鳥光宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
駿台予備校の人気講師、鳥光宏による書。
ゴリゴリの古文解説書ではなくて、現代のコトバからみた古文の解説となっている点が、非常に読みやすかった。
「古文」というものが、現代と地続きで存在していること、そして、現在使われている言葉もコトバの変化の中にあるだろうということを意識することができる。
特に、古文を音の観点から解説されている点は非常に面白かった。
小学生で習う歌から、日本語の意味を問う章が2つある(第6章、第7章)。
「もみじ」「さくら さくら」「こいのぼり」「おぼろ月夜」からである。
テストされると困ってしまうが、この解説を読むと、より味わい深くコトバや歌を知ることができる。
落語、についても古典落語の『千早振る』を用いて古文を楽しめるように解説されている。まるまる落語『千早振る』を楽しむことが出来るが、その後の分析が面白い。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
元歌では「ちはやぶる」「水くくるとは」を、落語では「ちはやふる」「水くぐるとは」となっている、なぜか・・・
そういった研究も古文が分かることで深めることができるのだ・・・
また、予備校の講師ならではというか、おわりの2章を用いて、受験(センター試験)対策や教育について分析を含めた話が進められている。
「はじめに」にあるとおり、この本は専門書というよりも、著者の体験的・直感的な物言いで解説されている部分がほとんどである。
しかし、それだけに身近なコトバに目を向けられるような気がする。
こうやって日本語を見つめ直すのも、必要だと感じることができた。