田中善信のレビュー一覧

  • 芭蕉 「かるみ」の境地へ
    [ 内容 ]
    古典文学の名作に数えられている『おくのほそ道』だが、芭蕉にとって紀行文を書くことは趣味であり、修練の一つであったにすぎない。
    芭蕉は、「俗」を対象とする俳諧を、和歌や連歌と同等の文学に高めることに苦心したが、生前それが叶うことはなかった。
    本書は俳諧師の名乗りをあげた『貝おほひ』以降の...続きを読む