郭洋春のレビュー一覧

  • 現代アジア経済論
    「グローバリゼーションの本質は、市場が世界規模に広がってボーダレス化するといった表面的な現象問題にあるのではない。冷戦終了後も冷戦型イデオロギーの残影に寄り掛かりながら、なおアメリカが強引に覇権国であり続けようとする「無理」が、今日のグローバリゼーションをもたらしているのである。すでに過ぎ去った時代...続きを読む
  • 100均資本主義――脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方
    失われた30年と呼ばれる期間に成長した100均ショップなど、対デフレ業種の発展の背景にある日本の市場の特殊性を「新しい資本主義」と位置付け、それを「100均資本主義」と呼んで分析している。

    タイトルと共に良く登場するのが「3つのD(dream、desire、demand)がない」という言葉だ。賃金...続きを読む
  • 国家戦略特区の正体 外資に売られる日本
    堤未果「政府はもう嘘をつけない」の中で紹介され、その存在を知った本。〈安倍政権が成長戦略の一つとして進める「国家戦略特区」、日本のGDPの半分以上を外資に売り渡さんとする亡国の経済政策の危険性を暴く〉ために書かれた本です。

    規制があるのをさも悪いかのように描く「岩盤規制」という言葉を使い、国民生活...続きを読む
  • 現代アジア経済論
    経済論理中心ではなく平和共存を目指すアジアの共同体を主導できるのは、先進国でありアメリカに対しても影響力を行使できる日本。
  • 100均資本主義――脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方
    ●=引用

    ●一方、労働者は低賃金状態におかれながらも、大きな不満を感じているわけでもない。マルクスが考えたように、困窮状態に陥った労働者が団結し、資本家に対抗することもない。不満が爆発しないのは、100円ショップに代表される激安ショップが増えたおかげだ。→???
    ●キーワードは「納得解」と「自己肯...続きを読む
  • 国家戦略特区の正体 外資に売られる日本
    経済学者として主にアジアにおける「経済開発」をテーマに研究活動を行う著者の立場から、安倍政権の進める国家戦略特区構想に対し論評を行っている。国家戦略特区制度に批判的なスタイルで一貫している。
    国家戦略特区もその範疇に入る「特別経済区(SEZ)」は、本来、工業化を目指す途上国において効果を発揮する経済...続きを読む
  • 国家戦略特区の正体 外資に売られる日本
    国家前略特区に象徴される利益のみを追求しうる新自由主義社会に進むか、調和を重んじた脱成長型社会に向かうのか。国民的議論を置き去りにして進む国家戦略特区の問題点について書かれてある。