【感想・ネタバレ】百年の快楽のレビュー

あらすじ

人生百年時代の最先端を生きる女性達を活写。

『快楽』『炎情』などで更年期女性の生き方をルポしてきたノンフィクション作家・工藤美代子が、いくつになっても幸せをさがして懸命に生きる女性たちを活写――

人生百年をどう生きて行くか。かつてない命題に私たちは直面している。長年連れ添ったパートナーと今後も過ごすのか、そのパートナーが亡くなったらどうするのか。ひとりで生きる? 再婚するにはどうしたらいい? お墓はどうする? さらに、どんどん手軽になり多くの人が利用するようになっている美容整形の最前線や、年齢を重ねた時に大きな悩みとなる性交痛、介護や経済的な問題まで、女性が後半生を迎えたときの不安と恍惚に、著者がとことん向き合った。新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるノンフィクション。



<熟年離婚という言葉が流行ったのは、十年以上も昔だった。あれは、独身に戻って人生をリセットしたい女性たちの選択肢として注目されたのだ。(中略)しかし人生百年時代を迎えて、そうした風潮は微妙に変わりつつある。世間体や経済的な安定、あるいは家族に縛られるよりも、もっと自分の願望に忠実でありたい。自由に生きたいと望む女性が確実に増えている。>

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読み応えがありました

結婚という制度は、お互いの愛情に裏打ちされた契約のはずですが、純粋にその気持ちだけで結婚生活を継続できるカップルはどのぐらいいるのかなあと考えさせられました。 年齢を重ねるにつれ自分自身の健康や経済的な生活力への不安感が増していくのは当然なのかもしれません。 本当の意味で自分の死や寿命を悟り泰然とできる時が来るのかもしれませんが、それまでは生き続けたい本能に突き動かされてどうしても足掻いてしまうのだろうと思います。 中高年層が身につまされるエピソード満載で、読み応えがありました。

#切ない #深い #タメになる

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2021年11月19日

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