工藤美代子のレビュー一覧

  • 終の快楽 熟年女性はここまで欲しい

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    ✿ 感想 ✿
    これは、衝撃の作品でした。
    びっくりと同時に、そうだよな〜と感じる部分もあり、時代の変化を強く感じる作品でした。

    筆者の「わが70余年の人生は、どうにも薄っぺらくえ意外性に乏しいものだったと思い知った」というのが、この本を読むと、自分もそうだな…と、感じてしまいます。

    人生100年時代、性についても、いままでとは大きく変わってきているということを考えさせられました。ほんと、なかなかに面白かったです。

    登場してくる人たちのお話がすごいですね。
    根っこにある感情をオープンにすると、男女関係なく、女性も恋や、性というものを求めているのかもしれません。

    高齢者には恋愛無用

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    2025年05月15日
  • 百年の快楽

    購入済み

    読み応えがありました

    結婚という制度は、お互いの愛情に裏打ちされた契約のはずですが、純粋にその気持ちだけで結婚生活を継続できるカップルはどのぐらいいるのかなあと考えさせられました。 年齢を重ねるにつれ自分自身の健康や経済的な生活力への不安感が増していくのは当然なのかもしれません。 本当の意味で自分の死や寿命を悟り泰然とできる時が来るのかもしれませんが、それまでは生き続けたい本能に突き動かされてどうしても足掻いてしまうのだろうと思います。 中高年層が身につまされるエピソード満載で、読み応えがありました。

    #深い #切ない #タメになる

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    2021年11月19日
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝

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    戦後A級戦犯として巣鴨プリズンに3年間拘留された後政治の世界を上り詰めた男、岸信介。
    保守合同後の初の自民党幹事長、翌年の第56代首相、そして60年安保改定、「ただの運じゃ駄目なんだ。悪運が強くないと政治家は駄目なんだ、運が七分さ」と言い周囲のものを笑わせていた岸信介。確かに巣鴨拘置所に収監されるも、不起訴になり3年後に釈放、自民党総裁選に敗れるもわずか2月後に石橋湛山の辞任によって、総裁総理の座を手に入れる。そんな「昭和の妖怪・岸信介」を作者は数多くの関連書籍を参考によくぞここまで書いたものだ。
    又、現在岸の孫、安倍晋三総理が繰り広げる改憲への繋がりも興味深い。

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    2015年05月13日
  • 悪童殿下 愛して怒って闘って 寛仁親王の波瀾万丈

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    皇族であるからこそ得られる特権もあるだろうし、苦悩を抱え込まなければならないこともあるだろう。総じて、マイナスの方が多いかもしれない。寛仁親王は人前ではそれを笑い飛ばしながら、福祉活動に専念されていたのでしょう。その断片が著者とのインタビューの中から垣間見える1冊。

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    2013年08月03日
  • 悪名の棺 笹川良一伝

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     一人の男の生き方として、興味深いモデルを記述している。公的には、無私の精神で奉仕する。一方で、私生活では女性にだらしなく、家庭を顧みない。

    p.23
    「「学問のある者は学問をもって世の中に奉仕する、多少でも金のある者は金で奉仕する、それが私の主義だから」」

    p.35
    「学校で勉強するより、世の中に出て、いろんな生きた勉強をするほうが、ずっとおもしろいわ」

    p.50
    「知恵と力は精を出すほど出てくるもんや。金は生かして使わなあかん。しんだら一銭も持っていけへん。」

    pp.54-5
    「笹川良一は、金儲けが目的で金儲けを始めたのではなかった。金儲けはあくまでも手段であり、ツールだった。」

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    2013年04月14日
  • 小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯【毎日文庫】

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    ハーンも自分の居心地のよい場所を求めて旅を続け、日本に落ち着いた。わたしもそういう場所があるのかなと思った。彼の妻の話から明治時代の日本女性の強さと賢さに少し触れた。小泉セツさんについても本を読んでみたい

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    2025年11月23日
  • 小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯【毎日文庫】

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    “ラフカディオ・ハーン”、日本名“小泉八雲”について知っていることと言えば 日本女性を妻にし「耳なし芳一」などの物語りを書いた異国人。

    今回この本を読んで 分かったこと。かなり寂しい、気の毒な少年時代を送り、青年時代は食べるのに必死で、アメリカ大陸を放浪せざるを得ない
    状況に置かれたこと。

    40歳にして 異国の日本にやって来て “松江”と言う町に出会い、“小泉セツ”と言う女性に出会えたのは八雲にとっては 今までの報いられない人生を思う時 どんなに幸福な事だったか。

    私達日本人にとっても この出会いは幸せなことだったようだ。

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    2025年10月24日
  • 小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯【毎日文庫】

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    2025年秋放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のモデル!漂泊の作家が巡り会った愛する妻・セツと美しき国。日本をこよなく愛した作家の知られざる心の遍歴。

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    2025年08月29日
  • 怖い顔の話

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    初読みの作家さんですが、読みやすくとても面白かったです。エッセイなので身近でリアルな感じもあり、また時々自虐も交えて親近感の湧くほっこりした文章で、不思議な怪談話が読めるのが好みでした。著者さんの他のエッセイも゙読んでみたくなりました。

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    2024年07月02日
  • 怖い顔の話

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    明確な起承転結があるのでもなく、ちゃんとオチておぉ怖いというのでもない怪談エッセイでしたが、それがとてもおもしろかった。読みやすかったのでスラスラページが進みました。
    本当の怖い話ってなかなかちゃんとしたオチがないよな〜と思います。これまで2回お化けのようなものを見たり感じたりしましたが、そのどちらも後々こうだった!とか大したオチはなく、ただ見ただけ、感じただけだったので。
    エッセイの本筋からは逸れますが、旦那さんの一言一言がなんだか可笑しかったですね。
    同じ著者の別の怪談エッセイも読んでみたいです。


    『ノンフィクション作家だってお化けは怖い』の文庫版

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    2024年03月14日
  • 山本五十六の生涯

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    山本五十六の伝記等は読んだことありません
    名言からの興味でしたが、人柄の良さをあふれるほど感じましたが、はてサイコパスではないのかなとも感じました
    文章全体は好みではありません
    素人感想で恐縮ですが、繰り返しが多くギュっとすれば50ページくらいは減頁できそうな気がします

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    2021年09月12日
  • 悪名の棺 笹川良一伝

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    笹川良一、名前は知っていたが素性を知らなかった。この時代福祉活動に目を向けていた先見性とエネルギー、昭和の傑物ですね。

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    2021年04月17日
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて

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    眠る前にちまちまと読んでいました。お化けエッセイと書いてあり少しだけ不安になりましたが、作者の身の回りで起きた不思議な出来事が面白可笑しく描かれていたのですっきりして眠ることができました。ただ、時々ゾクッとするようなエピソードがあったりもして、その時ばかりは辺りの音がとても気になってしまいなかなか寝付けませんでしたが。

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    2019年08月14日
  • 凡人の怪談 不思議がひょんと現れて

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    相変わらず工藤美代子さんの書く怪談は面白くて本物の霊感があるひとの書いた怪談と、小説家の書いた怪談は全然違うと思う。工藤美代子さんのは本物。耳鳴りとかラップ音みたいなのが凄かった。しかし後半ゆるゆるになってしまったので、お身体大丈夫かしら?とかワタシが心配になってしまった。ファンレター、柄にもなく書こうかなぁとなんとなーく思う。大好きです。

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    2018年11月09日
  • 悪名の棺 笹川良一伝

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    枝葉末節では同意できない部分もあるが笹川氏が戦後日本最大の社会事業家の1人であったことを疑うことはできない。
    「バクチの金で」云々という批判は社会的/肉体的不遇をかこつ人々の苦悩を救えない。
    溺れてる人を目の前にして水難防止策を協議するよりも一つの浮き輪を投げた方が余程役に立つのである。(尤も水難防止策を議論してはいけないということではない)

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    2016年05月28日
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝

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    岸信介。風圧を感じるという。
    昭和の時代を支えるために、戦犯として投獄されていても
    時代の要請で表舞台に。
    宗教家に、かならず、首相になると言われ
    安保改定をやってのける。
    晩年も、飛び回っていたようだ。

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    2014年11月01日
  • 絢爛たる醜聞 岸信介伝

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    事を成す、リーダーの命懸けの精神は凄まじい。
    戦中、戦後、国を想い活躍した岸総理の改憲の想いは、孫に託された。

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    2014年09月23日
  • 悪名の棺 笹川良一伝

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    日本のフィクサーといわれた男。笹川良一の伝記です。川端康成をして『この男の事は私には書けない』と言わしめただけあって、一概に『悪』とはいいがたい人間像が浮かびあがってきます。

    日本のフィクサーと呼ばれた男、笹川良一。ノーベル文学賞を受賞した作家の川端康成をして『この男のことは私にはかけない』と言わしめた男。そんな男の伝記です。僕は以前、彼が巣鴨プリズンに収監されていたときに書き残していた手記をまとめた『巣鴨日記』を読んで以来、彼の人生に興味を持っていました。

    この本を一読してわかったことはこの人はひとつの枠にはくくりきれないです。良気につけ悪しきにつけ、それだけのスケールを持ったまさに『怪

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    2013年04月11日
  • 山本五十六の生涯

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    購入者松木:2012年1月28日
    映画の上映もあり山本五十六の人生を改めて振り返ってみたく読みました。
    戦争を一番最後まで回避しようとした人が戦争の口火をきらなければならないもどかしさや早期に終戦に持っていこうとした苦悩がひしひしと伝わってきました。

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    2012年03月12日
  • 山本五十六の生涯

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    友人の先祖であるという山本五十六。その生涯を息子である義正氏を初めとする生証人の証言をもとに綴られた一冊。過去になされた批判や評価を再検討しているなど神格化されることが多い五十六を中立的な立場から考察している点など評価できる点は多い。ただ太平洋戦争以前でのエピソードは若干偏っているかなぁという印象。
    五十六の人となりについて印象的だったのは、太平洋戦争開始後大本営が戦果について過大に報道し始めた時放った「人は真剣になると自然に口数が少なくなるものだ。・・・中略・・・国の中でも同じこと、報道など静かに真相を伝えればそれで十分だ。太鼓を叩いて浮き立たせる必要はない。・・・中略・・・与論指導とか国民

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    2011年11月29日