工藤美代子のレビュー一覧

  • 百年の快楽

    読み応えがありました

    結婚という制度は、お互いの愛情に裏打ちされた契約のはずですが、純粋にその気持ちだけで結婚生活を継続できるカップルはどのぐらいいるのかなあと考えさせられました。 年齢を重ねるにつれ自分自身の健康や経済的な生活力への不安感が増していくのは当然なのかもしれません。 本当の意味で自分の死や寿命を悟り泰然とで...続きを読む
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝
    戦後A級戦犯として巣鴨プリズンに3年間拘留された後政治の世界を上り詰めた男、岸信介。
    保守合同後の初の自民党幹事長、翌年の第56代首相、そして60年安保改定、「ただの運じゃ駄目なんだ。悪運が強くないと政治家は駄目なんだ、運が七分さ」と言い周囲のものを笑わせていた岸信介。確かに巣鴨拘置所に収監されるも...続きを読む
  • 悪童殿下 愛して怒って闘って 寛仁親王の波瀾万丈
    皇族であるからこそ得られる特権もあるだろうし、苦悩を抱え込まなければならないこともあるだろう。総じて、マイナスの方が多いかもしれない。寛仁親王は人前ではそれを笑い飛ばしながら、福祉活動に専念されていたのでしょう。その断片が著者とのインタビューの中から垣間見える1冊。
  • 悪名の棺 笹川良一伝
     一人の男の生き方として、興味深いモデルを記述している。公的には、無私の精神で奉仕する。一方で、私生活では女性にだらしなく、家庭を顧みない。

    p.23
    「「学問のある者は学問をもって世の中に奉仕する、多少でも金のある者は金で奉仕する、それが私の主義だから」」

    p.35
    「学校で勉強するより、世の...続きを読む
  • 怖い顔の話
    明確な起承転結があるのでもなく、ちゃんとオチておぉ怖いというのでもない怪談エッセイでしたが、それがとてもおもしろかった。読みやすかったのでスラスラページが進みました。
    本当の怖い話ってなかなかちゃんとしたオチがないよな〜と思います。これまで2回お化けのようなものを見たり感じたりしましたが、そのどちら...続きを読む
  • 山本五十六の生涯
    山本五十六の伝記等は読んだことありません
    名言からの興味でしたが、人柄の良さをあふれるほど感じましたが、はてサイコパスではないのかなとも感じました
    文章全体は好みではありません
    素人感想で恐縮ですが、繰り返しが多くギュっとすれば50ページくらいは減頁できそうな気がします
  • 悪名の棺 笹川良一伝
    笹川良一、名前は知っていたが素性を知らなかった。この時代福祉活動に目を向けていた先見性とエネルギー、昭和の傑物ですね。
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    眠る前にちまちまと読んでいました。お化けエッセイと書いてあり少しだけ不安になりましたが、作者の身の回りで起きた不思議な出来事が面白可笑しく描かれていたのですっきりして眠ることができました。ただ、時々ゾクッとするようなエピソードがあったりもして、その時ばかりは辺りの音がとても気になってしまいなかなか寝...続きを読む
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    相変わらず工藤美代子さんの書く怪談は面白くて本物の霊感があるひとの書いた怪談と、小説家の書いた怪談は全然違うと思う。工藤美代子さんのは本物。耳鳴りとかラップ音みたいなのが凄かった。しかし後半ゆるゆるになってしまったので、お身体大丈夫かしら?とかワタシが心配になってしまった。ファンレター、柄にもなく書...続きを読む
  • 悪名の棺 笹川良一伝
    枝葉末節では同意できない部分もあるが笹川氏が戦後日本最大の社会事業家の1人であったことを疑うことはできない。
    「バクチの金で」云々という批判は社会的/肉体的不遇をかこつ人々の苦悩を救えない。
    溺れてる人を目の前にして水難防止策を協議するよりも一つの浮き輪を投げた方が余程役に立つのである。(尤も水難防...続きを読む
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝
    岸信介。風圧を感じるという。
    昭和の時代を支えるために、戦犯として投獄されていても
    時代の要請で表舞台に。
    宗教家に、かならず、首相になると言われ
    安保改定をやってのける。
    晩年も、飛び回っていたようだ。
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝
    事を成す、リーダーの命懸けの精神は凄まじい。
    戦中、戦後、国を想い活躍した岸総理の改憲の想いは、孫に託された。
  • 悪名の棺 笹川良一伝
    日本のフィクサーといわれた男。笹川良一の伝記です。川端康成をして『この男の事は私には書けない』と言わしめただけあって、一概に『悪』とはいいがたい人間像が浮かびあがってきます。

    日本のフィクサーと呼ばれた男、笹川良一。ノーベル文学賞を受賞した作家の川端康成をして『この男のことは私にはかけない』と言わ...続きを読む
  • 山本五十六の生涯
    購入者松木:2012年1月28日
    映画の上映もあり山本五十六の人生を改めて振り返ってみたく読みました。
    戦争を一番最後まで回避しようとした人が戦争の口火をきらなければならないもどかしさや早期に終戦に持っていこうとした苦悩がひしひしと伝わってきました。
  • 山本五十六の生涯
    友人の先祖であるという山本五十六。その生涯を息子である義正氏を初めとする生証人の証言をもとに綴られた一冊。過去になされた批判や評価を再検討しているなど神格化されることが多い五十六を中立的な立場から考察している点など評価できる点は多い。ただ太平洋戦争以前でのエピソードは若干偏っているかなぁという印象。...続きを読む
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    70代の著者が婦人公論に連載していた不思議話。こんな不思議話は昔々話のイメージだけれど6年前(2018年)の発行と知ってびっくり(勿論著者が子どもの頃の話が多いけれど)そう言えば、自分の父親が入院中に普通に幽霊が出る話をしていたっけ。一昔前は幽霊は身近な存在だった。今はどうしてるの?気づかなれないだ...続きを読む
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    怖くないのでホラーが苦手な人でも読めると思います。ホラー映画とかでいかにも幽霊は怖い存在みたいに描かれてますが、実際はこの本に出てくるみたいに「あれは何だったのだろう?」と不思議に感じるくらいのものかもしれないと思いました。
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて
    著者が体験した怪談話。著者本人も言っているけど、鈍感で後であれは幽霊だったのかも…みたいなのんびりした怪談話がほとんどで、出てくる幽霊達も危害を加えたりする類のものではなく、終始のんびりモード。なので、ちょっと物足りなかったなぁ。
  • 悪名の棺 笹川良一伝
    『大山倍達との日々』真樹日佐夫(著)に次の様な記載がある。-- 笹川良一全空連会長が直接大山倍達に会って説得したいとのことで、会合の場として料亭を指定した。
    技術部長として大山を遇する用意がある、といった話が持ち出され、1億円を提供するという話ががあった。大山は「
    講道館と武徳会の2つがあった頃、日...続きを読む
  • 愛して生きて 宇野千代伝
    こんな泣き方はあたしじゃないわ

    人間の色事なんて、わからないことばかりよ
    だから生きているのって楽しいのよ