【感想・ネタバレ】「古文」で身につく、ほんものの日本語のレビュー

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Posted by ブクログ

古語と現代語をつなぐ一冊。
学校では古文は暗記重視になりがちだが、単なる暗記科目ではない。たしかに暗記事項はあるが、現代語とのつながりを知れば日常生活が豊かになる。また、暗記事項の法則を見つけ出すには、頭を柔軟にしなければならなく、このようなひらめき脳はさまざまな場面で役立つと思う。

古典と音楽など、科目をまたぐ横のつながりはどの科目でも必要だと思う。

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2020年03月20日

Posted by ブクログ

駿台予備校の人気講師、鳥光宏による書。

ゴリゴリの古文解説書ではなくて、現代のコトバからみた古文の解説となっている点が、非常に読みやすかった。

「古文」というものが、現代と地続きで存在していること、そして、現在使われている言葉もコトバの変化の中にあるだろうということを意識することができる。

に、古文を音の観点から解説されている点は非常に面白かった。

小学生で習う歌から、日本語の意味を問う章が2つある(第6章、第7章)。
「もみじ」「さくら さくら」「こいのぼり」「おぼろ月夜」からである。
テストされると困ってしまうが、この解説を読むと、より味わい深くコトバや歌を知ることができる。

落語、についても古典落語の『千早振る』を用いて古文を楽しめるように解説されている。まるまる落語『千早振る』を楽しむことが出来るが、その後の分析が面白い。

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

元歌では「ちはやぶる」「水くくるとは」を、落語では「ちはやふる」「水くぐるとは」となっている、なぜか・・・
そういった研究も古文が分かることで深めることができるのだ・・・

また、予備校の講師ならではというか、おわりの2章を用いて、受験(センター試験)対策や教育について分析を含めた話が進められている。

「はじめに」にあるとおり、この本は専門書というよりも、著者の体験的・直感的な物言いで解説されている部分がほとんどである。
しかし、それだけに身近なコトバに目を向けられるような気がする。
こうやって日本語を見つめ直すのも、必要だと感じることができた。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

一応、国語教師の端くれとしましては、
あまり新鮮なネタはなかったのですが、
小学校で学ぶ歌で古典に触れるという考え方は
そのとおりだと思います。
理屈で考えると難しくても、
感じることは小学生でもじゅうぶんできるはず!

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2012年10月27日

Posted by ブクログ

ラ抜き言葉の問題を文法的に明かすという章が読みたくて手に取った。

古典文法として「ら」を入れる方が正しいとの説明はあった。「起きられる」「食べられる」よりも「起きれる」「食べれる」のほうが言いやすいので、口語的な定着を見れば、今後は認知されていくだろうということだった。

その他、唱歌に使われている古語や、センター試験での国語の得点の意味など著者の関心事を幅広く取りあげ言及してあるので、結果として散漫になった印象を受けた。

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2011年10月12日

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