。そのおかげで何を問題にしているのか、何が気に入らないのか、どこで説明に苦慮しているのかが分かる。語られている内容よりもむしろ...続きを読むPosted by ブクログ
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浅く理解した。以下は私の勝手な解釈。
(ウィトゲンシュタイン氏はこんなことが言いたかったんじゃないか?的な)
哲学における命題は、だいたいにおいて、答えが出ないような構造になっているので、考えるだけ無駄(設計が悪い)。4.003
そして、この本では、良くない設計の命題がなぜ良くないかを主に解説...続きを読むPosted by ブクログ -
友達が「人生で一番薦める本」的なことを言っていたので「そういわれたら読むしかねえな!」と思い手を出した本。
意味わっからーん\(^o^)/すげー直感的に感じたのは著者は「論理」を愛するあまりそれを殺してしまったんだな、的な感じ。論理が世界の中に存在していて、自身の存在を広げようと手を伸ばそうとす...続きを読むPosted by ブクログ -
ウィトゲンシュタインは、この本によって、哲学問題をすべて解決したと考えて、哲学から離れたのだという。とんでもない話しだけれども、そう言いたかった気持ちはよくわかる。
この本を書く時、おそらく著者は、さっさと哲学などという曖昧なものの根本的な部分を整理して見通しを立てて、余計なことを考えずに済むように...続きを読むPosted by ブクログ