工藤美代子のレビュー一覧
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✿ 感想 ✿
これは、衝撃の作品でした。
びっくりと同時に、そうだよな〜と感じる部分もあり、時代の変化を強く感じる作品でした。
筆者の「わが70余年の人生は、どうにも薄っぺらくえ意外性に乏しいものだったと思い知った」というのが、この本を読むと、自分もそうだな…と、感じてしまいます。
人生100年時代、性についても、いままでとは大きく変わってきているということを考えさせられました。ほんと、なかなかに面白かったです。
登場してくる人たちのお話がすごいですね。
根っこにある感情をオープンにすると、男女関係なく、女性も恋や、性というものを求めているのかもしれません。
高齢者には恋愛無用、セックス無用と決めつけるのは、誰に対しても当てはまる真理ではないと最近になって知った、という筆者の言葉の通り、この本を読んで、そうなんだな〜と知りました。
80歳男性と90歳女性のカップルの話がでてきますが、これには驚きしかない。
性欲なんて、もっててプラスになることはないと感じていましたが、違うのかもしれないです。
・70代でも恋をする
・70歳すぎても、いったという感覚がある
・年老いても若い子に触れていたい
・90過ぎて若い子と結婚
・90過ぎまで生理があった
・90歳でもHを楽しむ
✿ あらすじ ✿
70代から90代の女性たちの性がテーマ。
筆者はシニア世代が恋愛やセックスをあきらめる時代は確実に終わったと感じており、70代から90代の方の恋愛について、友人たちの実話が語られていきます。
✿ 用語 ✿
フェムテック
「Female(女性)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語で、女性の健康やライフステージに関する課題を、テクノロジーで解決しようとする製品やサービスのことを指します。
メイルテック
「男性(Male)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、男性の健康やライフスタイルの課題をテクノロジーでサポート・改善する製品やサービスを指します。ファムテックの対になる概念として近年少しずつ注目され始めています。
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戦後A級戦犯として巣鴨プリズンに3年間拘留された後政治の世界を上り詰めた男、岸信介。
保守合同後の初の自民党幹事長、翌年の第56代首相、そして60年安保改定、「ただの運じゃ駄目なんだ。悪運が強くないと政治家は駄目なんだ、運が七分さ」と言い周囲のものを笑わせていた岸信介。確かに巣鴨拘置所に収監されるも、不起訴になり3年後に釈放、自民党総裁選に敗れるもわずか2月後に石橋湛山の辞任によって、総裁総理の座を手に入れる。そんな「昭和の妖怪・岸信介」を作者は数多くの関連書籍を参考によくぞここまで書いたものだ。
又、現在岸の孫、安倍晋三総理が繰り広げる改憲への繋がりも興味深い。 -
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一人の男の生き方として、興味深いモデルを記述している。公的には、無私の精神で奉仕する。一方で、私生活では女性にだらしなく、家庭を顧みない。
p.23
「「学問のある者は学問をもって世の中に奉仕する、多少でも金のある者は金で奉仕する、それが私の主義だから」」
p.35
「学校で勉強するより、世の中に出て、いろんな生きた勉強をするほうが、ずっとおもしろいわ」
p.50
「知恵と力は精を出すほど出てくるもんや。金は生かして使わなあかん。しんだら一銭も持っていけへん。」
pp.54-5
「笹川良一は、金儲けが目的で金儲けを始めたのではなかった。金儲けはあくまでも手段であり、ツールだった。」
p.98
「人を頼るものではない、という教訓を笹川は身に沁みて学んだ。」
p.164
「戦後初になる第二十二回総選挙(昭和二十一年四月十日)で勝利した鳩山一郎の日本自由党を支えた資金源は、[...]上海から児玉誉士夫が持ち帰った海軍の隠し財産だった。」 -
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明確な起承転結があるのでもなく、ちゃんとオチておぉ怖いというのでもない怪談エッセイでしたが、それがとてもおもしろかった。読みやすかったのでスラスラページが進みました。
本当の怖い話ってなかなかちゃんとしたオチがないよな〜と思います。これまで2回お化けのようなものを見たり感じたりしましたが、そのどちらも後々こうだった!とか大したオチはなく、ただ見ただけ、感じただけだったので。
エッセイの本筋からは逸れますが、旦那さんの一言一言がなんだか可笑しかったですね。
同じ著者の別の怪談エッセイも読んでみたいです。
『ノンフィクション作家だってお化けは怖い』の文庫版 -
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日本のフィクサーといわれた男。笹川良一の伝記です。川端康成をして『この男の事は私には書けない』と言わしめただけあって、一概に『悪』とはいいがたい人間像が浮かびあがってきます。
日本のフィクサーと呼ばれた男、笹川良一。ノーベル文学賞を受賞した作家の川端康成をして『この男のことは私にはかけない』と言わしめた男。そんな男の伝記です。僕は以前、彼が巣鴨プリズンに収監されていたときに書き残していた手記をまとめた『巣鴨日記』を読んで以来、彼の人生に興味を持っていました。
この本を一読してわかったことはこの人はひとつの枠にはくくりきれないです。良気につけ悪しきにつけ、それだけのスケールを持ったまさに『怪物』です。相場師。右翼団体のトップ。競艇会のドン。そして、多額の慈善活動と、夜は夜で女性と流した浮名は数知れず…。そして、数百億あるといわれた彼の財産は、彼の死後、生前に国事に奔走してなくなったばかりか、莫大な借金があったそうです。
で、僕は彼が戦犯として巣鴨に収監されたときに『上半身は人格者、下半身のことは問わないでくれ』ということを尋問の際に米兵に行ったそうですが、ここで思わず僕は尋問している米兵同様、読んでいて爆笑してしまいました。でも、こういう人は昭和の時代でいなくなって、現在では決して出でこないだろうなぁなどと、そんなことも思ってしまいました。
そして『英雄、色好む』の故事どおり彼も数々の女性と関係があり、生涯を通して現役で東京と大阪にそれぞれ『妻』がいて、彼女たちの間を往復したんですとさ。ここのくだりは、男として尊敬の念すら感じました。総じて感じたことは、僕はこの男のことを何も知らなかった。ということ。単純な『悪』とは彼の存在をくくれないな、ということ。矛盾に満ちた人間ながらその是非を問わず、自分の信念を貫いたのだ。そういうことだけは、おぼろげながらわかってきました。
学校の教科書の歴史には絶対出てくる人間じゃありませんが、彼の生きた証は、確実にいまも息づいているのだ。そんなことを感じます。